ブログの更新、大変久しぶりになってしまいました。
何記事も途中まで書いてリリースまで至らなかった2017年前半。
 
様々な物事が大きく動いています。
みなさんになかなかお伝えする機会がなくて大変残念ですが、
このプロジェクトを皮切りに、現在の取り組みが明らかになって行く予定です。
 
せっかくですので、先週金曜日に情報公開になった
エリック・ロバーソンとのコラボレーション公演について
時間が経たないうちにブログを綴らせていただきます。
 
知る人ぞ知る米国インディネオソウルシーンのキング、エリック・ロバーソン。
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今回名前を初めて聞いた方もたくさんいらっしゃると思います。

キングと言われる由来はアーティストしての歌唱と演奏力、
そして定評があるソングライティング。
今までにもジル・スコットやミュージックソウルチャイルドに
楽曲を提供しています。

ネオソウルが好きな人で彼を知らない人はいないと言われるほど、
アメリカの当時のシーンで名前をあげたアーティスト、
グラミーノミニーでありそして現在も変わらず、活躍を重ねています。
 
僕は大学時代に渋谷のレコファンで音を掘っている時に出会いました。
1990年台後半が最もレコード屋に通った時期。
ご存知の通り、ネオソウルというジャンルが席巻していた時代です。
 
 
 
久しぶりにこのアルバムを聞いたんですが、
16年前のアルバムとは到底思えないタイムレスなサウンド。
 
プロフィールはこちらに素晴らしい紹介があるので
 
僕が彼の音楽を聞いた2002年付近からなんと10年以上の月日を経て
彼との直接の対面は2014年、
Nao YoshiokaのRisingの制作とMake the Change Project World Tourの渡航中でした。
あれはちょうどNaoの米国アルバムリリースの商談をニューヨークで終えて
セントルイスに向かうフライト中の出来事。
小型ジェット機の機内に乗り込み出発を待っていると
楽器をもった5-6人くらいの集団が機内に乗り込みました。
その瞬間に気づきました。 
 
「なお!同じ機内にエリック・ロバーソンがいる!」
 
Naoが初のUSリリースをしたパーパスミュージックグループの
元マネージメントアーティストである彼でしたが、
ちょうどエリックと共演できないだろうか?
とパーパスに話を持ちかけていたので
すごいタイミングでした。
 
セントルイスに到着してスーツケースを
ピックアップに向かうそのタイミングですかさず、
僕は声をかけました。
 
「エリック・ロバーソンさんですよね?」
 
これはもうファンに近いというか、
今考えると思い切った行動でしたが、
彼はとても気さくな対応で、
 
「やあ!そうだよ。君は?」
 
といった具合で、
 
「あなたの音楽、聞いてます。僕らは日本から来ていて実は彼女(Nao Yoshioka)のアーティストマネージメントをしています。あなたがリリースしたパーパスともリリースの話を進めているんですよ」
 
「へーどんな歌うたうんだい?」
 
僕はすかさずMake the ChangeをiPhoneのスピーカー音量を
最大にして披露します。
歌が始まった瞬間、
 
「Whaaaaaaat?」
 
バンドメンバーたちも含めて、期待通りの反応でした。
 
「今日ショーがあるからもし良かったら遊びにおいで」
 
僕たちは二つ返事で返しました。
 
セントルイスはブライアン・オーウェンズのホームタウン。
2012年の一番最初のUSツアーでも訪れた街。
滞在していた空港近くのホテルから、タクシーでダウンタウンの
ベニューへ向かい、ショーが始まります。
 
ダウンタウンにあるPlushという200-300人のクラブでのショー。
満員に近い、耳の肥えたオーディエンスたちばかり。
 
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バンドメンバーの素晴らしさそしてエリックのボーカルに
ステージコントロールとエンターテイン力。
アメリカのネオソウルのインディーシーンのキングの公演に圧巻でした。
 
そしてショーも終盤、僕の大好きなレイラ・ハサウェイとの
デュエット曲のイントロが流れた時です。
 
「実は今日、日本からスペシャルゲストをこのショーのために招いたんだ。」
 
僕たちは目を合わせて唖然としました。 
そしてこれが起こったのです。
 
 
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この動画はいつみても、当時の感情が思い起こされて鳥肌がたちます。
この時残念ながらNaoはこの曲を知らなかったのですが
 今回は正式にNaoがレイラのパートを歌うことを想像すると、、
ワクワクが止まりません。
 
この時ベースを弾いていたDreはNaoの東京、ニューヨークで
ブルーノート公演を共にしたベーシスト。
そしてキーボードのアーロンは先日のラサーン・パターソンで
オープニングを手伝ってくれたキーボーディスト。
ここを皮切りに様々な出会いが生まれたことは言うまでもありません。

次回のブログはそんな彼とのCapital Jazzでの再会から綴りたいと思います。

そして今週木曜日、Naoのトリオツアーでの公演があります。
僕がブログをあまり書かなくなった理由の一つが
きっと会場に来てもらえばわかると思います。 
会場でぜひお会いしましょう!
 

NY MUSICMAN TY-20160329-1903

みなさん明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

この内容の大半が去年のリリース直後に書かれたものなのですが、
どうしてもまとめきれず、ツアーに突入することになりました。
リリースしたばかりで自分自身整理しきれなかったということも
あったのかもしれません。

The Truthをリリースしてから、4ヶ月強がたちました。
ツアーも終えて、今は次の目標に向けて毎日を過ごしています。

引き続きThe Truthのストーリー、
時間がかかると思いますが、ここに綴ろうと思います。

The Truthライナーノーツ第4弾は、
今回のアルバムのリード曲にもなった
Naoとミュージックマン・タイとの共作
I Love Whenについて。

去年PVが公開されましたが、ご覧いただけたでしょうか。

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それではミュージックマン・タイとのエピソードについて
少しお話をしようと思います。

ミュージックマン・タイとの出会いは
2015年10月のブルーノートニューヨークの公演にて。
NorthwaveのDJでありNY在住のDJ Naomiさんの
ご厚意で彼をショーへ招待してくれたことがきっかけです。

幸いなことに、Naoのことを彼は気に入ってくれたようで、
DJ Naomiさんの取材時には、スウィズ・ビーツの本拠地で知られる、
ジャングルシティスタジオという最もニューヨークで高価な
レコーディングスタジオでの収録を許可してくれました。

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彼はスウィズ・ビーツのプロテジェでありクルーの一人。
Nao関連の記事で、そこらじゅうで見てもうご存知だとは思いますが、
アリシア・キーズやスヌープ・ドッグに曲を提供する
売れっ子若手プロデューサーです。

アリシアとの制作の模様にTyが参加しており、
彼女にとても信頼されているのが一目瞭然です。

彼に会った時の最初の印象はとてもおしゃれで、
良い意味でメインストリーム感というか
スター感があってまぶしかったです笑
しかしとっても気さくで、ポジティブなバイヴを感じる
いつもにこにこして親切な”いいやつ”という印象でした。

Naomiさんの取材後には、昼食を食べたり、
夕食にも誘ってくれて、ハングしようぜ!!と言う感じで、
彼のお気に入りのお店でごちそうにもなりました。

その会話では、Naoは絶対すごいことになる。
俺にぜひプロデュースさせてくれよ!
こんな曲どうかな?これはどう?!と
鼻息荒く、彼の持つレパートリーから色々な曲を聞かせてくれました。

Naomiさんからはポジティブな噂を色々聞いてましたが、
若干メインストリームに寄りすぎているというか、
すごい売れ線な楽曲が多くて、
僕らがいつもやっている音楽とは系統が違う印象を受けたのも事実です。
それでもとにかく彼のポジティブなバイブや、ラブコールには好感を持てました。

