10月も後半にささしかかります。今年もあと2ヶ月足らず。
今日は今回のグラミーの挑戦の途中経過報告です。

ここで改めて、クラウドファンディングでの皆さんの応援が本当に励みになっています。
本当にありがとうございます。

グラミー途中経過について

9月25日からついに、最初の投票期間が始まり、Naoも14,000人いると言われる投票会員として投票を完了し、先日10月10日に投票は締め切られました。

今年はアメリカへの渡航が、例年より極めて多くなりました。

Naoが移住をしたこともありますが、ノミネート獲得するための行動を促進させました。グラミーの仕組みを知り、様々なリサーチをし、知識を習得することができました。

本来グラミーは取るものではなく、自然に受賞するものとお考えの方もいるとは思います。しかしリサーチを進めれば進めるほど、そこには様々な仕掛けや強豪たちの戦略、やらなければいけないことがあると改めて学ぶことがあります。

ご存じの方もいると思いますが、僕たちは2年前から着々と準備を始め、まずは2016年にグラミーの投票メンバーとしてNaoが正式にグラミー会員となり、2018年には2016年に日本でリリースをした”The Truth”でアメリカでマーケティングをし、グラミーに初投稿をしました。

グラミーを目指す!と口で言うのは簡単なのですが、目指したところでノミネートに近づくことはできません。

作品をまずは投稿するだけでもまだ甘く、様々なハードルがあります。最初の投票、1st Round Voting に残る前に、大規模なスクリーニングがあり、実際にグラミーの組織が音楽をチェックして、カテゴリーにそぐわないものは振り落とされることを、この”The Truth”の実験で知りました。

また投稿にはかなりの労力が必要で、一定期間内に必要な情報を記入し、場合によってはロサンゼルスの本部に、フィジカルデータの送付も必要になります。

この実験を経て今回があります。

1st Round Voting通過

 

 
 
 
 
 
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今年も晴れてアメリカ最高峰の音楽賞グラミーアワードの1st Round VotingにNaoのアルバムUndeniableがエントリー。

R&Bという特殊なカテゴリー。ほぼアフリカン・アメリカンたちが専有する市場の中で、アメリカの超メジャーアーティストと方を並べ、Naoが着実にエントリーに参加をしました。

2回目になっても、まずはこのリストに並んでいることはとても特別な気持ちさせてくれます。

しかし今年はここで満足はしていけない。

今年はこれを見越して、投票を獲得するために自分なりに考え、様々な施策を実行しました。

昨今の受賞を見ていると、あたりまえですが大半がメジャーアーティスト。そもそもそれは財力の違いはもちろんですが、政治力、マーケティング力、様々な意味で僕らのようなインディペンデントに勝る要素はたくさんあります。

そんな中でも、このグラミーアワードの良いところはインディペンデントアーティストにも小さいけどスペースが有る。音楽が良ければ検討してもらえる余地がある。

この1st Round Votingの投票結果を踏まえて、特別審査委員会による審査がこれより始まります。もうすでに始まっているのかもしれません。こちらは非公開の日程、場所で随時ジャンルごとにグラミーが選出した投票券を持つ審査員たちが音楽を聞いて審査をしていきます。

この特別審査員の審査に入っているかどうかは僕らにはもうわかりません。

ただ今年は指を咥えて見るしかない状況から、審査会にNaoのアルバムが入っていると見越して、やるべきことを知っています。

グラミー攻略のために

 

 
 
 
 
 
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今回クラウドファンディングで、公言をしてでの挑戦となったわけですが、その当時は正直かなりの不安を感じていました。まだまだリサーチが浅く、明確に自分自身がノミネートに向けてできる行動プランが、1st Round Votingに乗る以降になかったのです。

そして当時自分が話を聞く多くの人たちが

「グラミーは音楽というよりポピュラリティコンテストだ」

という話をすることが多く、つまり認知度で決まるという話です。

「結局投票をする際に、リストから有名な人をとりあえず選ぶだけだろ?」

この議論については、正直間違っているとは感じませんでした。

認知度をとっていくための仕事はあまりしてきませんでした。それは日本でもアメリカでも。

音源3割、マーケティング7割の世の中であえて、比率を音楽に寄せて作ってきました。メジャーとなると、音楽が3割だとしても予算の桁が違うと思うのですが、僕たちはあえてマーケティング重視の音楽性から脱却をしてきました。

それはご存知だと思うのですが、音楽をやるために活動をしているわけであって、マーケティングをするために音楽を作っていないからです。

認知のみの勝負ならば目指すものではなく?そもそもこちらでいろいろ対策をして取れるものではないのではないか?

「いったいどうすればいいのか・・・・」

Naoには逆境であると感じていました。それはNaoが渡米をしてアメリカでのキャリアがまだ浅く、アメリカでの広い層への認知は取れていない。

そしてグラミーはテレビから想像すると、極めてコマーシャルなもの。なので認知度で決まるという話ももちろん、間違っていないとは思います。

ただ僕たちが実際にグラミー賞の式典に参加してみたものは、テレビには映らない、アメリカのミドルグラウンドで活躍する素晴らしいヒーローたちでした。

「きっとなにか方法がある。」

制作を一段落終えてからこの状況の打破が始まりました。

まず認知をとる対象について考えました。ここで使う認知は一般的な認知ではなく、完全にターゲットがいることを思い出します。グラミー会員は約30,000人。そのなかでも投票券を持つメンバーは14,000人と言われています。

そのなかでもR&Bに投票をするのはこの中でも限られたメンバー。
この14,000人の属性、投票会員になるための条件を満たした人です。その条件とはリリースをしていて、しっかりとしたクレジット情報があるアーティスト、またはエンジニア、ミュージシャンなど。つまり音楽家が対象となるということです。

グラミー賞とは、いうなれば消費者投票ではなく、音楽のプロ、アーティストたちが選ぶ賞なのです。

Naoの対象カテゴリー、つまりR&Bカテゴリーの過去の受賞歴をさかのぼりました。かなりテクニカルになりますが、受賞者のソーシャルプレゼンス、ストリーミングの再生回数など調べていきました。

この中には多くはないですが、認知が一般的にされていないが素晴らしいアーティストもちらほら見受けられたのです。

単純に認知を取るよりは、圧倒的にハードルは下がり希望を感じました。

こういったブレイクダウンを積み重ね、とにかく”Undeniable”が音楽家たちに伝わるように色々と施策を考えました。

この経験で得たものとは

施策を実行するうちに着実に近づいている実感と、可能性があることも体感することができました。こういった作業をしていく中で、多くの学びがありました。そして、様々な人に出会いアドバイスを貰うことができました。

これを通してNaoのアーティスト活動におけるいろいろな部分を見直すことになりました。

結果、毎週ブッキング依頼や、出演、インタビューの依頼がNaoに来るようになりました。ソーシャルでのプレゼンスも上がりこういった事も踏まえ、Naoの活動は様々な角度でレベルアップをすることができました。

そして僕自身はこの活動を通して、結局何が大切かという究極の答えにたどり着きました。シンプルですが、

高い志、目標を持って常に挑戦していくこと。

グラミーを目指したことで、結果Naoの様々なプレゼンスは上がり活動にも幅が出てきました。

今回の結果はどうあれ、僕たちは着実に近づいている。それを実感することができました。

みなさんにはご支援をいただき、ご期待も頂いていると思います。その期待は本当に嬉しいものであり、がっかりさせたくないという気持ちもありつつ、感謝の気持でいっぱいです。

最初の1勝がどれだけ大変なことか、そしてその1勝を得て得られるものは大きい。ラグビー日本代表をみていてわかると思います。いまだから多くの人が熱狂、興奮して応援されている彼らの活躍も、2015年のブライトンの奇跡までの苦労、そしてそこで得た自信とともに、用意してきた今年まで、じっくりと時間をと苦労を重ね勝ち取っています。そこには多くの知られないヒーローたちの様々ストーリーが存在すると思います。

いまNaoを応援してくれているヒーロー皆さま、僕たちが勝利したときには胸を張って周りの人に皆さんのご支援があったことを伝えてあげてください。

今年のノミネーションの発表は11月10日。

グラミーを目指すことを通じて、僕たちは今とても良い精神でいます。何をすれば良いか理解をして進んでいます。なので結果はどうあれ、進んでいこうと思います。

みなさんの支援に心から感謝して。今日もSREAL REAL MUSIC!

