アメリカ、本場ソウルミュージックシーンに根付く生態系とは
8月のアメリカ遠征からあっという間に1ヶ月が経ちました。
行ってよかったなーと思えることが数多くあり、充実していたことを実感しています。
前々回USツアー報告その1を書いたのですが、
今日は僕がいつもよく話している、生態系の話をします。
以前オランダの記事を書きました。
音楽シーンが確立され、アーティストが育つ土壌には
仕組みがある。その仕組みそのものをSWEET SOULは創ろうと努力しています。
オランダは他国に比べ、多くの教育機関が発達し
音楽がより日常に近くアーティスト達が率先して
次世代へ教える文化が発達していました。
少ない人口にも関わらず、才能あふれる人達が多くいます。
日本にもYAMAHA音楽教室が次世代のJPOP、クラシックのアーティストやを
教育機関と、音楽ビジネスが直結して輩出するような仕組みがあると聴きます。
たしか椎名林檎さんやAikoさんはそれで発掘されたとか。。
AKBもある意味、教育かどうかはわかりませんが、
アイドル達を輩出する仕組みができています。
そんな中、世界一の音楽市場でありソウルミュージックのメッカである
アメリカという国はいったいどんな仕組みがあるのだろうか。
もちろん人口が多いことや、ソウルミュージックのルーツであることは
皆さんご存知だと思います。あらゆるジャンルにおいてトップクラスの領域に位置づけています。
そこで活躍する圧倒的にレベルが高いミュージシャンやアーティスト達は、
「裕福な国であるため」という理由や「生まれ持った身体能力が高いから」と結論づけてしまうのは非常に簡単ですよね。
またソウルミュージックというジャンルにおいては、幼児期から続けられる「教会」での神様との歌でのチャネリングは、間違いなく歌への姿勢や技術など含め歌い手の成長に影響を施します。
教会と音楽は密接な関係で成り立ち、ご存知だとは思いますが、
クラシックの世界の伝説的な音楽家達も教会との歴史は切って話す事は出来ません。
小さい頃から神様に向かって本気でうたっている英才教育をうけていれば、うまくもなるよな。と思うわけです。
そこまでは、日本にいても理解が出来るのです。
今回の発見はその先にあります。教会の役割は英才教育の先にも存在するのです。
今回ウィルミントン、フィラデルフィアを一緒に回ったベーシストのブライアンと食事中に会話をした時にその事実に直面しました。
普段はどんなGIGが多いのと聴いたところ、「今週来週は毎日チャーチで演奏さ!」
と答えたのです。教会での演奏がかなり多いのか?と聴くと
それ以外のベニューでのGIGもあるけども、
教会でのGIGはコンスタントに入り、活動のベースとなっているとのことでした。
教会が音楽教育をし、さらにはその未来に巣立つミュージシャン達の収入を支えている。
ミュージシャン達は教会で演奏する事により、収入を得る事が出来るのです。
また教会はバンドがいいと、多くの人がその教会に来る理由にもなるため
教会運営にバンドの質は非常に重要な要因となるとのことです。
音楽が生活・コミュニティに密着する仕組みをまたここにも発見しました。
生態系づくりには、長期的な視点が必要です。
SWEET SOUL RECORDSは海外、国内の素晴らしいアーティストを発掘し、
彼らの音源を販売し、プロモーションすることにはうまくなってきましたが、
彼らの収益のベースを作るような仕組みや
次世代のアーティストを発掘、教育するような仕組みをつくらないければいけません。
LIFESOUNDは水面下で上記のような仕組みづくりにすこしずつ着手をしはじめています。
僕たちが必要だと思っていること。
世界的のソウルマーケットをつなげるデジタルなプラットフォームとして×××(近日公開予定)
アーティストのリアルな活躍の場としてのSWEET SOUL CAFE (世界からインデペンダンとアーティストをじゃんじゃん呼ぶ予定)
アーティストの育成、教育、収益基盤作りとして、LIFESOUND MUSIC ACADEMY(名前はSWEET SOUL ACADEMYでも可)
徹底期にクオリティに拘るために、SSR RECORDING STUDIO(名前募集中)
ということを考えています。やること山積みですね!
今後もLIFESOUND、SWEET SOUL RECORDSに乞うご期待。
[…] アメリカ、本場ソウルミュージックシーンに根付く生態系とは http://www.spreadrealmusic.com/column/american-eco-system/ オランダのネオソウルシーンに築かれるDIY精神と強い絆 […]