制作へのラブコール

年明けくらいに、Naomiさんにアルバムを制作している
という話をすると、その直後に彼から連絡があり

「アルバム創るんだろ?プロデュースさせてくれよ!
オレはヒットメーカーだ!ネクストレベルに
お前らを連れてかせてくれ!」

という度重なるラブコール。
このタイミングでは僕自身は音楽性の違いから、
彼と仕事ができるかは懐疑的でした。

だからソフトに、

「是非一緒にやってみたいんだけど
今回作っているアルバムは君がやっていることとは
かなり遠いんだ。」

と伝えると。

「いや、そんなことはないよ。今までもいろんなトラックを作って来たんだ。」

という話で、トラックを色々送ってきてくれました。
送ってきてくれたトラックは良いものばかりだったのですが、
まだちょっと遠いなと感じていました。

しかし次第に僕のなかでこんな考えが思いつきます。

ヒットメーカーである彼のセンスと、
僕達の音楽性をうまく融合することができたら、
面白いことになるのではないだろうか。

そんなことを考えているうちに
ある日。Naomiさんからこんなことを言い渡されます。

「Naokiさん、彼はもう日本に行くそうです。」

「え?!契約も条件とかもまだ何にもきまってないですけど、、
しかも僕達ニューヨークに行くのですが、それじゃ遅いですか?」

「日本の空気をすってそのインスピレーションを受けて、
制作をしたいそうなんです、、」

急遽来日!そして、制作開始

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代官山LOOPのバックステージにて

そんなノリで気づいたら2週間後の
代官山LOOPのショーには
彼が後ろの方で、ライブを見ていました。

その行動力とノリは、
「やっぱり行ってみなきゃ、やってみなきゃわからない!」
というMake the Changeの精神を感じたところもあり、
とても好感を覚えました。

とにかく彼とNaoにとってできるだけ
良い環境を作らなければと考え、
彼らのために、制作環境を急遽オフィスにつくりました。

自分で持ってきたMACに
こちらが用意したキーボードやベースやギターを使い、
すごいスピードで彼が曲をつくっていきます。

「オレ、1日4曲くらいは完成できるんだ。」

と彼の大量のレパートリーをみせてくれます。


 

時代をしっかり捉えていて、わかりやすくて
もちろん音はかっこよくて、

多くの人が彼の音楽に魅了される理由がわかりました

そんな中、異なるジャンル、異なるシーンで活躍する
彼と最大限のせめぎあいをし、そして新しいものを創ることが
僕の狙いでした。

彼から出てくる様々なアイデアに対して、
こちらも負けじと色々と提案をし
コード進行から、ビートから全て細かく
彼と相談して、綿密に自分の頭にあるものを
具現化し、彼のクリエイティビティと自分のビジョンを
ぶつけ合います。


 

次々に出てくる彼の素晴らしいアイデアや柔軟性はまさに圧巻。
アメリカの第一線で活躍しているプロデューサーが
どれだけレベルが高いのか、肌で感じることができたのも、
今回のアルバムでの最高の経験のひとつとなりました。

もちろん時には、彼がやりたいことでもNoと
自分は言いますが、彼もなんとか個性をだしてくるために、
せめぎあいが起こります。

僕はNaoアルバム全体やNaoと一緒にやりたいことを突き通し、
彼はあまねく人々に音楽が響くように。
でも目指していることは良い音楽を作ること。

これを称して、僕は「クリエイティブバトル」と呼んでいます。
こんなエピソードを経てできあがったのがI Love Whenでした。


 

この曲ではNaoがメロディや歌詞を積極的にアイデアを出し、
ミュージックマン・タイがそれを見事に拾い上げカタチにするという、
素晴らしコラボレーションがおきました。

Tyも僕もそしてNaoもお互いの出したいところを出し切って、
クリエイティブで有意義なバトルによって生まれた曲です。

彼の音楽の能力だけでなく、とても思慮深く
思いを理解してくれるTyに感謝をしたことは
言うまでもありません。
レコーディング時の判断、作曲時のスピードに柔軟性と
一流中の一流でした。

彼に心から敬意と感謝の言葉を贈りたいと思います。
そして実現に向けて動いて下さったDJ Naomiさんにもお礼申し上げます。

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裏話、そしてロンドンへ

最後に裏話ですが、
実はハードスケジュールの疲れから、
後半戦になると彼は発熱やその他の症状で
2日ほど完全にダウン。
体調は絶不調。それでもスタジオにはなんとか
入ってしっかりと仕事をしていってくれました。
そういった彼のプロフェッショナリズムに感嘆しました。

彼が飛び立った後、全く同じ症状に見舞われたのは
そう、僕でした。

1週間後にロンドンへの出発を控え、
すごい発熱に見舞われた僕は週末の2日間
とにかく回復に向けて食事をし、睡眠を取り、
風邪薬をのみました。
なんとか週明けに熱は下がりましたが、
念のため病院に行ってみると、
熱がないから大丈夫だと思うけど
念のため検査しようと言われたその結果は、
まさかのインフルエンザ。

とにかくNaoにはうつらないように、
予防接種をすぐに受けてもらい、
ギリギリの回復でロンドン行きの飛行機に飛び乗ったのです。

2017年1月、インフルエンザや風邪が流行しておりますので、
みなさんもぜひご自愛ください!

それでは次回はロンドンでできたBeautiful Imperfectionsについての
エピソードを披露したいと思います。

[Nao Yoshioka Live 2017 -The Sound from Tokyo]

20161221 2017Sound of Tokyo FHD
代官山LOOP 2/12(木)
詳細はこちら→http://peatix.com/event/225613/view

[「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ]

Vol.1 ボーダレスな感覚
Vol.2 The Beginning of A New Chapter
Vol. 3 カーリ・マティーンとの奇跡
Vol. 4 ミュージックマン・タイ・とのクリエイティブバトル

[The Truth関連記事]

Official:The Truth Special Website
bmr.jp:NAO YOSHIOKA / ジェイムス・ポイザーら7人が、Nao Yoshiokaの魅力と最新作『The Truth』を語る
waxpoetics.jp:Nao Yoshiokaインタビュー/大胆な脱皮をしてみせたソウル・シンガーの新章
FNMNL: Nao Yoshiokaが選ぶ新作『The Truth』に影響を与えた7曲
musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


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年末のご挨拶と一緒に
どうしても年内に御礼をさせていただきたく、
ブログを書き始めました。

自分にとっての今年の象徴はやはりCapital Jazz Fest 2016でした。

プロジェクトに参加してくださった方には
個人的に御礼の手紙を入れさせて頂きましたが、
改めまして、ここでも一言御礼を。

Capital Jazz Fest 2016を映像に収めドキュメンタリー化するプロジェクトへ
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

様々なハードルがあり、作品の完成にかなりの労力と時間がかかり、
お手元にお届くまでも時間を頂いてしまいましたが、
数々の感想をメッセージやSNSで頂き、すこしホッとしております。

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お礼をするにあたって、
改めて、自分も当時に書いたブログを読み返しました。

キャピタルジャズを終えて VOL.1: 伝えなければいけないこと
キャピタルジャズを終えて VOL.2: ソウルの聖地フィラデルフィアでのリハーサル、そして現地へ
キャピタルジャズを終えて VOL.3: 最終回:この瞬間に全てを