※今回の帰国の間に、もう1記事、次回はNaoのアメリカの最近の活動について報告いたしたいと思います!

みなさん昨日はTMCお越しいただきありがとうございました。
ついに先週の金曜日、8月16日アルバムがリリースされたわけなんですが、たくさんのツイートやご感想も本当にありがとうございます。

明日、8月19日に迫るブルーノート東京の公演で始まるバンドフルセットのUndeniable Tourについてブログをお届けします。

昨日は自分にとって大切な日となりました。まずはそのお話から。

否定できない強い感情を感じたTMC

昨日のTokyo Music Cruise2019、アーティスト愛に溢れた本当に素晴らしいイベントでした。

最近Facebookで少しお話をさせていただいたのですが、本イベントは志のもとに作られた特別なイベント。
そんな特別なイベントで初の凱旋公演の一本目だったわけですが、色々と考えることがありました。

Tokyo Music Cruiseさんにお世話になるのは今回が3回目。

いつも通り最高のアーティストホスピタリティ。メインステージであるボールルームの裏では、アーティストたちが交流する、ケータリングルームがあります。

そこでこのイベントの最高責任者である武井さんがアーティストをご自身でおもてなしされています。今回もお時間を頂いて一緒に食事をしながら、パワフルにビジョンを語る姿を拝見することができました。そしてお話をお伺いして、アドバイスを頂いたのです。

実は最近体調が優れず、見た目的にもかなり疲れているのがバレてしまうのです。
それは度重なるアメリカへの渡航で、完全に体調を崩しそのサイクルから抜けられない自分がいるのです。

武井さんは

山内さん大丈夫なの?

ともちろん言ってくださるのですが、僕は

いやー、度重なる渡航でかなりやられました。正直今回のアルバムを作ってみて、半年の半分以上を海外で過ごしました。このペースで海外行くのは結構辛いなと思いましたよ苦笑

ぽろりと弱音をこぼしてしまいました。本当に最近余裕がなく休む暇もなく隙がありました。少し振り返ると、自分でも気づかないうちに、弱音を吐いてしまっている自分がいたのです。このようなことは自分で敗北宣言をしているのと同じだと思い、はっとさせられました。

そして、しまったなーと思いつつ。

山内さんはやりたくてやってるんでしょ?以前話してくれたけど、音楽のシーンを変えるためにやってるんでしょ?

シンプルだけど、今の自分には突き刺さるような言葉でした。

その後、ご自身の経験を教えて下さいました。プリンスグループという大企業で、様々な組織で起こる紛争や、トラブルがあった時に、自分は何故この仕事をしているのかということを部下の助言で立ち戻ることができたという話でした。武井さんが組織にいる存在意義は、日本のホテル業界を根本から変えること。

武井さんのお話を経て、自分への質問がこのタイミングから始まったのです。

公演が終わり、ミュージシャンチームはアーティストケータリングとドリンクを飲み楽しんでいる中、自分の頭の中では様々な思考が走っていました。

お金も時間も健康までリスクを賭けてなんでわざわざ、アメリカに行ってレコーディングしてきたのか

渡航代も時間も手間も何倍もかかるのになんでわざわざ、アメリカのバンドを日本まで呼んでライブしているのか。

なぜわざわざ手間ひまをかけて、ここまでこだわってやるのか。

なんで僕はステージにこうして立ち、音楽の仕事をやってるのか。

武井さんの質問と体験談は僕を原点に戻してくれる、本当に大切な言葉だったとこのブログを書きながら実感しています。

 

公演後もそんなモヤモヤも抱えながら、アルバムリリースが一昨日でしたので、プロモーションの話などNaoと時間をかけて話し込みました。それでもなんとなく僕は少し上の空な部分があり、彼女に一つ質問をした時のことでした。

「なおちゃんは人に奉仕をすることが好きだけど、それってなんでしてるの?」

「単純に、それで喜んでくれることが私の幸せだからです。」

自分がどうやった幸せになるか。自分にとって幸せとは何なのか。彼女の言った一言の発言で、ぼくは瞬間的に脳裏に一つのイメージが閃光のように走りました。

 

 
 
 
 
 
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I have been doing this for almost 4 years. #gotyourback #spreadrealmusic #naoyoshioka #nextlevel #tokyo #worldwide #360 #tttt #soul #responsibilities #thetruth #one #photo by @neo816 #1dxmkii #canoneos #light

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Naoそしてミュージシャンたちが最高の笑顔で演奏している姿。

明確なイメージが突然思い浮かんだのです。そのインパクトはとても強烈で、心のモヤモヤが一気に解き放れるような、ものすごい感覚だったのです。

彼らの笑顔を創るために、こうして生を受けた。素晴らしいアーティスたちが自由に表現し活躍の場所を作るために今ここにいる

これは僕がこの仕事をするきっかけとなった、約17年前くらいに下北沢のリンキーディンクスタジオで受けた稲妻のような衝撃に近いものでした。20歳の時と変わらないその感情が心の底から込み上がってくるようなそんな感覚でした。

これが僕の否定できない強い感情。

つまりNaoが今回テーマにしたアルバムのテーマにしたUndeniable Feeling。このブログを書きながら、まさにこの感情を大事にしなければいけないと痛切に感じたのです。

以前の僕にとっては当たり前だったこと。

最近の自分は時間との戦いに負け、ストレスに負け、目の前のことばかりに追いかけられてしまい、本来自分がすべき一番の目的を見落としがちになっていました。

年齢を重ねたこともあると思います。歳を重ねると20歳のようには夢を語れないそんな風潮がどこかある。それは現実を知って、試行錯誤するも失敗を重ね、自分を信じられなくなっていく。99%の敗北に心は曇り、1%の成功まで待てない。人によっては最後にはその思いや本来やりたかったことが消えてしまうものもあるのだと思います。

正直苦労の連続で、楽勝だったことっていうのはほとんどありません。でもその都度考え、最善を尽くしてここまで来ました。その時に常に自分を助けてくれたのはこの感情だったと振り返りました。

思いが本物ならば、この否定できない感情はきっと奥底にあって大事なドライブとなって人を動かしていく。

きっとその思いが本物であれば、いつでもちょっとしたきっかけで返ってくる。

少なくとも僕はそういう大切なドライブを心のどこかで持ち続けることができました。

心の声に向き合う。

アーティストたちは日々こんな作業をし、きっと中の世界と外の世界を行き来しているのだと思います。僕はアーティストでもありませんし、基本的にとにかく前向きに物事を進め、振り返らない性分ですので、こんな体験はめったにありませんでした。

この答えが明確になればあとは簡単です。わざわざこうして大変な道を選んでるのは、マイノリティながらも才能があるNaoを代表するようなアーティストやミュージシャンが活躍するフィールドを創るため。

