それでも世界に希望がある -Nao Yoshiokaイギリス・オランダ遠征レポート2022-

久しぶりにブログを書きたくなったので、Nao Yoshiokaのオランダ、イギリスを訪れたヨーロッパ遠征の記録を綴ります。

2022年7月のイギリスへの渡航から、パンデミック後は2回めの渡航。
昨今の世界情勢の大きなニューストピックにもなっている紛争関係で、ロシア上空を飛行機が飛べないため、アムステルダムやロンドンに行くためには通常の3-4時間増しで直行便でも15時間ほどかかります。

円安、戦争、パンデミック。日本から海外へ出ていくことは以前よりハードルがあがりました。

それでも上空から広がる世界は、今も変わらず僕たちにとって果てしない希望となっていることは事実なのです。

懐かしのスキポール空港。

今回は到着日の関係で、フランクフルト経由でのアムステルダム到着。羽田→フランクフルトは15時間、乗り継ぎ5時間、そして1時間のフライトを経てアムステルダムについたときには、かなり消耗していました。

そんなことを忘れてしまうくらい、今回の旅は成果と出会に溢れ、僕たちの想像を超えるような出来事が待ち構えているなどこの時は全く想像ができていませんでした。

Ananとリハーサル中

オランダはついて8-9時間後には現地ミュージシャンとのリハーサルが予定されていてかなりタイトなスケジュール。

渡航前、Naoがオランダのミュージシャンたちを自らIGで検索して、次々に声をかけその結果Soulection CrewのJarreau Vandalとつながって、彼が紹介をしてくれたAnan Yaari。卓越したセンスをもったマルチインストラメンティスト。2回という少ない公演でしたが、彼とはすぐにコネクトできました。

Kick

そして今オランダで最も注目されているドラマーKick。なんと公演の1日前まで日本にキャンディー・ダルファーとの公演で来日していたにもかかわらず、Naoの楽曲を聴いて気に入ってくれて僕たちのオファーを受けてくれました。この二人に挟まれて、Naoの公演はキーボード、ドラム、ボーカルという僕たちがよくアメリカで好んでやっていた最小編成のバンドでの公演が実現。

Jarreauに感謝。このyoutubeのセッション良い感じです。

photo by Laura-Smithjes

Nao Yoshioka and Mamas Gun

NL Team Nao Yoshioka

ステージ手配が大変なため、通常アコースティックが主流のオープニングアクトにも関わらず、この編成を快く受け入れてくれたMamas Gunとマネジメントに心から感謝。オープニングアクトではあったもの今年始めたNaoのPatreonを利用したファンサービスの海外版の参加している、アムステルダム在住のファンが会場に来てくれたり、Naoのために来たというファンが僕たちの荷物を逼迫させたバイナルたちをサイン入りで持ち帰っていってくれました。(助かった・・)

オランダといえばNaoと10年前にサインしてからアルバム制作で一番最初に渡航した拠点。レコーディングした最初の場所はロッテルダムにあるスキダムのプライベートスタジオでした。

Schiedam

Budy and Myself

スタジオがめちゃくちゃ進化していた・・

最高のクリエイティブ空間。こんなの日本に創りたいな・・

今では現地のスーパースターになったShirma Rouseや、僕のメンターであるエンジニアのBudyに会えたことは、原点回帰になり、当時海外へ夢を描いた気持ちを蘇らせてくれることになりました。

失われた3年間、2回の日本でのツアーを実施しました。これに関しては経済的には難しい決断でした。アルバムもなくツアーすることの大変さや、地方でのパンデミックによる厳しい集客状況を通感することなりました。

ライブで活きるアーティストのNao Yoshiokaをなんとかアクティブに。パンデミックの中でも僕たちの大切にしてきた音やビジュアルへのこだわりへは変わらない姿勢で、ライブ、制作を粛々と続けてきた結果、Youtubeでライブ動画がバイラルヒット。