とにかく皆さんに見ていただきたかったという思いから始まりました。
この映像を見て夢を持つ人々に少しでも刺激を与えられるように。

この映像は、Nao Yoshiokaの動画であることを越えて、
日本の才能を世界に届ける瞬間を収めた記録だと自負しています。

そしてプロジェクトに参加してくださった同志のみなさんと
一つのブレイクスルーを一緒に迎えた記憶に刻まれる
大切な出来事となりました。

御覧頂いた皆様には、きっと感じて頂けた同じ感覚があると思います。

ステージで受けた、歓声に嘘はありませんでした。
現地にいた僕たちは確実に一つ大きな壁を超えた感覚がありました。

このタイミングから僕たちは
なにか一つ違った感覚を自分たちに持ったことも事実です。

どこか、世界へ!と気負うことがあったのですが、
もう自分たちのクリエイトするものが当たり前のように
世界基準であることを感じることができました。

年明けには、一部ショートバージョンを公開したいと考えていますので
すでにご覧頂いた皆様、その際には是非シェアをお願いできればと思います。

 

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来年について少し、書きたいと思います。

四季を終えて、1年という区切りはとてもわかりやすい期間ですが、
今年はなんだか自分のなかで一つの流れが終わっていません。

その理由は、ここ数年で感じている新しい音楽の流れです。
SWEET SOUL RECORDSが選ぶ音も進化を遂げています。
僕達の志すリアルミュージックはここ何年間で
ある意味、急速に進化をしているようにも感じます。

音の流れもそうかもしれませんが、
様々な才能あふれるアーティストとの出会い、彼らの成長
そしてCapital Jazz Festを経て、僕達の音楽に対する姿勢、
感覚も少し変わったような気がします。

またThe TruthというNao Yoshiokaの2016年のあるべき姿に成長をし、
その延長線がまだまだ僕は続いていくと感じています。

世界中のリアルミュージックを厳選し、そしてクリエイトもする
僕達の新しい感覚を日本から世界に戻していくことが
当たり前のようにおこっていく。

ここ東京から世界へ発信していく。

2017年はそんなことを意識していきたいと思います。

来年も、

SPREAD REAL MUSIC

最期にお知らせです。
今のリアルミュージックシーンに一番ふさわしい音をここ東京から、
2月12日に発信をしたいと思います。

2017年も何卒宜しくお願い申し上げます。

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昨日遂に公開された、I Love Whenのミュージックビデオ。
今回はなんと本人が登場しない、大人な仕様になりました。

手掛けてくれたのはDavidとRasha。
DavidはMake the Change、Dreamsとずっと手掛けてくれていますが、
僕達とともに成長をし、NYからずっと応援をしてくれている大切な友人です。

今回はRashaというDavidの最愛のパートーナーと一緒に、
多忙な中、距離や時間と色々な困難を
乗り越えてこの制作を引き受けてくれました。

Davidはアルバムを聞いた時、真っ先にこの曲の
ミュージックビデオをつくりたい!
と言ってくれて、アイデアなどを積極的に
出してくれました。

そのストーリーとは

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とある若い女性がバーに向かいます。
バーに入って期待するのは賑やかな人の笑い声やダンスをしている姿。
それとは対象的にこのミュージックビデオでは、
VR(バーチャル・リアリティ)のバーが舞台。

バーにいる誰もがVRの世界に心酔し、お互い目さえ合わせません。

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主人公の女性がゴーグルを手にし、VRの世界に入り込むと、
幻想的なスタジオに導かれます。あたりを見回すと、男性が一人。
彼女はそのバーチャルリアリティのなかで彼と恋に落ちます。

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曲に合わせて、二人はその仮想現実で情熱的に愛し合うも、
あえなく時間切れになります。
皮肉にもVRで会った二人は現実には背中合わせ。

そしてバーから出て立ち去る2人。

 

秘められたコンセプト

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彼らが僕達にシェアしてくれたコンセプトは
よりNaoの音楽を深くミュージックビデオで伝えるために、
ストーリーでその感情を表現するというものでした。

この曲のテーマは、誰かを愛したときの高揚感、
誰かと繋がりたいという願望、その情熱を込めた1曲。

Naoはこの曲で、その情熱的でもあり、
複雑な感情を歌で表現しました。

そしてこのミュージックビデオではデジタルデバイスの進化による、
“本当のコミュニケーション”の希薄化”
を題材に欲望や情熱を表現しないかと提案してくれました。

コミュニケーションを増やすために、
テクノロジーに頼った結果、実際にはその機器に依存をし、
人と人との本当の対話や接触は減るとともに、
希薄化しているという現代の社会に向けたメッセージ。
思い当たるところ、みなさんにもありませんか?

僕はとても共感をしました。

仕事上、かなりの時間、携帯やその他のデジタル機器をつかって、
人とコミュニケーションをとる時間が多いです。

SNSをチェックすることも仕事の日課になっていますが、
ある意味依存していると言えるという節はありますよね。

せっかく人と会っていても、お互い携帯を見つめて、
全く別のことをしたり。あるあるですよね。

距離という差を圧倒的に縮めてくれたことは、
僕らみたいな世界を目指す人間にとっては
とてもプラスなのですが、逆に現地に行ったときの感動や
実際に仲間にフェイスtoフェイスであったときの
そのコミュニケーションの質と
デジタルデバイスを介すコミュニケーションの質
はでは比べ物にならない程のものだとも実感します。

デジタルデバイスでのコミュニケーションの
頻度がどれだけあがっても、
リアルの質に到達するということはなく、
限られたライフタイムの中で、
デジタルデバイスに依存すれば依存するほど
本当のコミュニケーションをする機会が少なくなるとしたら、
と考えてしまいますよね。

限られた時間の中で、便利さは”利用”をし、依存はせず、
質の高いコミュニケーションを
自分のために選択することが僕は必要だと感じます。
メールをしなくても、一緒にいるだけとか。
SNSをしないで見つめ合うとか。

これからもきっとデジタルデバイスは進化していくと思うのですが、
実際にその場で五感を使ってコミュニケーションをとること以上のものは、
僕は今だ体感したことがありません。リアルが一番。

みなさんはどう感じられたでしょうか?
もしなにか感じて頂けたら是非シェアをお願い致します!

明日は、このI Love Whenを一緒に制作した、
ミュージックマン・タイとの制作エピソード、
ライナーノーツのVol.4を公開予定です。

[Nao Yoshioka The Truth Japan 2016]

札幌公演 11/2(水)
cube garden 011-623-5555
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

東京公演ツアーファイナル11/24(木)
赤坂BLITZ 0570-550-799
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

[「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ]

Vol.1 ボーダレスな感覚
Vol.2 The Beginning of A New Chapter
Vol. 3カーリ・マティーンとの奇跡

過去のライナーノーツ

[The Truth関連記事]

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musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


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このアルバム制作で一番の感動は、
彼とのコラボレーションだったと言っても
過言ではないかもしれません。

Khari Mateen。

出会ったのは2015年の3月。
サンディエゴに行った際に、
Tess Henleyのライブに行ったときのことでした。

彼女の『High Heels and Sneakers』というアルバムは、
ブログにも書いていますが、2013年の必聴盤。今でもよく聞く大好きな一枚です。
※ちなみにフィラデルフィアで制作されたアルバムで、Dai Miyazaki氏も参加。

いつかこのアルバムを作ったプロデューサーにあってみたいなと
思っていたところ、幸運にもこのサンディエゴにて
会うことができました。

以前からテスのマネージメントや
彼女本人ともコンタクトを取っていたので、
ライブ後に話をする機会をもらって、
Naoと僕そしてテスとカーリで
ゆっくりとお酒を交わすことになりました。

当日カーリは、彼女を友人として、
そしてアルバムのプロデューサーとして
ヘルプするために会場にきて
セッティングを手伝ったり
彼女の準備を親身に協力していました。
そういう動きを見てとても親近感を覚えたのも事実です。

その時はカーリのことをそこまでよく知らなかったんですが、
とにかくアルバム一枚創るのって本当に大変だよなー!
というプロデューサー談義に花が咲き
すごい盛り上がって、テスがフィラデルフィアで
カーリと制作した際の苦労話などを披露してくれました。