僕にとって彼らのほんの一握りの、公演後の最高の笑顔が人生最大の喜びであるため。

そのためには最高のステージを用意する。彼らが最高のパフォーマンスができる空気や環境を作ること。

それには僕一人ではできず、皆さんの協力が必要です。

アーティストのために。そしてシーンのために。

より良いアーティストが育つために、良いシーンが必要であり、そのシーンはアーティストだけではなく、リスナーの皆さんの音楽への愛と理解が求められます。

この時代にわざわざわ手間、お金、時間をかけてるのは、僕が見ている普段見ている素晴らしい海外のスタンダードを多くの人に見てもらうため。

日本が良いとか悪いと言ってるわけではありません。海外バンドだから良いということではないです。世界にはこんな違う音楽もあって、音楽の多様性を知ることできっと自分の普段見ているものや、やっていることにも深みが増すと思うのです。すこしでもインスピレーションを受けてほしいという思いがあります。

普段からお話をしていますが、音楽の多様性こそ、次世代のアーティストには必要であり、才能が育ち、それをすることで皆さんの楽しむ音楽の幅も広がって行くと思うのです。

明日、ブルーノートに込める思い

ついに明日8月19日から、ベニュー(クラブ)での公演が開始します。

ツアーキックオフは、まずブルーノート東京から。原点であり、自分の音楽のインスピレーションを話す上では欠かせない場所です。僕にとっては戦場のような場所で身の引き締まる場所。

4年ぶり。

間違いなく日本一のベニュー、ブルーノートニューヨークでの公演も実際に経験しましたが、実はブルーノート東京が、世界一のベニューだと言っても過言ではないと思います。創業はすでに30年以上。

世界中から一流のプレーヤーが集まり、世界有数のジャズクラブとして、日本の洋楽シーンを牽引してきたと言える特別な場所。実際ぼくも15年前、学生時代には何度も足を運びました。憧れの場所でした。

そしてその憧れだったブルーノート東京に自分の育てているアーティストが2014年に初登場することになります。

2014年はこんなブログを書いていました。

 

 
 
 
 
 
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帰国して、ブルーノートの会報誌、BLUE NOTE TOKYO JAMを偶然手にしました。今月は覚悟してます。目指せナポレオン。

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夢から目標へ:NAO YOSHIOKAブルーノートに異例の抜擢
5月1日ブルーノート公演に懸ける想い

そして2015年はメジャーデビュー。そしてRisingのリリースで単独ライブで満員御礼。
2019年あれからなんと4年間の時を経て、今回は凱旋ツアーとなります。

Naoの音楽性はThe Truthからよりモダンでアーバンなテイストになったため、ライブパフォーマンスも含めて、よりスタンディングでの会場を好むようになりました。これは音楽の表現にあわせて自然に変化をしていきました。

今回のアルバムも実はかなりスタンディングのイメージはありました。

「でも初の凱旋はやっぱりブルーノートでやりたい。」

という思いは僕もNaoも満場一致でした。あの神聖な場所で、成長した姿を見てもらいたい。実はブルーノート東京の中にも、多くの方がNaoを応援してくださっていて、アーティストを紹介してくださったり、お声がけを頂いたり、とても親身に接してくださるホーム感があります。

Naoのデビュー直後、当初ブルーノート東京が洋楽中心のブッキングだった頃に、新人のNaoの公演を実現してくれたこと。これはやはりNaoの後の経験に大きく響きました。世界中のトッププレーヤーが立つステージでの公演。デビュー間もない公演、ブライアン・オーウェンズの力を借りるも、やはりまだまだ未熟さを僕は感じました。そして2015年、満員御礼のステージでも僕たち自身は課題の残ったライブになりました。
ブルーノート東京は背筋が自然に伸びるような魔法を持っている。またいつか戻ってきたい。もっともっと成長した姿でここにもどってきたいと思える場所でした。

この特別なコネクションとその場の持つ神聖な場所で、今まで最も時間をかけて、心を込めたアルバムを披露したかったのです。

そして今回は、ブルーノート東京で自分たちが多くのアーティストをみて感動をしてインスピレーションを受けたように、そのお返しというのはおこがましいかもしれませんが、表現者になった今、僕たちが今回作った最高の自信作を、新しい音楽をここで披露していく。気持ちは高鳴ります。

 

 
 
 
 
 
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物事をストレートにうまく言うのが、僕たち日本人はあんまり上手くありません。でも今日は欧米風にストレートに。

「ぜひ見に来てください。ぜひ満員へのご協力お願いします。」

長々と話をしました。押し付けがましいところもあるかもしれません。

でも皆さんには公演を楽しむという最大の目的があると思います。ぜひそれを果たしてほしいのです。

皆さんが音楽に愛を感じ、音楽に触れ何かを求めているということは、自然にアーティストをサポートしているということ。アーティストをサポートしたいという気持ちがあること。

僕と一緒だと思うんです。

最高の空間を大好きな人達と、友人とぜひ過ごしてほしいのです。みなさん自身が最高の瞬間を迎えるには、アーティストが最高の状態でなければいけません。アルバム、ツアー、ぜひ多くの人に知っていただくことにご協力ください。

良かったらご友人でも大切な人でも、疎遠になった人でも、音楽を一緒に楽しんでみてください。

「いいものを広めていかないことは罪である。」

いいモノを広めて、そこで共感をしてもらえることはそれはとても気持ち良いこと。それが自分の大切な人ならなおさらですよね。

それでは明日ブルーノート東京にておまちしております!

ご予約はこちらから http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/nao-yoshioka/

SPREAD REAL MUSIC

ロサンゼルスにいます。

毎日目まぐるしく、映画のシーンのように渋滞に揉まれつつ、スタジオで夢中になりあっという間に時間が過ぎていく日々を過ごしています。

人と出会い言葉を交わし、考え、音を感じ、創造を続けています。

まずお伝えしたいことは、たくさんのご支援を頂いたクラウドファンディングへの感謝の気持ちです。皆さんのコメント、本当に励みになります。心からお礼申し上げます。

素晴らしい作品で必ずお返ししたいと思います。

計画どおりに、思った通りに物事が運んでいるわけではないのですが、ある意味それがこの冒険の醍醐味でもあり、その不確実性によって新しいものが生まれることにも期待しつつ、アメリカという国のダイナミックな物事の運びを楽しみつつの毎日です。

伝えたいことは山程あります。

第三者的にNaoのことをこのブログでは伝えてきたのですが、最近ブログの投稿数が減りました。下書きは無数にあります。

なかなか文章を完結できなかったのは、Naoと同様に自分も一人のクリエイターとしてプロジェクトに関わり、第三者となって伝えることができなくなったかもしれません。

The Truthから音楽のことにより多く関わることになりました。僕自身、アルバム作りを経て、Nao以上にそこにどっぷりと浸かり、自分と向き合い、成長しなければもう支えきれない規模に来てしまったと考えています。

オールインという言葉を使いましたが、このプロジェクトに没頭しています。

制作でできた音楽はどれも素晴らしいクオリティで進んでいます。

大学時代に完全に心打たれ、毎日愛聴していた名盤のクレジットに乗るようなアーティストや制作陣に溢れたアメリカのシーンを作ってきたレジェンドたちとの数々のコラボレーション。

インデペンデントシーンで活躍する本当にリスペクトの高いアーティストたちと真剣に音楽に向き合って音を作れています。

僕の裏テーマ、それはCity of Brotherly Love(兄弟愛の町)という異名を持つ、フィラデルフィア。

いつかフィラデルフィアで制作したいという夢を自然と叶えることに今回のプロジェクトです。

大学時代、フィリー・ソウルに完全に傾倒しました。1970年代に一世風靡したサウンド。それはオールドスクールならテディ・ペンダーグラスから、ニュースクールならミュージック・ソウルチャイルドまで。

古きは教会音楽で生まれた力強いソウルミュージックに華麗なストリングスのサウンドの融合。そして更に進化を重ね、フィラデルフィアで発祥したネオソウルと呼ばれる音楽はヒップホップやR&Bを兼ね備えたソウルミュージック。

