確かな手応え。The Light NYC Release Partyの旅 第2話

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NEW YORKのB.B.Kingで行われた、Nao Yoshiokaのリリースパーティ。
現地の人々で埋め尽くされ、満員御礼でした。

B.B.Kingというベニュー、当日あまりにもバタバタしていて
外観など撮ることを忘れてしまったのですが、
ちょっと画像をお借りするとこんなところです。

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タイムズスクエアど真ん中。
会場は2つあり、Naoのショーが行われたのは200-300人が入る、
Lucilleという会場。デビューにはふさわしい会場です。

ライブ当日も忙しく、コンバースのシークレットスタジオに行ったり、
僕はMusic Choiceというあっちの音楽番組を手がける法人に行ったり、
音楽学校で授業したりと、タイトな1日を過ごしました。
充実していましたが、ショーを始めるには
少し体力を要しました。

Naoは少し休んで、会場へ。
サウンドチェックではかなり時間が短く、
会場のサウンドエンジニアが全くと言っていいほど、、
やる気がないというか、音をわかってないというか、、
厳しい局面もありました。
これが唯一、僕が納得がいかなかったポイントにはなります。

それはさておき、
Gordon Chambersがショーをホストとして、オープン。

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そしてオープニングアクトの後、メインとしてNaoの登場です。

僕は撮影に、音の調整にいろいろバタバタしている中、
ステージに上がる直前の本人はかなりナーバスな状態に見えました。

所属のアーティストをあまりここで褒めちぎるのも良くないのですが、
Naoは決して器用なタイプではないけど、
本番には本当に強いアーティストです。

今まで、ここぞというときは持ち前の集中力で、
素晴らしいパフォーマンスを出してきました。

普段、公演までは毎日毎日歌を練習しているからこその
成果だと思います。

ただ、一つ注意することがあって、
責任感がありすぎることや、自分に厳しすぎる側面があり、
なんとかここで自分を「証明しなければいけない!」
という気持ちに駆られることがあるようです。

誰かにどう思われたいとか、
認められたいという気持ちで音楽をすることは
とても危うい。
そもそも僕たちがやっている音楽は
人に合わせたり、媚を売ったりするようなことを
一切してきていないし、
とにかく全力で自分たちがやるべきことを
ストイックにやってきたと考えています。

なので、今まで自分がやってきた音楽を
素直に表現して、お世話になったニューヨークに感謝できるような
ステージにしようと伝えました。

ゴードンが心のこもった紹介をNaoに対してしてくれます。
そしてついにLove Is the Answerでステージへ。

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ステージ上でのモニター環境も、出音が安定せず、
全くセンスとやる気のないPAとの攻防を続けつつも、
なんとか1曲1曲音を調整するなか、
Naoは安定のパフォーマンスを披露します。

今回のセットは、The Lightのリリースパーティではありましたが、
NYCで今僕たちが持ち得る最高のプロダクションで挑もうということで、
ファーストアルバムとセカンドアルバムから曲を選択しました。

ただし、日本でやることを何か変えたかというと、
日本で行うライブの曲間のMCを英語にした程度。

変わらないスタイルで挑みました。
Nao Yoshiokaらしく、使命を全うします。

沸き起こる喝采、お客さんの表情。
中には涙する人さえいました。

伝わってる。感じてる!というよりかなり刺さってる。

ライブの後にはCDが売れ、
Naoに握手を求める現地の人々ばかり。
みなさんにこの光景を見ていただきたかった。

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日本人のシンガーが海外で苦労するのは、
日本語で歌う場合は、きっと意味が伝わらないこと、
そして英語ルーツの音楽に日本語を乗せようとする
言語的な問題で生まれるリズムの違和感。
また英語で歌うなら発音が気になってしまい、
気持ちまで到達しないところなど
いろいろ考えられるでしょう。

逆に、言語は関係なくとにかく
音楽や表現に優れていたら、めちゃくちゃ伝わるかもしれない。

こう考えると、僕たちは日本で英語でやってきた分、
かなり有利に事を運ぶことができたのではないかとおもいます。

というより、この会場で気づいたのですが、
日本で英語でみなさんにしっかりと想いが伝わる
音楽で心で感じていただけるということは、
ある意味、言語ではなく音楽そのもので伝わっているということ。

詩が重視される日本のシーンにもかかわらず、
クラシックやJAZZのように、歌を楽器のように聞いたり、
あえて難しい音楽を理解しようとする志の高い
音楽リスナーの皆様に愛されるということ。
それは音楽通のみなさんにお墨付きを日本でいただいるということ。

調査によると、日本人はたった5%しか英語をしゃべれる人がいないそうです。
141の国で調査をしてなんと138位。
そんな環境で英語で歌って、
みなさんに伝わるということは、
英語がネイティブの人たちに披露すれば、

音楽+フルで言葉の力が加わると考えると、
刺さらないはずがないのかなとも思えました。

僕自身、本当に嬉しかったのは、
日本で一生懸命作り上げたライブの手法が
全く問題なくアメリカで通用したということ。

わかりやすくすることもなく、おもしろおかしくすることもなく、
真剣に、とにかくど真面目に音楽やるという姿勢。

会場のお客さんは、90%がアフリカンアメリカンという状態でも、
ニューヨークというエンターテイメントのメッカでも
肌の色も国境もこえて音楽は伝わりました。

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手応えがあった!とここに記載したのも、
ライブ後に現地のレーベルやプロモーター達のテンションがぐっと上がり、
次の話にすぐになったことが最大の理由です。
なので米国での活動はかなり先まで見えたような気がしています。
改めてイベントを開催してくれた、SOUL FACTORYのプロモーター
Richard Johnson、そしてPurposeのRussellとGeorge
にも心から感謝の意を表したいです。

あとは自分にとっての問題はファンディング。。

アメリカは近くないので、どうしても日本→アメリカの渡航費がかさみます。
そしてかなりの箇所を回らないと採算が合わない。
もしかしたら来年はNaoはアメリカにかなり長く滞在することになるかもしれません。
※日本のファンの方には嫌われるでしょうか。。

そう考えることができたもの、今回のリリースで出会えた人々は、
確実に今後長期的にパートナーシップを結ぶことができ、
アメリカでの活躍に深く貢献して頂くことができる人々なのです。

そしてやはり、音楽には力がある事を実感しました。
その音楽の力を信じることにとても価値を感じました。

もしかしたら日本より海外の方がもっと早いスピードで
大きいステージに挑戦できるかもしれない。
そんなことを感じさせてくれる最高のNY出張になりました。

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こうしてどんどん世界に切り込んでいくことで、
日本の皆さんにその雄姿を見せることで、
音楽の可能性、音楽の力を体感していただければと思っています。
シークレットライブでは、また動画も披露するチャンスを作れればと思います!

 

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さてそんなところで、ベーグルに驚くNaoですが、
本日は6月のブルーノート単独公演のチケット販売スタートです。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/nao-yoshioka/

ブルーノートでNaoの公演が見えるのはおそらく今後は少なくなる?!と
僕は考えてます。なので貴重な公演になると思います。
ぜひお見逃しなく。

ゴールデンウイーク中、Risingのライナー書けるといいいなー。。

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