その場で好きな音楽の話をして、レーベルをやってることや
どんなスタンスで音楽に取り組んでるかも少し話しました。

当日テスの色々なこと手伝ってあげてたよね?ときくと
彼女のためだったら何でもやるんだ。とサラッと答えて、
自分のポリシーに近いところもあったのですが、
彼の純粋さみたいなところにとても好感を持ちました。

その後、約5ヶ月後には彼がCody Simpsonの
バンドメンバーとして、
サマーソニックに来るという知らせをもらいます。

幸運にもNaoの出演も決まっていました。
当日はアーティスト専用のラウンジにて再会して
色々談話をし、おまけにプリクラまでとる始末。

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彼とは縁を感じざるをえなかったのです。
その後も、Facebookで何度もくだらないことや
音楽のことで連絡を取り、距離はどんどんと縮まっていきました。

彼の創った音楽や僕がおすすめする音楽を交換したり、
音楽談義は続きます。

僕の彼に対する印象は「とても賢くて、純粋なやつだな」というもの。
音楽はとてもエッジーで、自由で芸術性の高いものばかり。
コマーシャルっ気が全くないサウンドが多いのです。

彼の音楽の捉え方に共感するものを感じました。
もちろんマルチインストラメンティスト、
特徴は弦楽器を自由に操ることで、
ライブではチェロを多用することも多いみたいです。
サウンドクラウドはサイケ感あるロックから、
エレクトロ、ソウルまで。
でも彼の個性がしっかりとどの曲にも感じられる
高いクリエイティビティを感じます。

https://soundcloud.com/khari-mateen

 

『The Truth』のアルバム構想を練った2016年の1月、
彼のことがまっさきに頭をよぎりました。
そして3月たまたまニューオリンズに行くことになりました。

彼がいるLAに行こう。

この時、僕はまだ彼に音楽制作を依頼する
ということを100%は決めていませんでした。
とにかく彼に会うことを目的に、LAに行くことにしたのです。

LAでの何気ない時間

NY LA-20160317-0065

せっかくLAということなので、
東京、ニューヨークの仲間たちが、
LAにいるならこの人に会っておけ!と紹介してくれる人に会いに
到着後はあちこちへと移動しました。

Naoは心配したみたいで
「カーリと会わないんですか?」
と一日に何度も告げてきます。

実は渡米前に彼と制作をしてみたいんだと言う話は
Naoにはしていたのですが、果たしてNaoの音楽性に
フィットするかはまだわからない。
でも一番ワクワクする相手なんだ。
という風に告げていました。

なんとなく自然な流れで会いたかったというのもあって
Naoの度重なるプッシュをかわして
正しいタイミングで会うことをチョイスしました。

行く前は
「この時期LA行くけど、いる?」
「あー、いるぜ。会おうぜ。
まずオレの家においでよ、近くにモールもあるしさ」

くらいな乗りで、彼の家に向かいます。
ロサンゼルスでは有名なThe Groveのあたりの
彼のアパートに招かれました。
共同のキッチンなどがあり彼の部屋に通されます。

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小綺麗なワンルームに、ベッドと音楽制作ができる
簡易スタジオセッティング。

そこで近況を語り合いました。
彼の最近取り組んでいる作品を聞かせてくれたり、
自分が注目しているアーティストの楽曲をかけたり、
そんな時間を過ごす中、彼が僕達に言います。

「音楽一緒に作ろう!こうして時間を過ごして、
一緒にやらない理由はないよな」

Naoはニンマリとして、さぞかし

「ほら言ったでしょ!私は絶対こうなると思ってた」

という声が顔に書いてありました。
僕もNaoも心を踊らせてYesと言いました。
その後はアルバムの話を少しして、
彼の今まで制作した曲を聞かせてもらったのです。

「ネオソウルなら、エリカとかジルとかつくったよ。
この曲はおれ、ドラムも叩いてる」

彼のサウンドクラウドは一通り、聞いていたのですが、
まさかそんなメジャーなアーティストの仕事をしているとは
全く知らず、驚きを覚えました。

後々彼のプロフィールをよく見てみると、、
なんとグラミーノミニーであり、
エミー賞受賞作家。

本当に気さくで全く奢らない彼だから、
きっと僕はいい意味でそういった部分に
気づかなかったんだとおもいます。

一通り、楽曲制作の話で盛り上がって、
その後彼の家の近くのホテルの屋上で夕食に誘われ、
彼の友人も誘って皆で時間を共に過ごしました。

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ハリウッドのあの有名な岡に連なる住宅街をバックに
LAらしい開放的なホテルでのルーフトップのディナーのあとは
少し長い散歩を一緒にして、近辺のLA観光をし、
最後はLAで最も熱いというジャムセッションに。
楽しい時間は過ぎていきました。

「日本に帰る前にもう一回ぐらい会おうよ」

と約束してLAの滞在最終日、
ランチでもしようという話になり、
彼の家の近くのショッピングモールに一緒に出かけます。

ショッピングモールの大切な話

NY LA Shoot-20160320-1520

彼とNaoと過ごす時間はなんだか心地よく、
嘘がなくとてもフラットで、仕事も忘れて
純粋にその時間を楽しむことができました。

ランチを共にし、その時話したこと。
きっと一生忘れないだろうなと思います。

そんな時間の中で音楽の話になりました。
君は音楽に何を求めるのかという深い話です。
僕は自分がなぜ音楽をしているのか、
なぜレーベルをしているのかを語りました。

アーティスト達を心からリスペクトしてることや
僕はリアルミュージックをやりたいということ。

アーティストが自由に表現し、
自分や人々に必要なメッセージ、音楽、
時代にあったインスピレーションを込めた、
自分に向き合って本当に表現を突き詰めたものを
世に広めていきたい。

本物を目指す人の力になりたい。

続けてNaoも彼に話します。
音楽をエンターテインするものと芸術に2つに分けるなら、
私は芸術を追求して、自分が感動して一番納得行くものを
これからも作っていきたい。

I wanna live for ART

カーリはそれに深く共感してくれました。
その話をした時、僕達の心は完全に繋がったのです。

bmr.jpの記事、末崎さんの素晴らしいアイデアで、
実現したインタビューですが、
彼もそのときのことを語っています。

http://bmr.jp/feature/166925

このインタビューを見ると、
音楽を創るときに必要なことが見えてきます。

「意味のある音楽には必要なプロセスなんだ」

と彼が語っていることに、とても納得できるのです。
意味のある音楽。自分が信じるものを真正面で捉えて、
不器用ながらも、それをカタチにしていきたいという
Naoのひたむきな思いが多くの人を巻き込んで行く
そんな光景を僕は目の当たりにしました。

NY LA Shoot-20160320-1510

※The Groveのホットソース専門店にて

このアルバム制作における記憶に残る瞬間を経て、
ポジティブな思いと、制作へのワクワク感とともに、
僕たちは東京への帰路につきました。

写真 2016-03-20 16 08 44

東京に帰った僕らは、新しい取り組みをするために、
準備していた、代官山LOOPでのライブと、
急遽来日が決まったミュージックマン・タイとの
制作が控えていたのです。

実際カーリと制作を始めたのはもっとあとのことでした。

続きはまた次回。

明日は札幌公演で皆さんとお会い出来ることを、
楽しみにしております!