このフィラデルフィアという街は、ソウルミュージックの歴史では絶対に欠かせない場所であり、音楽文化の融合で生まれた特殊なバイブスに僕は完全に没頭しました。

そして偶然にもNaoとのツアーで一番最初に訪れた町はPhiladelphiaでした。

ブライアン・オーウェンズと空港近くのAloftホテルで落合い


サウスストリートでフィリーチーズステーキサンドを貪り、ペンシルベニア大学近くにある、ワールドカフェライブでのライブ。

 

 
 
 
 
 
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Now we are heading to the show!! #sweetsoul @ssr_info

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世界一のミュージシャンたちが集まると言われるこの街は、連日連夜、町の何処かでライブミュージックが奏でられます。日々音楽を奏でて磨かれた、世界最高クラスのミュージシャンたちとスタジオワークが実現しました。

 

 
 
 
 
 
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1st rehearsal⁣ ⁣⁣@nao_yoshioka #4th #Album #Phillysession⁣⁣ ⁣⁣#philadelphia #naoyoshioka #soulmusic #realmusic #rnb #brotherlylove #music #sweetsoulrecords⁣ ⁣#naoyoshiokaphillysessions

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2010年代後半はエレクトリカルで、どこか現実をしっかりと見ないようなサウンドが僕らの志す音楽ではトレンドなような気がしています。

音楽はよりデジタルにシフトし、デスクトップでどんどんと生まれていっています。それが決して悪いことだとは思わないし、個人的に好きなものもたくさんあります。

ここ数年はそんなものばかりを掘り続けてた印象があります。でも聞けど聞けど、なんだか現実逃避はできるのだけど、心に残る何かが足りない。何度もリピートしたくなるようなその感覚にたどり着くことはなかったのです。

僕にとって、音楽のファーストフード化。ファーストミュージックと言えるかもしれません。

そんな中Naoの作った、否定できない心で感じる感覚”Undeniable feeling”。それによって生まれる「衝動」的な行動や感情。そういった感情を表現できるような、Aunthenticity(実直)で、リアルな感情に見合うサウンド。

それは多くの人が関わるスタジオレコーディング、様々なコラボレーションによって生まれると僕は理解しています。

Naoにいろんな音楽をここ数年送り続けてきました。まさにファーストミュージックのまとめを作り送っていたともいえるのですが、結局下北沢のリトルソウルカフェでアニタベーカーを聞いた時のその滲み具合とのギャップは埋められないのだと共感したと思うのです。

 

 
 
 
 
 
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Anita saved us… True respect for Beverly Glen Music..

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この衝動というコンセプトを聞いた時、自分は正直ピンときませんでした。

「心の本音?そんなの誰にでもあるけど、なかなかできるもんではない。」

こんな風に最初は思ったのかもしれません。

自分はやりたいことはやるタイプではあるのですが、本当にやりたいことよりも、やらなければいけないことに囚われる傾向は誰にでもあると思います。

僕自身が、すでにこの心の声を覆いかぶせる癖ができていたからなのだと気づきます。そして自分の声を殺して、誰かに求めれることを頑張る。自分の尺度から人の尺度に依存をし始めていたのかもしれません。

そんなことを踏まえて、僕自身このアルバムではやりたいことを優先できるようにするための、ある意味訓練だと思っています。

だからこのプロジェクトにオールイン。

個人的に犠牲にしなければいけないもの、苦渋の決断を求められるものもあります。でもひたすら、このプロジェクトにオールイン。キラキラに見える海外制作は苦労の連続と言えるでしょう。

でもその苦労は今この音に最高の形で反映されていると信じています。

グラミーノミネートというわかりやすい目標をクラウドファンディングでは皆さんに提示しました。今僕がそれが一番の目標かといえばそうではありません。

今回作った音楽が少しでも、人々の心にNaoのメッセージが伝わることが世界にとって良いことだと感じています。

良い音楽とメッセージ、いいものを広げられる条件が整ったとき、きっとグラミーノミネートというキーワードに近づくと思っています。

皆さん一人一人のご支援が、良いメッセージで音楽を作ること、そしてそれと同じくらいの力でこのプロジェクトの輪を広げることに繋がります。

衝動という言葉に最初はピンとこなかった自分ですが、何が何でも成功させたいって無我夢中になっています。

ある意味、それが僕自身の「衝動」なのかもしれません。

何より、実直に正しく物事を突き進めることの答えを追い求めているのかもしれません。

未来はわかりません。上手くいくこともある、上手くいかないことも多い。

でもその見えない未来に向かって無我夢中でもがくことが新しい事を生み出すという事なんだと思います。

今まで積み上げてきた作品、Naoとの実績、そしてこのブログで感じていただける意気込みを踏まえて、みなさんに少しでも、僕たちの本気度が伝われば嬉しいです。

誰よりも本気でこのプロジェクトを成功に導くために今もこれからもリードしていきたいと思います。

Makuakeのクラウドファンディングプロジェクトも残り2日となりました。

ぜひ一緒に新しい作品と音楽の未来を一緒に見れたらと思います。

明日はフィラデルフィアに移動。
道無き道への探求は続きます。

それでは次回のSPREAD REAL MUSICをお楽しみに。

 4/13日StarRoさんとIman Europeのライブ当日に先日ご紹介したOPRCTの別階にて念願のSWEET SOUL RECORDのMEET UPを行います。

ミートアップとは一体何?

特に難しいものではないんですが、僕たちでレーベル主体での世界観をもって空間を作ります。スタッフもいます。普段オンラインやお店に並ぶプロダクトを通してしか、コミュケーションをしてないので、その空間で実際にお会いできて音楽の話とか、アーティストのあり方とか、コミュニケーションが一緒にできればとても嬉しいです。きっとアーティストの方や目指している方も聞いてくださってくる方はおおいはず。そしてせっかく来てくださるので、来ていただく甲斐があったなと思っていただけるようにご提供いたします。

 

 

 
 
 
 
 
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Evo Soul. My @dragon76art collection! I will bring all of my collections on 4/13 @oprct.tokyo #dragon76 #sweetsoulrecords #art #privatecollection #soulmusic #oprct

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当日は今年1月にオープンしたばかりのOPRCTのスペースCにて、フードコーディネータ福原歩さんが提供するフード、そしてドリンクや空間づくりはライフサウンドの空間事業部がプロデュースし、SWEET SOUL RECORDSのプロダクトや、DRAGON76のジャケット原画がずらりと並ぶ予定です。心地よい空間でコミュニケーションができるように準備しております。

下記はOPRCTのオープニングの様子。

 

福原歩さんのお料理も楽しみです。

ミートアップをやりたかったんです。
かなり過去から。やりたいやりたいと思い
でもなかなか機会がなく、誰もきてくれないんじゃないか?!とか
僕らの音楽を好きな方々は、結構ディープな人が多そうで、カジュアルに当日来てお話しするなんて、難しいそうとか。そもそもそんなこと求めてないみたいな、僕ら自身、結構逃げ腰だったというかそういう部分もあります笑
みたいな不安もあって10年経ちました。。。

こんな風に思いつつも、僕らはマイノリティで、本当に狭いところを攻めてるので
共感してくれる人に、1人でもお会いできて、少し話せるだけでも本当に嬉しいなという単純な理由です。

やればやるほど、マイノリティだなって感じるんですよね。

マイノリティであると実感した10年間

SWEET SOUL RECORDSは設立して10周年。
好きなことをこだわって続けてきました。進化し続けるソウルミュージック、タイムレスなサウンドを追い求めてきました。

