Nao Yoshioka 10周年、そしてツアーを見逃せない理由

約二年ぶりの投稿になってしいました。今考えると短くも長くも感じる2年間でした。

10周年、改めて考えるととても感慨深いです。そう今年6月27日にはNao Yoshiokaのデビュー曲「Make the Change」のリリースから10年が経ちました。

ここ数年のパンデミックの影響で、みなさんもきっと大変な時期を過ごされたと想像しています。僕にとってもNaoにとっても、常にポジティブな感情で向きあえる状況ではありませんでした。それ以前までほぼ海外ベースで制作や公演をしていた僕らにとってとても苦しいものでした。

いくらオンラインでのコミュニケーションが発達し、デジタルで世界中に音楽が届くとはいえ、我々は世界を旅し、さまざまな人に出会い、文化に触れ、そういったリアルなインスピレーションを大切に音楽を作ってきました。

こういった活動ができなくなった期間、世界基準で物事を考えるアーティストが失った時間がどれだけ大きなものか計り知れません。Naoもそうですが、僕にとっても国内にいた3年間は音楽的なインスピレーションが枯渇してしまった感覚がありました。

去年Naoが喉を壊した時、キャリアが本当に終わってしまうのではないか?と思うほど、彼女のメンタルは落ちていました。そこから立ち上がる姿を近くで見ていて、その姿には本当にインスパイアされ、彼女が自分のアートを高めることに対しての意欲と、アーティストとしての真髄を垣間見ることができました。どん底から這い上がってきたNaoはまた数段にもレベルアップしてきました。

このような状況でも、「世界どこにいっても負けない最強のライブプロダクションを日本で作る。」と日本バンドとの公演への取り組みが始まりました。

ぼく自身も挑戦をしました。Naoがいつでも高いレベルのデモを作れるよう、エンジニアリングを学びました。アメリカから録音機材を取り寄せ、本人が時間を気にすることなく、良いものをリラックスして作れる環境を作り、曲作りに励みました。

そして少しずつ積み上げて、Toyko 2020を今年リリースしました。

このリリースはNaoの本格的な復活を意味しました。5月のリリースパーティにご来場いただいた皆さんにはご理解いただけると思うのですが、Naoの成長そして、プロダクションは今最高潮にあります。

会場の大きさや、エンタメという意味では負けても、音楽性やバンドとしての音楽力は国内屈指であるとぼく自身も言い切ることができます。この取り組みがYoutubeのバイラルにもつながり、170万再生を突破しました。

この10周年のツアーを皮切りに、国内の活動も活発に、そして世界への挑戦を徐々に始めていきたいと考えています。

デビュー当時はニューヨーク仕込みで英語の発音が上手いシンガーだったNao Yoshiokaは今、10年という音楽キャリアや人生体験を通して、アーティストへと成長したとはっきりと言えることができます。

ここ数年の彼女の成長は目覚ましいものがあり、なにより自分が何故歌うのか、どんな人のために歌うのかということが明確になったことがその理由だと考えています。

Nao Yoshiokaの活動はとても貴重であり、極めてユニークなものだと自負しています。セオリーにとらわれないやり方を模索するということは、なかなか模倣ができない部分もおおく、手探りで飛び込んでいく楽しさと苦しさが常につきまといます。

今僕が思うことは、とにかくこのプロダクションを多くの人に見てもらいたいということ。

東京を始め全国4カ所でライブを行います。疎遠の方も含め、ぜひ10周年の集大成をご覧いただけると大変嬉しいです。

余談ですが、久しぶりにイギリスに行った時、彼女とじっくり話す時間が久しぶりにありました。彼女曰く、アーティストとしての自分の成長具合は、「高校生くらい」だそうです。やっと世の中の良し悪しがわかり、自分が誰かわかってきたくらいのレベル。

年齢を重ねると、感情も老化をし興味や関心が薄れてくるという話を聞いたことがあります。これは前頭葉の働きに関係するらしく、どうやら防ぐ方法があるということ。その秘訣は新しいことをすることだと聞きました。

ライブに普段いらっしゃらない方、Naoを見たことない方、コロナでもうライブに赴かなくなってしまったみなさんには、是非、このタイミングで新しいことへの挑戦として、9月20日に日本最高峰のサウンド環境を誇る渋谷のWWWにぜひお越しいただき、前頭葉の活性化をしていただければと思います!

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