[Nao Yoshioka The Truth Japan 2016]

札幌公演 11/2(水)
cube garden 011-623-5555
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

東京公演ツアーファイナル11/24(木)
赤坂BLITZ 0570-550-799
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

[「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ]

Vol.1 ボーダレスな感覚
Vol.2 The Beginning of A New Chapter
Vol. 3カーリ・マティーンとの奇跡

過去のライナーノーツ

[The Truth関連記事]

Official:The Truth Special Website
bmr.jp:NAO YOSHIOKA / ジェイムス・ポイザーら7人が、Nao Yoshiokaの魅力と最新作『The Truth』を語る
waxpoetics.jp:Nao Yoshiokaインタビュー/大胆な脱皮をしてみせたソウル・シンガーの新章
FNMNL: Nao Yoshiokaが選ぶ新作『The Truth』に影響を与えた7曲
musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


NY DontMissIt Fukuoka20160113-NEO_9894

※写真は2016年1月の福岡のDon’t Miss itから

この記事はツアー開始前に書き始めて、
インストアライブ、ラジオ出演、そしてツアーリハーサルなど、
あっという間のリリース週を経て、
名古屋への移動をしながら書いてたんですが、
すっかりツアーも終盤戦。

なんとか東京ファイナルまではThe Truthへの
全ての思いを皆さんに打ち明けてから、
最高のショーにできればと思っています。

各記事によって、ボリュームが異なりますが、
今回のアルバム制作における自分的ハイライトを
記事にしていこうと思いますので、ぜひご覧ください。

前回のライナーノーツ
「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ Vol.1ボーダレスな感覚
に引き続き、コンセプトについて
お話をしたいと思います。

 

Naoからシェアされたコンセプト

いつものカフェで彼女と待ち合わせをして話を始めます。
具体的な話をする前に、感覚的な話をまずしました。

NEO_0418

結論からお話すると、僕が考えていたことと、
彼女が考えていた一番のテーマはかなり一致していました。

まずは感覚的な部分であるボーダレスというキーワード。
彼女の場合は僕が感じていた新しい感覚を、
2015年のB.B.KINGの公演の時点で感じていたというエピソードを共有され、
もうそれ以上は特に話すことはありませんでした。

多くの同じ瞬間に立ちあって、
やはりそこには僕らの新しい感覚があり、

そこにはポジティブな真実は顕在したのです。

満場一致で、ボーダレスな感覚を詰めた
コンセプトをカタチにして、表現していくことを決めました。

そして彼女からシェアされたノートはこれでした。
※相変わらずなかなかのクオリティです笑

Evernote_Camera_Roll_20151022_215104

次の作品のコンセプトは ” Experimental / Eye Opening “

本質的、本物の音を聞いたときに、自分の根元の感情に帰る事ができる。
「何て素晴らしい世界に生きているんだと気がつく、思い出す」

<EPのキーワード>
-Eye Opening
-Beyond
-A New Age
-Wake up

<イメージ>
人種、言語、国境、いろんなボーダーがあるけど、そこを越えていく
だって私たちは本当は深いところでつながっている存在だから。
本物の音楽が根元の力を思い出させる。
今までの常識ではない出来事が起こる時代が来ていて
その新時代の音が人の目を覚まさせるものになると思う。新時代の風!

<なぜこのアルバムを作りたいのか>
次のNao Yoshiokaの展開を考えたときに、
もうすこしネオソウル寄りのアルバムを作ってみたいと思った。
それも目に見えない力(音楽の力)が私たちをつないでくれて、
ボーダーを超えるという神秘的な部分を表現したいから、
ネオソウルの持つ神秘的な部分が合うと思う。

<メモ>

音楽の方向性は今までと少し変えてずらしてもいいんじゃないかなって思います。
少し変わった事をチャレンジする回で、全てトラックで作ってみるとか、
特別号として特化したコンセプトアルバムにしたい。

スライド09

概ね良い感触でした。
かなり具体的に、2018年までの予定を考えつつ、
今回のアルバムの位置づけを入念に考えた上で、
彼女に説明をしたかったため、
同時並行で、事前にパートナーであるYamahaさんにもう提出資料を用意してました。
こんなものを見せながら話をすると、彼女が目を輝かせます。

僕も一安心し、これでアルバムも3枚目
彼女がどんな歌詞を書き、
曲をカタチにしていくかなと僕も楽しみになりました。

一旦アイデアもまとまり、自分の役割も明確になり
今後の行動が読めたと思ったのは束の間、
予想していなかったことを彼女から伝えられたのです。

 

より広い範囲での主体的なプロデュース

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「The Light、Risingとやってきましたが、
今回私のテーマの一つとして、
山内さんのプロデュースの領域をもっと深くしてくれませんか?

今回やろうとしているネオ・ソウルは山内さんの一番好きな領域で、
SWEET SOULが最も得意とする音楽ですよね?
山内さんの創るアルバムのビジョンを私は見たいです。
Risingを経て、私がわくわくすることは、
いままでやってきたことではなく
未知なる領域に挑戦すること。
過去2作から振り切った面白いことがしたいんです!」

未知なる領域への挑戦

前述したとおり、Naoの可能性を
探ってみたいと思っていた僕にとっては
願ってもない発言でした。

スライド10

以前のアルバムも曲単位ではそういう曲がありました。
例えばForget about Itや、Awakeと言った曲です。
Naoがあまり挑戦したことのない領域を僕は過去から
挑戦してもらうことを継続してきました。

その延長で今回はアルバム全曲特別編。
自分の可能性を引き伸ばすために、
より多くのアイデアをシェアしたいということだったのです。

嬉しくもあり、とても責任が伴うことだなとも思いました。
彼女が自分に伝えてきたことは、
「補助」から一歩はみ出た部分だったのです。
それはNaoだけではなく、自分のメッセージも
曲に吹き込むということであり、
彼女のアーティスティックな領域でした。

光栄なことではありましたので
もし自分が出したアイデアに対して、
彼女が気を遣わずに、純粋に自分のために判断をするなら
惜しみなくアイデアを出すというふうに伝えました。

僕が第三者の視点から見ておもいつく
彼女のインスピレーションや
目の前に広がる世界の出来事などを題材に0から一緒に
考えることにしました。

そして改めてですが、アルバムを作る意義に立ち戻ります。

http://www.spreadrealmusic.com/column/risingvol-1/

彼女の人間的な成長のために僕は何が今回できるだろうか。

既に擦り合わせていたコンセプトや重要なポイント以外に、
僕は更に追加で彼女に提案を続けました。

 

制作における大事なプロデュース方針

NY REH-20160309-0094

僕が最初に彼女に提案したキーワード

あえて歌わない

“歌唱力”が彼女の素晴らしいところでもあるという
認識はもちろんあるのですが、
表現を技術で覆い隠し、
完全武装をしているようにも感じていました。

アメリカで身に付けたゴスペルなマナーを
僕は一回封印して、技術で固められた鎧を外して、
才能を新たに発掘することを提案しました。

歌い倒す以前に、僕は彼女の声や表現に
可能性を感じていたためです。

そして次のキーワード

過去からの離脱

僕はNaoのアルバムプロデューサーとして、
レトロスペクティブなものを追求するのではなく、
曲は古くても、マナーやサウンドを新しくしたり、
どこかしらただの過去の黄金期を追い求めるようなことは
しないように、進化を続けるソウルミュージックを
自分たちの感性で、追い求めてきました。

なので一度今までのプロダクションの延長という考えを捨て
まだ見ぬ新しい可能性にかけて、
恐れず挑戦していこうというふうに話しました。

そして最後はこれです。

メッセージソングを中心にしたアルバムにすること

メッセージソングを中心にしたかった理由は、
ヴィンテージなソウルやゴスペル・R&Bを歌う
ソウルシンガーという枠ではなく、
アーティストとして時代に
必要なメッセージを伝える本来の役割に
引き戻したかったという意図がありました。

 

一番最初に声をかけたプロデューサーはもちろん…

こうして、コンセプトがしっかりと固まり、
一番最初のプロデューサーにコンタクトをとりました。
いうまでもありませんが、この人。

松田博之さん、今回Borderlessという曲を手掛けてくれましたが、
アルバムで最も最初に込めたかったメッセージを、
彼に依頼をしました。

3

Make the Changeの生みの親であり、
NaoバンドのMD。日本でネオソウルのトラックを
世界基準で創れる貴重な存在であり、
僕らが音楽的にとても信頼し、理解がある人。