この10年間は本当に恵まれた時間を過ごしたと感じます。
リスナーの方、そして音楽愛がある業界の方に恵まれ、
ここまで続けてくることができました。

皆さん本当にありがとうございます。
しかしながら、孤独な戦いだっとも言えるとおもいます。

僕らが志す音楽はニッチな領域であり、完全なるマイノリティと言えると思います。
ベンチャーはニッチなエリアを狙うといったビジネスの教科書に書いてあるからという理由ではなく、ただただ使命感だけで続けてきた10年間でした。

僕たちはCDを売るという感覚より、自分たちが好きなアーティストの音源を日本に紹介して、僕らが志す音楽のファンたちとコネクトしようという風に考えてきました。音楽のコンテンツを売るというのは大きな地図の中のほんの一部。
また、あえて知名度のあるアーティストではなく常に新人を発掘し、新しいアーティストたちに少しでも収入がはいるようにと思いが先行します。

音楽業界といっても僕らと同じような志をもって活動をしているのはほんの一握り。
本当の音楽愛がなければ、簡単には続けられる状況ではないとおもうのです。
そんな小さいマーケットの中でも、必死に小さいパイを取り合って、互いに切磋琢磨をしているためなかなか共創というアイデアや交流を育めません。とくにうちのレーベルには尖った人間がおおいこともあるかもしれません。苦笑

”売れるものが全ていい”ではない価値観

以前、自分の親しい友人にこう言われたことがあります。
「売れないということは、それだけ需要が少ない。需要がないというのは価値がそんなにない。売れるということはそれなりに良いものだから。」

その言葉はいまでも僕の心の中にいます。

僕はこの意見には決して賛成できなかった。こと音楽に関してはなおさらでした。

売れなくてもいいものはいい。

同じ業界の人からも「SSRさんはもっと売れるものを探して出したほうがいいですよ。ヒットしたら楽しいですよ。」と言われます。

音楽業界に参入した10年前の時点で、もうすでにCDで数字を作るのが難しい時代。中古アナログや再発系アナログが再度ファッション的に盛り上がる中、僕たちの音楽性をもったエリアの新譜達のの苦しさはかわりません。最近もその減少傾向はかわらず、新人へのハードルは高まるばかり。

そんななか世界の音楽の最先端と多様性に貢献すべく、いままで100タイトル以上、インデペンデントのアーティスト作品を提供してきました。

市場調査をして、顧客のニーズを掴んでそれに合わせて製品を用意する、いわゆるマーケティングという言葉の枠にはめて事業を営むことはビジネスの正攻法であり、一般的な考えだと思います。

僕らは、顧客のニーズではなく単純に自分たちの価値観で価値を提案し続けてきました。

つまり、

「このアーティスト売れるじゃん!」

ではなく

「このアーティストは良いから、売らなければいけないね!」

という正反対の考え方で自分たちで常にアーティストを発掘して提供してきました。

市場に合わせる、トレンドを追いかけることが僕たちは正しいとは思わないのです。
良いと思ったものが売れるべき。その売るべき仕組み自体を作っていうことが使命だと考えやってきたからです。

僕らのやっている音楽的に日本のお茶の間に届けることはそもそも難しいかもしれないけど、ちゃんと広めたら、好きな人に届くもしくはすこしでも興味を持ってくれる人はいるかもしれない。

ビジネスをしっかりしている人からみれば、ボランティアなの?と思われるかもしれません。
僕たちは自分たちが不器用なレーベルだなと自覚をしています。
自分たちが本当に好きなことしか、尽くせない馬鹿正直な人々の集まりだと思います。

市場は小さくても、きっと僕らの聞いている音楽に出会えば、心打たれる人たちがきっといると信じてやってきました。

そんな信念を音から感じてくれている人々からいただく、メッセージに助けられます。

5人でも10人でももしかしたら僕らがやってくれていることを深く理解している人が、いるかもしれないと思うと、とても嬉しいんです。

そんなレーベルをここまで応援してくれた人とのミートアップにしたいと思っています。

みなさんとお会いできることを楽しみにしております!

DATE: 2019.04.13
TIME: 15:00-21:00
PLACE: OPRCT (渋谷区上原1-29-10 OPRCT)
CHARGE: Entrance Free!(ご予約等も不要ですのでお気軽にお越しください)

ただいまビルボードライブ大阪の公演からの東京の戻りの新幹線でお届けしております。今日は名古屋公演!そしてついに19日に迫るのはOPRCTの一番最初公演です。 おかげさまで満員御礼をいただきました。新しいことがたくさんで、準備に慌てふためいてはいますが、それと同時にかなりワクワクしています。

前回はOPRCTがなぜ創設されたのかについて、ブログを書きました。

前回に引き続きBIGYUKIさんとOPRCTのこけら落としでご一緒することになった理由をオープンギリギリの本日公開。Yukiさんへの依頼には様々な意図がありました。

 

BIGYUKIを知ったきっかけ

遡ること、2011年。創業から3年目に差し掛かっていたころ、レーベルのレコーディング処女作SOUL OVER THE RACEシリーズの第二弾を手がけていた頃です。当時プロデュースで関わってくださった中村あきらさんと一緒にアルバムを作っていた時のメンバーの候補としてBIGYUKIさんのお名前が挙がっていました。中村あきらさんへの僕のリスペクトはご存知だと思いますが、今も変わらず本当に素晴らしいアーティストだとおもっております。
その中村あきらさんがプロジェクトで一番興奮して一緒にやりたいメンバーであり、Talib KweliとかBilalと一緒にやっている、すげーやつがいる!という話を聞いていました。その時は残念ながらご一緒できなかったのですがその後も彼の名前をなんども聞くことになるのです。

 

その後も出てくるBIGYUKIの名前

Nao YoshiokaのRisingというメジャーデビューアルバムで、2014-2015年はよくアメリカに行く機会がありました。Gordon ChambersプロデュースによるDreamsやRiseのレコーディングはブルックリンのHighbreedmusic Studioというかなりアンダーグラウンドなスタジオでのレコーディング。エンジニアやスタッフが僕たちが日本人ということで、BIGYUKIを知ってるか?あいつはマジでやばい。という話をしたことを覚えています。
その時初めて、検索をしてお顔を拝見したのですが、ピンクのヘアーのプロフィール写真。ビジュアルに対してもしっかりと考えがあるアーティストなんだなーとビジュアルで認知をしました。

その後日本に来日するニューヨークのミュージシャンたちと出会うたびに、BIGYUKIさんの名前を聞くことになります。

2016年はブルーノートが彼を招聘。流石のブルーノートさん。かなり話題にすでになっていたのですが、Naoのツアー真っ只中。

一体どんだけすごいのか?

とても興味があったころに、ちょうどNaoが彼のライブを垣間見ることになります。モントルージャズフェス2017。僕は行けなかったのですが、Naoが「とんでもないものを見た。」という連絡をくれました。その後Reaching for Chironがリリースされます。

もちろんチェックしました。唯一無二。完全にノックアウト。様々な音楽性を絶妙に融合させ、ご自身のプレーでも魅せる自由な表現力に心酔しました。

その当時、2017年のOPRCTはこんな状態。

こけら落としのアーティスト誰にしようかなーという話もちらほら出てきた頃でした。
信頼するレーベルマネージャーからも、BIGYUKIの名前が候補があがりました。

OPRCTとのコンセプトの共鳴

こけら落としの最終をお願いする時の最後の決定打は、OPRCTとのコンセプトの共鳴でした。
OPRCTはプロジェクト開始時に3つのコンセプトがありました。多彩、ボーダレス、発信。
 
BIGYUKIさんはソロアーティストであり、サイドマン。そしてベーシストでありキーボードクラシック、JAZZ、HIPHOP、NEO SOULとその多彩さは明確です。
そして今や世界中で活躍をするアーティスト。国境を超えて、活動し音楽では人種の垣根を常に越えている。加えて彼はジャンルという意味でも、クラシックやJAZZといったアフリカンアメリカンミュージックを分け隔てなく新しい感性で垣根をなくしているのです。
OPRCTのコンセプトを体現しているようなアーティスト。
 