オランダのファンたちもこの動画を見たと言っていっていたのですが、バイラル効果が世界に響いてることを、このあとのロンドン滞在で体感することとなります。

現在244万再生(2022年12月11日時点)。

 

 
 
 
 
 
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僕たちがこの効果をダイレクトに感じたのはロンドンのソールドアウト公演でした。1976年からある由緒正しいPizza Express SohoはBlue Note New Yorkと同様、その場に特別な力を感じる雰囲気とサイズ感の150人程のレストランベニュー。

そのため常連顧客が既にいることが起因して、ソールドアウトをしたと思っていたのですが、蓋を開けてみたらNaoの新しいファンたちが、鼻息荒く待っていたのです。8-9割のファンがTokyo Funk Sessionsを見たといい、マンチェスターから4時間かけてきたファンもいらっしゃいました。ライブ後はマーチテーブルに長蛇の列。ライブが良かったこともあってみんなが興奮状態でした。

近日中に公開されるVlogでその様子をぜひご覧ください。

Mahaliaなどを手掛けるDan Diggasをはじめとした、現地の凄腕ミュージシャンたち、Sweet Stix、Pauly、Liamに心から感謝です。


Paulyはなんと過去にイギリスで制作をしたBeautiful Imperfectionsにも参加してくれていたメンバーだと、リハーサルスタジオで出会った気づきました。

今回、公演の実現の進行、そして推奨してくれた現地マネージメントチームのカーリーには特に感謝を伝えたいと思います。彼女がいなかったら僕たちはこの大きな投資や決断はできなかったとおもいます。

イギリス滞在中にさらに嬉しいことが起きました。日本でやったツアーでの地方公演で、重い機材を一人で運んで撮影した動画をNaoが何気なく編集しアップロードしていた動画が突然バズりはじめたのです。今もまだ伸び続け、再生回数は間も無く100万回を突破し、その影響で2.2万だったフォロワーは4.8万に増加しました。Youtubeと同様に日本ではなくアメリカ地域で、バズっておりアメリカでの公演が一層楽しみになりました。

リハーサル、移動、公演と自分で組んだ1mm余裕がない渡航予定に最初は過酷な旅と予想していたのですが、今思うとなんて充実した旅だったんだろうと思えます。パンデミック以降、初のオフィシャルの海外ワンマン公演は今後の活動に希望を与えてくれる素晴らしものでした。10周年、僕たちが続きてきた努力は形になり始めています。

そしてこの変化が起こったことは、全てはNao Yoshiokaの進化が一番大きいと感じています。元々歌唱スキルは定評があったのはご存知だと思うのですが、彼女の精神的な成長が全てを変えています。オランダでも、ロンドンでもステージに立つ姿は、場所に関わらず堂々としていて、これなら世界どこでも自信を持ってお送り込めるなと毎回感心するほどです。

渡米中に単身で挑んだエリックのオープニングアクトではアメリカの各所に渡航し、自分で物販を担ぎ、エンジニアとサウンドの交渉をし、公演終了後はいち早く物販ブースに立って自らサインからお勘定までをこなした経験やパンデミック中に喉を壊して歌えず自分に向き合った経験など、今までのキャリアで学んだことが全て一つになって、彼女のプレゼンスは今なお進化を続けています。

こんなにスムースにブログが進むのはいつ以来だろうと思うくらい、今回は楽しくブログが書けました。きっと感じたことが多かったし、僕たちはやっぱり新しい場所に行って、旅を続けるインスピレーションが必要なんだと感じました。来年、素晴らしいことが起きる予感。そしてそれ起こすための準備は始まっています。この3年間、思い返せば「Make the Change」の精神はここに存在します。

このヨーロッパ遠征は、Vlogとして近日公開予定です。
ここから始まる新しいチャプターにご期待ください。
SPREAD REAL MUSIC

それでは最後に告知を
本日は、WaveのAcoustic Ver.のリリース日です。是非チェックしてみて下さい。

またブルーノートさんでのTOKYO FUNK SESSIONS 2023、来年の1月25日に開催です!

会場でお会いできることを楽しみにしております。

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