Naoの音楽を語るには絶対に欠かせない人です。

実は、松田さんはNaoがソウルトラックスの
新人賞の受賞時には、電話で激励をしてくれて、
その次に会った際には、花まで用意をしてくれるほど
喜んで下さった人の一人です。

その時彼は一言、Naoをはっとさせるような一言を
告げたのですが、その発言が後にNaoの
意識を変えることになることは、
このときはまだ誰も知らなかったのです。

制作開始時、Naoと一緒に説明資料を綿密に意思を統一して作ってから
彼に送ったメッセージはこれでした。

松田さん、
この曲は、SWEET SOUL RECORDSの初のオリジナルMake the Changeの続編であり、今までは変化を起こしていこう!というメッセージであったのですが、その後進化を続け、「もうすでに変化が起きて新しい風が吹いている」という状態を表現するような曲にしたいです。
僕ら(松田さん、僕、Naoなど)20代〜30代の新しい感覚を表現するものにしたい。そう思ったきっかけはアメリカやオランダツアーで、人種や年齢を越えて、純粋に良い物を作ろうという音楽の姿勢を肌で感じることができました。
そして松田さんの曲で僕たちは世界が本当に近いということを感じることができました。
音楽業界は、低迷しているという過去からいる人の概念、日本人だからSOULはできないというステレオタイプやテレビで日々取り上げられる差別の歴史は、もう既に僕達の中では終わっていて、そういった過去の人達の考えを一掃して新しいことを始める時代。
今まであった差別や立場、固定概念はもう忘れられて、音楽で全てはつながっているという経験を感じられる強いビートとみんながワクワクするようなコード進行を期待します。
真実は、”今”を生きる僕達が持っている。過去に縛られず、歴史が持つ綺麗なもの、過去のもの、人づてに聞いて知ってるけど、そんなもは全く関係なく”今”を生きる僕達だから見れるこの時代にあった最高のアンセムを創りたい。
その新しい音が新時代を気づかせてくれると思うのです。

The Beginning of A New Chapter

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こういったテーマに合わせ
3月に決まっていた代官山のループのライブは
彼女のいつもやるような楽曲を徹底的に封印していきました。
90年代以前のオールドスクールなものは全て排除したのです。

The Beginning of A New Chapter

新しい章の幕開けです。

2016年の年始は、新しい気持ち、新しいコンセプトに心躍りました。
そして次のプロデューサーに会うために僕たちは
渡航準備を始めたのです。

それでは次の記事をお楽しみに。

 

今回も長文にお付き合い頂き、
ありがとうございました!

今週11/2はThe Truth Japan Tour 札幌公演
そしてThe Truth Japan Tour Finalまであと、3週間。
是非まだご予約がまだの方は、ぜひチケットをご購入ください。

チケット詳細はこちらから

[Nao Yoshioka The Truth Japan 2016]

札幌公演 11/2(水)
cube garden 011-623-5555
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

東京公演ツアーファイナル11/24(木)
赤坂BLITZ 0570-550-799
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

[ライナーノーツ]

「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ Vol.1 ボーダレスな感覚
「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ Vol.2 The Beginning of A New Chapter

過去のライナーノーツ

[The Truth関連記事]

Official:The Truth Special Website
bmr.jp:NAO YOSHIOKA / ジェイムス・ポイザーら7人が、Nao Yoshiokaの魅力と最新作『The Truth』を語る
waxpoetics.jp:Nao Yoshiokaインタビュー/大胆な脱皮をしてみせたソウル・シンガーの新章
FNMNL: Nao Yoshiokaが選ぶ新作『The Truth』に影響を与えた7曲
musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


J-WAVE_WEBSITE___TOKIO_HOT100

Nao Yoshioka、J-WAVEのTokio Hot 100、10月2日で初登場18位です。
個人的にも聴いている番組なので、登場の際は驚きと嬉しさに溢れました。
番組内でもほぼフルで楽曲がプレイされ、
アーティスト紹介とそれにちなんだクイズもありました!

このラジオ番組を好きな理由なんですが、
邦楽、洋楽問わず世界から注目されるTOKYOの今注目の音楽、
そして未来のヒット曲という視点もいれてお届けする美味しい番組です。

発売前のKINGのGreatestが3位にランクインしたり、
ロンドンのNAOのBad Bloodなども上位にランクインするなど、
自分が聞くような音楽が邦楽ヒットチャートに並ぶような
楽曲たちと一緒にランクインしている、歪でもあり
公平というか、J-WAVE基準があるところが
好きな部分でもあります。

このランキングなんですが、上記の右手にある黄緑色のボタンに注目。
VOTE!!と書いてあるところで投票ができます。

 

J-WAVE_WEBSITE___TOKIO_HOT100 2

こちらからサイトに!http://www.j-wave.co.jp/original/tokiohot100/chart/main.htm

ランキングの指標はこの投票以外に、
ストアでの販売実績やJ-WAVEでの再生回数なども
加味されるされるようですが、
一人で何度でも投票可能のようです。
※複数投票がNGの記載ありましたらすみません。

投票回数=熱量ということです。

みなさんこれは、絶好のチャンスですので、
是非Make the Changeにご協力ください!!

結果は来週の日曜日に発表となりますが、
目指せ10位圏内!!

みんなで勝利をもぎ取りましょう!

ツアーもお忘れなく。

[The Truth Japan Tour 2016]

【名古屋】2016/10/10(月・祝)@Nagoya Blue Note
【福岡】2016/10/15(土)@ROOMS
【大阪】2016/10/16(日)@梅田Shangri-La
【札幌】2016/11/2(水)@cube garden
【東京】2016/11/24(木)@赤坂BLITZ

詳細はこちら→ http://www.sweetsoulrecords.com/news/2016/08/the-truth-japan-tour_ticket/


NY TT PROMO-20160921-9780

先月9月21日にNao Yoshioka のニューアルバム「The Truth」がリリースされました。
お陰様で、無事リリースとなりました。
リリース前日の店着日はなんと嵐でヒヤッとしましたが、
当日は天気に恵まれ、都内の店舗にお邪魔致しました。

みなさん、もう手に入れていただいたでしょうか。
試聴ができますので、まだ聴いていらっしゃらない方、
是非聴いてみてください!


現在はインストアライブやツアーに向けたリハーサル、
ラジオ出演など過密スケジュールで過ごしておりますが、
ぜひ皆さんに見ていただきたいと思い、投稿をしています。

Facebookには一部投稿をし色々とメッセージをいただきました。
限られた期間にはなりますが、現在音楽ストアでは、
Nao Yoshioka「The Truth」が各地で大展開されております。

その様子は、過去にないものとなりました。
メジャーデビュー2作目。
自分の音楽キャリアで、こんなに展開をして
頂いたことはないかもしれません。

店舗に足を運ぶと、

「これは僕らの役目として、絶対に売らなきゃいけない。
日本はこんなすごい音を作れる人がいると、
皆さんに知っていただきたいんです。」

「本当の音楽を担当できることが僕の誇りです。
個人的にも、お店でも全力で広めたいと思います!」

など嬉しい激励の言葉をいただきました。

もう何年も前の話になりますが、
はじめて自社で制作したCDを全国流通をした時、
僕がまだITの事業の営業でクライアントに商談をいきつつ、
合間の時間を使ってスーツで、店舗まわりをしたことを
思い出しました。