ニューヨークで直接依頼

去年の2018年2月のグラミーを訪れた際に、YukiさんのニューヨークはNubluでのアルバムリリースパーティに参加させていただきました。この時点ですでに依頼を心に決めていたのですが、やはりライブをこの目で見て確認したいと思ったのです。Yukiさんのライブの数日前にはロバート・グラスパーが講演するなど厳選されたアーティストにしか許さないニューヨークのNubluで公演。

噂には聞いていたのですが、ここまでのレベルとは・・ショーを見た時の衝撃は忘れることができません。僕の数年間で見たアーティストの中で最大に印象に残りました。
その後にお時間をいただき、ニューヨークで直接ご依頼しました。

BIGYUKIが日本にもたらすもの

 

 
 
 
 
 
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I came back from Japan to find this gift. This recording was one of the most memorable experiences in my musical life🙏🏼 1) Kids… 2) Melatonin 3) The Donald

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BIGYUKIさんは僕らの志をすでに体現しているアーティストです。
 
日本から世界へ。そして世界から日本へ。
 
BIGYUKIさんは最初はきっと海外にいる日本人のミュージシャンだった。でも今はニューヨークのミュージシャンとして、人種や出身は関係なく、むしろ日本人というそのユニークさも活かしつつ、世界で活躍するアーティスト。この音楽シーンでは珍しいアジア人。Yukiさんレベルになると、そのユニークさが武器になる。
日本から世界へ飛び立ち、そして成長と進化を重ね、そして今回日本へ良いものを伝えに帰ってくる。そして日本の音楽に新しい音楽をでくれる貴重な存在だと僕らは考えています。
 
そのBIGYUKIさんのファーストツアーを日本で僕たちがコーディネートできることを心から誇りに思うとおともに、良いものを広めるモチベーションは最高潮です。
 
今回は結果的にはOPRCTのこけら落としを中心とした、大阪、名古屋でのパフォーマンス。
ビルボード大阪さんと名古屋ブルーノートさんに心から感謝いたします。
 
このツアーをきっかけに少しでも彼に感化されて、素晴らしいアーティストたちが高い志を持って世界に羽ばたいていくきっかけになれば本当に嬉しい限りです。
 

SWEET SOUL RECORDSの進化

SWEET SOUL RECORDSの今までの印象はきっと洋楽のCDを出しているレーベル。僕たちはそのイメージを目指していたわけではありません。僕たちの根源にあるものは、SPREAD REAL MUSIC。良い音楽を広め、アーティストやクリエイター達の活躍を促すこと。その手法は時代とアーティスト共に変化するもの。
 
音楽コンテンツのリリースだけではなくNaoのマネージメントや、海外アーティストのツアー招聘など様々なことを経験してきました。
 
OPRCTはレコード先行だった僕らのビジネスを完全に変えていくものであり、従来のレーベルビジネスから本来のアーティストサービスへと進化していくきっかけになると考えています。
 
昨日の大阪も公演後に音楽にうるさい玄人な関係者の方が大絶賛していました。
そして、、Anna Wiseも本当に素晴らしいパフォーマンス。
名古屋の皆さん、本日楽しみにしていてください!
 

今後もBIGYUKIさんを皮切りに世界に羽ばたくアーティストをピックアップし、OPRCTそしてSWEET SOUL RECORDSは邁進していきます。
 
SPREAD REAL MUSIC!

※クリックで写真をスライドしていただけます。

ご挨拶が遅れましたが、皆様あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。ブログの更新大変久しぶりになってしまいました。書きたいことは山積みだったのですが、最近公開したこのプロジェクトOPRCTで全く余裕がなくこのタイミングでのご報告です。
 

www.oprct.com

 
1/18はプレス向け、1/19には皆様についにお披露目となりますのでなんとかその前までにみなさんにお伝えしたくこのブログを書いております。
 

OPRCTとはなんなのか?

OPRCTは僕らの本拠地代々木上原にできたライフサウンドが手がける新施設。
クリエイターズスタジオと称し、音楽、視覚芸術、パフォーマンスなど、クリエ イターがあらゆる創造性を発揮できるよう、撮影スタジオ、イベントスペース、ライブスペースなどを1つに完備したビルのことです。
 
事業の方向転換をしたのか?!と思われた方もいるかもしれません。
実は学生時代から温めていた、構想15年のアイデアなのであり、僕たちライフサウンド(SWEET SOUL RECORDS, TRNV, ACT LOCALLY)の知の集大成でもあります。
 
まずはACT LOCALLYチームが記事にしてくれたのでこの記事をご覧ください。
 

ちょっと恥ずかしいですが、OPRCT誕生までにストーリーをここに掲載させていただきました。

 

構想15年のアイデア、10年の準備を経て

15年の構想は学生時代の落書きから。ACT LOCALLYの記事にもありましたが、こんな施設があったらいいなとノートにその模写と計画を書いていたのです。
学生時代から温めていたアイデアです。こういった”空間”を設けるというアイデアは、やはり学生時代、世界の音楽を見ることができるブルーノート東京に何度も足を運んだことが、影響されたと言えるかもしれません。今では自社のアーティストたちが実際お世話になることもあるのですが、ロールモデルというかそういう意味でも、本当に感謝と尊敬をしているベニューです。
ライブのベニューを創る他に、アーティストが世界から来たら、その人たちがひょこっといるようなカフェとか、レコーディングスタジオとか。
そして感覚としては自分たちの基地というイメージや、新しい音楽の発信地みたいなイメージがありました。
 
そこからいきなりライブハウスの営業をという風にはなりませんでしたが、空間を使ってビジネスをするStudio TERRANOVA、SWEET SOUL RECORDSを運営して世界とつながる手法を手に入れました。そして直近ではローカルとつながるACT LOCALLYというメディアを立ち上げました。
 
これはこのOPRCTというアイデアでそれぞれの事業を融合するために、今まで10年間ライフサウンド創業時から意識をしてやってきたことです。
 
そして2015年頃にプロジェクト開始から3年間、コンセプト創り、設計・施工など様々な工程を経て今月にオープンを控えることになりました。
 

創業時から変わらない想いアーティスト・クリエイターの活躍する場づくり

僕がライフサウンドを創業時から話してきたことは、アーティスト・クリエイターの活躍の場を作ること。
 
以前このような記事を書きました。
 
アメリカ、本場ソウルミュージックシーンに根付く生態系とは
 
オランダのネオソウルシーンに築かれるDIY精神と強い絆
Nao Yoshiokaと共に世界のシーンを見ることで、アーティストたちの生態系をつくることが今後のアーティストたちが活躍する仕組みと体感をしたのです。
 
 

日本にはリアルミュージックのシーンがない

僕たちのようなレーベルの人々がよく口を合わせていうことです。
「それぞれのレーベルが切磋琢磨していて、他の国のようにUNITYにならない」
こんな現状も日本のリアルミュージックシーンの特徴かもしれません。
正確に言えば、シーンと呼べるほどマーケットがない。これが正しい言い方なのかもしれません。
 
この現状は15年前、創業を心に決めた瞬間、僕が下北沢のリンキーディンクというリハーサルスタジオでいつもSWEET SOUL RECORDSがなぜ必要かを買っていた、学生時代に感じた感情と今も変わってないのかもしれません。
 
よくテニス界に例えて表現しますが、テニスがまだまだ下火だった頃、ここ10年で一気に火がついたのはきっと錦織くんの存在だと思います。
 
僕が有明にJAPANオープンを見に行った時なんて、正直満員になることなんてほぼなかったと思います。
 
錦織くんの成功の陰にはソニーの盛田基金がある。才能がある人がいる。その人たちを世に輩出するチャンスを作る人が、ちゃんといたと僕は理解しています。
 
盛田基金は錦織くんにフロリダへ行くチャンスを与えました。
それはテニスの最強国であるアメリカに行き、最高の教育と強い選手と相交るチャンスを与えたということだと思います。
 
そのスーパースターを支えたテニス競技の協会やテニス施設の方々など一丸ととなって、きっとここまでテニスという競技を盛り上げているのだと思います。
 

それでは僕たちは音楽で何ができるのか?

それはSWEET SOUL RECORDSで創業時から言っている、日本から世界へ、世界から日本へ。
ひとつは海外にアーティストを送り込み、最高の経験をさせること。
素晴らしい日本のアーティストの卵たちに、より多くの本物を見せること。

だとおもいます。

前者はMake the Change Projectという形で、Nao Yoshiokaの登場によって実現しました。
そして今度は、OPRCTで後者を実現していきます。

 
いいものを見て、感じてそれをまたアウトプットする。自分が志すアートのお手本やインスピレーションの根源がそこにある環境。
 
アーティストに必要なインスピレーション。もちろん月額980円のストリーミングサービスもその支えには確実になっていると思うのですが、やはり”ライブ”でその場で体感する情報量が全く違うと思います。
 
日本の洋楽の現状をこのブログでも書きましたが、僕らの志す音楽は日本で枯渇していると思います。http://www.spreadrealmusic.com/column/departure3/
 
日々みなさんの気づかないところで、音楽業界は良くも悪くも進化を続けています。それはもちろん日々テクノロジーの進化によって常に変わるもの。
 
僕たちレーベルも進化を求められます。ここ数年、僕たちは様々な経験・実験を繰り返しました。いわゆる音源の販売、つまりCDやデジタルダウンロードなど。そしてアーティストの招聘など多岐に渡ります。その中で、僕たちがあえて選択したのは、場所を持ち空間で直でアーティストたちと接していくことでした。
 
何もかも簡単に得られる世の中で、”体験”が何よりも価値を見出してくる時代。ことアーティストの成長を考えると、ネットの活躍も著しいとは思うのですが、ライブでの体験がアーティストの成長を加速することはもゆうまでもありません。ネットで音楽を聞く時代、良い音楽を僕たちSWEET SOUL RECORDが責任を持ってお勧めします。
SWEET SOUL RECORDSが、ライブベニューや動画チャンネルを持ってプラットフォームとしてより強化をしいきます。音楽を僕らのお勧めで聞いていただいた後に、ライブでの体験が待っている。今までネットだけで起こっていたことを、実体験に繋げていけることが僕らの最大の武器だと思います。
 

新しいアートのエコシステムの創造

このブログのタイトルでもあるSPREAD REAL MUSIC。音楽中心に記事を書いてきました。
僕らの音楽のシーンがないという話は、大きな意味でのアートのほんの一部と考えると、音楽だけで考えるのはまだまだ氷山の一角であり、それは音楽以外の芸術でも多く起こっていることが現状ではないかと思います。

OPRCTは一部音楽に特化したスペースもありますが、僕がこのビルに設けたのは、大きな意味でのアートのエコシステムを想像しました。

OPRCTが根源にもつコンセプトはアートのエコシステム。
僕たちはスタジオを利用してくれる多くの法人のみなさま、そして音楽コンテンツを購買したり、ライブに来てくださるファン、つまり消費者のみなさま、素晴らしい音楽を僕らにライセンスをさせてくれたり、一緒に制作活動をしてくれるアーティスト達とそれぞれ事業をしてきました。

このビルでも同様に、法人の皆様が利用し、消費者の皆さんがライブやイベントに集まり、アーティストたちが素晴らしい表現をする。この3者たちが一体になり一緒に空間をプロデュースします。

このOPRCTで様々なイベントが開催されていきます。
最初はなかなかスムーズにはいかないかもしれませんが、素晴らしいアートを消費者のみなさまに届けるべく、そしてアーティストが最高に輝き、才能が一番伸びる環境を提供できるようにするためこれからの日々を過ごそうと思います。

そしてその第一歩がついに幕を開けます。一世一代の大きな挑戦がこれから新たに始まろうとしています。

1月19日はBIGYUKIさんを迎えた、オープニングイベント。

さらには音楽だけにとどまらず、視覚的なアートとして別の階でACT LOCALLY VOL.1が開催されます。

2019年1月19日(土)、代々木上原のクリエイターズスタジオ「OPRCT(オプレクト)」オープンにあわせて、
代々木上原在住のイラストレーターとフードカルチャーが大集結!スペシャルイベントを同時開催!

代々木上原のコンテンツをキュレーションしたローカルイベント『ACT LOCALLY Vol.1』
• 開催日:2019年1月19日(土)
• 場所:OPRCT (東京都渋谷区上原1丁目29-10)
• 時間:12:00~21:00
• 代々木上原を観る:代々木上原在住イラストレーター5人による展示・販売
(オートモアイ、塩川いづみ、白根ゆたんぽ、たなかみさき、長場雄)
• 代々木上原を食べる:36.5°C kitchen、PADDLERS COFFEE

▼詳しくわこちら
http://www.act-locally.com/topics/act_locally_event_1/

ぜひこぞってご参加ください!当日は僕も勿論ライブスペースとこのイベントスペースをうろうろしていると思います。お会いできることを楽しみにしております!

それではこれからのSPREAD REAL MUSIC!

ついに3/7水曜日に大阪で初公演を控えるNao YoshiokaのDeparture Liveに関連して、
前回に引き続き、Nao Yoshioka Departure 旅立ちの理由について。
前回の記事はこちら:
Nao Yoshioka Departure  旅立ちの理由  Vol.1
Nao Yoshioka Departure  旅立ちの理由  Vol.2

アメリカに導かれる

アルバム制作活動とは別にアメリカでの活動は定期的に、意識的に行ってきました。

デビュー前の自主ツアーから始まり、2015年僕たちはThe Lightの全米リリースに成功しました。同年にはSOULTRACKSで新人賞受賞、さらにはBlue Note Jazz Club New Yorkでの公演。

そして、突然のWEBサイトから問い合わせから始まった、2016年のキャピタルジャズフェスティバルへの参加。そしてこのオファーは一度では終わらず、2017年はキャピタルジャズスーパークルーズへのオファーもいただくことができました。

これ以外にも、ブライアン・オーウェンズトのツアーを始めJose JamesやRahsaan Patersonといった素晴らしいアーティストたちのオープニングアクトをしてきました。

僕たちはこうしてデビュー前から毎年必ず、アメリカに趣き、地に足のついた方法でキャリアを着々と重ねることを積み上げてきました。

最初からメディアを大きく使っての、いわゆるメジャー的なやり方は、予算の都合上やりたくてもできませんでしたので、僕たちはこういった方法をとりました。こうした地道な活動が結果につながったことで、今ではこの方法こそが正しいアーティストデベロップメントなのだろうと、理解しています。

旅をするたびに、人々と出会い人脈ができ、定期的な露出で口コミで認知度もひろがっていきました。

 

今日は皆さんにビックニュースがあります!今年の9月にアメリカ、カリフォルニアのブッキングエージェンシー、Maria Matias Musicと契約をしました。それに伴い2018年から本格的にアメリカを拠点に活動を始めることになりました!デビュー当初からいつか大きなステップとして活動拠点を海外に移すことを考えていましたが、アメリカのブッキングエージェンシーとの契約という素晴らしい機会を頂き、今がそのチャンスではないかと決意しました。これまで何度も海外に行ってキャリアを積んできた努力が実り、皆様に良いニュースをお伝えする事が出来て本当に嬉しいです!いつも私の音楽を信じてサポートしてくださり、本当にありがとうございます!より良い音楽をお届けできるようにこれからも進んでいきたいと思います。ぜひ応援していただけたら嬉しいです😊 #naoyoshioka #moving #decision #goodnews #Start #makethechange #sweetsoulrecords