IMG_1678

その頃は自社からメジャーアーティストを輩出し、
全国の店舗にこんな大きな展開を頂くことを
もちろん望んではいましたが、当時は想像は難しかった。

こうして目の前にすると、自分がやってきたことも
捨てたもんじゃないなと思うことができました。

創業当時、僕たちは全くの無名。
草の根活動はするも、なかなかレーベルの名前は
広まりませんでした。

僕達の認知度が少しずつ上ってきたのは、
店舗のバイヤーさんのお陰でした。

何のつてもない僕らは、ひたすら全国のレコードストアに
音を聞いていただくために、電話かけをしていたのですが、
北海道にいらっしゃったとあるバイヤーさんが
電話をかけてきて下さって、

「音を聞きました。これは売らないといけない」

と言ってくださったのです。
その後、このバイヤーさんは社内掲示板のようなもので、
各地のバイヤーさんに連絡をしてくださったことがきっかけで
全国から注文が入ったエピソードは未だに忘れていません。

 

NY TT PROMO-20160921-9890

僕達SWEET SOULはレコードストアの
バイヤーさん達に支えられてきました。
創業時から僕達のミッションに共鳴して
広告費も実績もない僕達を強力に応援してくれました。

著名とはいえない僕らでも作品をちゃんと聞いて下さって、
こうしてお店で大々的に取り上げていただくこと、
本当に嬉しく思っています。

今回の展開はオシゴトでもなく政治でもなく、
完全に気持ちで創り上げて頂いていると感じることができました。

なかなか厳しい音楽の市況ですが、
こういう感動に触れられることも、
僕達の志事の魅力なのです。

店舗にいらっしゃるバイヤーさん達が
それぞれのクリエイティビティと心を込めて、
僕達の音楽を一生懸命、リスナーの皆さんに
広めてくださっていることが本当にうれしいです。

時代は音楽をひたすら手軽に、安価に提供するストリーミングや、
何の気持ちもない価格の安さと手に入る早さだけを見ている、
大手のECサイトに席巻されていますが、
僕は個人的には是非店舗に足を運んだり、
音楽はレコードストアで購入いただきたいと思っています。

だから店舗にはできるだけ、そう思える施策を用意するし、
僕たちはレーベルとして、
こういう文化を守っていきたいと感じています。

Nao Yoshiokaは無名にも関わらず、
レコードストアの人たちが
ちゃんとバイヤーさんたちが耳を通して、
ピックアップしてくださったから今がある。

もし海外のように、ほぼデジタルだけだったら、
もし音楽に心がない人ばかりで、実績や数字だけで見られていたら、
こんなに認知度も上がらず、メジャーデビューもできなかったかもしれない。

データでは音楽は測ることはできません。

日本はデジタル配信やストリーミングは遅れていると
ヨーロッパや米国と比べて言われているかもしれませんが、
これだけITの先進国である日本では
遅れているのではなく、音楽を守った結果であり、
ビジネスとしては、先進ではなくても、
音楽的には、正しいのではとさえ思います。

オールドスクールかもしれませんが、できれば気持ちを込めて
売ってくださってる方に扱っていただきたいと
僕のような創り手は思っています。

プラットフォームにユーザーがたくさん居るから、
”とりあえず”と言って音楽コンテンツを取り扱う人々。
これから出てくる才能達を見分ける資質が
そういった会社に十分にあることは非常に懐疑的です。

大半がデータと広告費だけで作り上げられる
無機質なランキングや音楽群。

店舗の人々は音楽のために自分の耳で確かめて、
広めなければいけないもの=売れるもの
にすべく頑張ってくださっている方がまだたくさんいます。

こういう日本が持つ、残された素晴らしい音楽文化を残すも殺すも、
僕らレーベルを始め、リスナーの皆さんの影響はとても大きい。

未知なる才能を自らの耳で確かめ日々よいモノを広めようとするプロ。
バイヤーさんたちが展開する、日本のレコードストアに
是非足を運んで、彼らの推薦する未知なる音楽との出会いを
是非体験してください。

最後にしっかりとバイヤーの皆さんに届けて下さった、
スタッフのYoくん、そしてYamahaさん、Avexさん有難うございます。

残念ですが、展開というものは期間限定もの。
もし、ここにない大きな展開ありましたら、
お手数でなければ、ツイッターなどでご報告お願い致します!

それでは写真の前に、アルバムの情報と、ツアー情報を。
皆さんにお会い出来ることを楽しみにしております。

[The Truth Japan Tour 2016]

【名古屋】2016/10/10(月・祝)@Nagoya Blue Note
【福岡】2016/10/15(土)@ROOMS
【大阪】2016/10/16(日)@梅田Shangri-La
【札幌】2016/11/2(水)@cube garden
【東京】2016/11/24(木)@赤坂BLITZ

詳細はこちら→ http://www.sweetsoulrecords.com/news/2016/08/the-truth-japan-tour_ticket/

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NY TT PROMO-20160921-9862

 

 


The-Truth_jacket_normal

みなさんお久しぶりです。
アルバム発売までついにあと数日となってしまいました。

このライナーを読む前に、もしよければ
以前のライナー
もぜひ読んでみてください。

今回もアルバムはいつもどおり色々なハードルが立ちはだかりましたが
こうしてご報告のブログをかいているということは、
いいものができたということだと思います。

さて、マスタリングが終了したのは8月10日前後。
それまではスタジオに通う日々と
海外とのやり取りに翻弄されていました。

10日以降はリハビリというか、
今やっと自分の中で今回の制作を整理し、
エネルギー充電ができた状態です。

今回も出来る限りアルバム制作での裏側、
僕達が感じた、多くの感動をここで
みなさんにお伝えできればと思います。

夢の序章の終幕、新たなるスタートライン

この動画はRising Japan Tour Tokyo Finalのものです。
怒涛の13箇所、自分も久しぶりに見ましたが、
その時の思いが蘇ってきました。

Rising Japan Tourを終えた2015年、
ツアーの終わり頃、アルバムについて少し
話したことを覚えています。
僕はNaoにこんなことを言われました。

「新しい挑戦をしたい。未知なる自分を表現したい。」

きっと13箇所の公演を経て、
本人なりになにか手応えがあったのだと
僕はその時は理解しました。

少し落ち着いてから、
制作における良かったところや反省点を
いつもどおりまとめ、その意見交換を行いました。

スライド06

RisingはThe Lightに近い方向性で更にブラッシュアップした
メジャーデビューとしてのNaoの自己紹介的なアルバムだと
位置づけています。

このメジャーデビューの挑戦としては
彼女がThe Lightでは見せなかった
王道なゴスペルバラードの楽曲Dreamsが含まれました。

それはThe Lightリリース前に訪れたNYでの
ゴードン・チェンバーズとの出会いで起きた奇跡や
彼女の精神的なネクストレベルを表現するには
必要なプロセスだったのです。

今までは苦楽のうちどちらかと言うと
”苦”をテーマに歌ってきたNaoが
人間的にも精神的にも成長をし、
愛や夢について語ったのがRisingです。
タイトル通り、日の出のように自ら光り輝くような存在に。

そのメッセージに合わせて慎重に
音楽のスタイルを選んでいきました。
彼女の大好きなソウルやファンク、ゴスペルといった過去の遺産に力をかりて
正しくメッセージと音楽を融合させました。

そして僕は彼女の成長を考え、
今までしてきたことで一番得意なことを
最大限に引き出していきました。

そしてアルバムリリースから、
フィラデルフィアからバンドを呼んでのブルーノート東京、
心の繋がったチームとのビルボードライブ大阪でのアルバムリリースパーティ、
鮮烈なBBKingでの全米デビュー、そして怒涛の13箇所のツアーを経て
Nao Yoshiokaはまた一段と成長し、夢の序章を終幕しました。

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このタイミングで僕にとっては、一人のアーティストとして成長したNaoは
とても頼もしく、その成長は自分の想像を超える部分もたくさんありました。

これは自分がデビュー前に、不安定だったNaoを見て、
「きっと3年後には成長し、立派なアーティストになる」
とおもったまさにその姿と重なっていました。

ここまではある程度描けた結果。

やっとスタートライン

夢の序章の終わりには、
そこから新たに始まる壮大な音楽の旅路が
待っていました。

アルバム構想を改めて練り始めます。

音楽ジャンル的なものはさておき、
まずこのアルバムでNao Yoshiokaは
何を伝えるべきなのかということを考えました。

一番に思いついたはこのテーマでした。
ぜひ次の動画をご覧ください。

ボーダレスな感覚

Nao Yoshiokaのマネージメントの始まりは
世界への旅から始まりました。

僕たちはここ数年アメリカやオランダなど
世界をツアーし、人種や年齢を越えて、
音楽を通して伝えきれないほどの
感動的な瞬間を目の当たりにしてきました。

余計な垣根を取り払い純粋に
「良い物を作ろう」という音楽の姿勢を
肌で感じることができました。

僕が個人的にそれを完全に受け入れ、
噛みしめることができたのは
この写真の瞬間、この時が一番の経験だったかと思います。

NEO_5103

(2015 After Blue Note New York Show. Men behind Nao Yoshioka)

Nao Yoshiokaというアーティストを通じて、
様々な人が彼女のメッセージ・音楽のために集い
その最高の表現をチーム一丸となって目指す瞬間。

そこには何の隔たりもなく、
とても純粋に人と繋がった感じがしたのです。
この感覚は自分にとってとても新鮮なものでした。

音楽のためにみんなが最高のショーをするために、
興奮と感動、胸の高鳴りの連続がありました。

だから

テーマは僕達が旅で見つけたポジティブな”真実”

このきっかけは僕らの新しい感覚を表現するものにしたい。

 

ポジティブな真実をテーマに

NY-ChristmasLive-20151223-9642

真実と命名したのはアルバム制作が始まった
少しあとになりますが、それには理由があります。
真実と言う言葉は二面性が有り、強いワードです。
僕らはあえてその言葉を選びました。

2014年ファーガソン。アルバム制作の直前
忘れもしない事件が僕達の渡米直前におこりました。
その時の様子はこれです。

http://www.spreadrealmusic.com/column/heal-ferguson/

メディアがどんどんとネガティブな話題を持ち上げる中、
現地は結束して、なんとか一丸となろうとしていました。

今でもアメリカで起こっている人種問題。

僕らにとって家族のような存在のブライアンが住む地域で
実際に起こった問題について自分は考えさせられました。

メディアではどうしてもネガティブな方向でどんどんと脚色され、
物事が広まっています。ネガティブな力はほんとに強い。
そういった事件が起きたことも、人々が知るべきことも
必要だとは思いますが、そういった悲報だけじゃない。

僕達が感じた根源的な感情、何の隔たりもなく純粋に人と繋がった時の胸の高鳴り、
そういった素晴らしい体験も実際に世界中では各所で起こっている。

こういった事実、ポジティブな真実の側面や感覚を伝えたい。

僕はこの感情で色々な過去からある偏見や
刷り込まれた考えを拭い去ることができました。

今まであった差別や立場、固定概念はもう忘れられて、
音楽で全てはつながっているという経験を感じられる力強いビートと
可能性にかけたワクワクするようなアルバムをつくること。

真実は、”今”を生きる僕達が持っている。

過去に縛られず、今”を生きる僕達だから見れる
この時代にあった最高のアンセムを創りたい。

“過去や固定概念にに縛られない”新しい感覚。

このキーワードが僕の脳裏からはなれなくなりました。

 

Stay or Evolve

NEO_1126

テーマに合わせ音楽性を選ぶことを考えました。

Risingからの反省点はいろいろとあったので、
そこをしっかりと潰していけば、
まだまだ伸びしろはあるしRisingのスタイルを継続しても、
もっといいものを作れるという自負はありました。

アメリカで学んだ、ソウル・ブルース・ゴスペル・ファンクは
彼女が修行時代の大半を費やし、最も得意な領域です。

メジャーデビュー後の2作目、
反省点をブラッシュアップし、
新たにアイデアを加えるという
一度は自分の中で考えたことでは有りました。

しかし、、、

安易すぎる考えなのではないだろうか。

今胸に持つ新しい感覚と果たして、
本当にマッチする音楽なのだろうか。

著しくルーツに偏った音楽をさせることが
果たして長期的に彼女にとっていいのだろうか。

違和感は募るばかりでした。

その理由とは、デビュー曲Make the Changeで見せた
彼女のまだ見ぬポテンシャルでした。

Naoにとっては全くと言っていいほど、
未知の領域となったこの曲は
SWEET SOUL RECORDSのレーベルテーマとして、
新しい感覚、メッセージを込めた曲。

この曲のメッセージを彼女に預けることによって
未来を自分で描いていくことを
学んでもらう1曲でもありました。

僕自身が世界を完全に意識して
新しい感覚とメッセージに
取り組んだ作品でもありました。

結果、世界各地どこにいっても、
一目置かれる曲であり、
アメリカでは未だにラジオで
日々プレーされているという事実。

_3__John_Jointer_-_Indie_Soul_Music_is_GLOBAL__From_Japan_to_Chicago___

(アメリカの友人から送られてきた、Facebook動画)

彼女が初めてトライしたこの楽曲が
未だに一番印象にのこる曲であり、
世界でも必ず反応のある楽曲なのです。

今までネオソウルという音楽性は
アルバムの比率的にはとても低く、
彼女にはフィットしにくい領域かもしれないと
自分自身も考えていました。

でも未知の可能性を見てみたい。
世界の人々が共感し、聴いたことのないサウンドに挑戦したい。
僕はその時のメモにこのように書いています。

新たなる可能性への挑戦。実験。
オールドスクールをなぞるやり方から、
新しい物をクリエイトすることにシフトする。
Make the Changeで開いた
Nao Yoshiokaのポテンシャルを再度追求するプロジェクト。
コンセプチュアルなアルバムを作りたい。

正直なところ、僕はもうこの時点で、
今まで培ってきた手法で制作や
それをブラッシュアップしてくものの作り方に
可能性を感じていませんでした。
だから全てを一度ヒックリ返して考え始めました。

これがツアーを終えて、一段落したときのことでした。

そんなときに自分の考えを更に
後押しするような朗報が届きます。

アメリカで起こった変革

Nao_soultracks_B_2

SOULTRACKSの最優秀新人賞へのノミネート。

2015年のThe Lightが評価され、
予想もしない結果を招いたのです。

もう世界は本当に近い。

過去にノミネートされたアーティストや
その他の賞には錚々たる名前が連ねていました。

2015年の僕たちはアメリカの成果は、
期待した以上のものなりました。

  • Blue Note NEW YORKでの単独ショー
  • SOULTRACKS 最優秀新人賞の受賞
  • Soultrainにて注目の新人に選出
  • アメリカ首都のフェスCapital Jazz Fesへのオファー

プロジェクト発足から変わらない
変革を自ら起こしていくというコンセプトに、
真実という感覚を加えたテーマに合わせた
音作りをしていきたい。

進化無くしては、通れないテーマを設定することになる。

Nao Yoshiokaとアイデアのシェアする

アイデアはより具体的に、いわゆる本格的な
メジャー2枚目を出す前に、
実験的な作品を創っておくのはどうだろうか。
というところまで自分の頭では進行していました。

ビジネスを考えると、ある意味掛けのよう
作品になる可能性もあることだと思います。

ただ僕たちはビジネス重視して考えて
今まで作品を創ったことはなかった。
それは自分たちにとって魂を売るような行為であり
ぼくらの存在意義はそこにはない。

こんなことを考えていた矢先に
Naoからアルバムについての話がありました。

この話を聞いて、自分は驚きを覚えたのです。

次回に続く