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その結果が、Maria Matias Musicとの契約に結びつきます。この事務所との契約は、僕らからの提案で始まり、Naoの実績や実力を元に、スムーズに契約という流れになりました。

このブッキングエージェンシーとの契約が渡米の最終決断の大きな要素となりました。でもこの契約はあくまで要素でしかないのです。

Naoの心の成長が整う

 

#capitaljazzcruise #naoyoshioka #showtime #liveshow #livemusic photo by @neo816

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Maria Matias Musicとの契約が決まった時に、アメリカ拠点変更をすることになったきっかけは彼女の一言からでした。

「今住んでるアパートのちょうど契約更新があるんですが、次期は更新しないことにしようと思います。」

いつかはアメリカで長期的に挑戦しなければいけないと思っていたのは彼女と同じでしたが、彼女の方からその口火を切るとは思っていなかったのが本音です。実際その言葉に、僕は必然とも感じましたし、嬉しくも寂しい感情に見舞われたことはきっとみなさんと同じでしょう。

自ら変化を起こしていくこと

デビューソングのテーマのごとく、彼女はその重要な決断を自ら下しました。以前ニューヨークに修行に行った時の感情や状態とはきっと遥かに違う、自信と強い意思に裏付けられた言葉なんだと僕は理解しています。

「心の成長」

これが僕がNaoのA&Rとしての最大のテーマ。
以前からブログで書いていますが、芸術のアウトプットは、アーテイストの精神性や心の表情が体現されます。一番最初に書いたThe Lightのライナーノーツをご覧ください。
「THE LIGHT」プロデューサーズライナーノーツ 序章

この5年間、僕がやってきたこと。The Lightは彼女の暗な部分から一筋の光を見つけるという精神的なコンセプトで分かる通り、マイナスからの出発。そしてRisingは自分が光のような存在になって人々を照らせるようにという自分のなりたい姿を目指してつけたコンセプト。

彼女の心の成長に合わせてテーマを作り、成長を垣間見てきました。自分は他の人と比べて何かが足りないと思っていた劣等感をようやく乗り越え、Risingツアーが終わったあたりで、やっと普通の人が持つくらいの自信を手に入れられたように思います。

この二つのアルバム制作はNao Yoshiokaの偏見や心の枷を払うメディテーションのような働きをしました。

Risingから自身の心模様を体現することから、The Truthでは世界に対して感じることへとテーマは少しシフトします。

彼女の大きなレベルアップは、スキルや歌ではなくどれだけハートを磨くことができるか。

心の成長はステージでのパフォーマンスを、劇的に変えていきます。特にThe Truthの制作後、Capital Jazz Festあたりからは顕著に変わってきました。特に忘れられないのは2016年のビルボードライブ東京でのライブ。本人が完全に無敵モードになった特別なライブでした。


ツアーもバンドメンバーに引っ張って頂いていたレベルから、自分が引っ張って行くという意識の変化があり、それに伴って歌のレベルさらに磨かれていきました。アルバム制作やライブ制作といった様々な制作を通してNao Yoshiokaはアーティストとして着々として成長をしてきました。

一連の光景はまるで蛹から蝶に変身するような過程とも言えます。今まさに、蛹からでてきたばかりの蝶。本当に自由に飛び立つための準備が終わった過程だと感じています。

 

日本の皆さまへの感謝

成長を考えるのであれば、何故最初からアメリカで活動をさせなかったのか?という声が実際あります。
しかし僕は日本での活動は一切後悔をしていません。むしろ彼女の今後のキャリアへのプラスでしかないと考えています。そしてこの場を借りて前もってお伝えしようと思います。

日本のファンの皆さん、そして音楽業界に心から感謝しています。

日本という国でよかった理由。ソウルミュージックがとことん好きな方がいっぱいいました。そういう方がファンの方にも音楽業界の方にもいて、思わぬところでNaoを推薦してくださいました。

正直な話をすると、彼女の初期のレベルではアメリカにすぐには通用できなかったとおもいます。それは歌のレベルということではなく、アーティストとしての心構え、プロダクションをつくるときのノウハウ、ステージ上のプロとしての振る舞い、そう行った部分で日本でなければ手に入らなかった精神性やノウハウがたくさんありました。上述した通り、心の成長の過程で、この日本という国はNaoの成長を優しく見守ってくれたと思います。

YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONSの荻野さんの存在、デビュー前からこのプロジェクトに賛同してくださいました。僕は個人的にもいつも背中を押してもらい、感謝しきれません。

そして松田博之さんの存在。彼の才能はNaoのキャリアには欠かせませんでした。Make the Changeという曲はいまでも世界中でプレイされる名曲です。こんな素晴らしいコンポーザーがいるこの国はまだまだ隠れた才能たちがいっぱいいるのでは?とおもいます。

日本にいらっしゃる多くのミュージシャンにも助けられました。実際Naoと僕らSWEET SOUL RECORDSとの出会いは、ミュージシャン主催のジャムセッションで僕らを紹介してくれた中村亮さん。他に名前を挙げきれないほどのサポートをしていただきました。

特にバンドに助けられました。松田さんを始め、海外で音楽を学んだ凄腕ミュージシャンたちの存在です。Fuyuさんは常にアメリカのスタンダードを理解し、Naoの価値を理解して音楽にアプローチしてくれました。Takさんは常にバンドの兄貴的なアプローチでムードをつくってくれました。岳五郎さん、みのるさんはNaoの意思を支え共にクリエイトする楽しさを教えてくれました。Yuhoくん、Mizukiちゃんは常にボーカル視点でNaoを支え、Naoをモチベートしてくれました。Toshさんは最後にバンドのサウンドを完成させてくれました。Jambaは純粋に音楽を楽しむことや、音楽の可能性を広げてくれました。そして隠れたバンドメンバー安藤さんには常にサウンド面とNaoのサポートで音を通して強い絆ができました。バンドメンバーが僕らの作る音楽を理解し、常に一緒に励み応援してくれました。

そして日本という土壌でしっかりと彼女のスタイルや音楽を詰めてきたことはアメリカの公演でもとてもプラスになっているのです。
以前も書いたかもしれないのですが、英語歌うということは歌詞重視と言われる日本ではアドバンテージにはなりません。歌詞に頼らず歌、表現だけでその意図を伝えなければいけない。日本ではある意味インストルメンタルのようなものです。その上でみなさんに感じていただくためにはどうすればいいのかをひたすら考えた日本公演でした。

結果歌詞が別に伝わらなくても音楽というものは非言語で十分伝わるという証明をここ日本でできたのです。

これは英語圏に行った時には反応が何倍にもなるということを実感しています。
まるで高山の厳しい環境で育ったトマトの方が甘いというか、気圧の低いところでマラソンをしているようなトレーニングだったようにさえ感じるのです。

さらなる成長を目指して

成長というものは時に環境にとても依存をしてしまうと考えています。Naoの歌に対する取り組みや練習量は過去僕が見てきた中で、誰も抜きに出る人はいませんでした。
自分の中を掘っていくことは、ある意味無限でもあるのですが、それと同時にアーティストは外界からの刺激も大切です。いい音楽を聴いていいものを見て、インスピレーションをたくさん受けることが必要です。それを吸って成長は加速するものではないかと僕は思います。

音楽にはボーダーがないとはいえど、僕たちが志す音楽には特徴があり、日本でいうとたまに来る海外アーティストたちの大きな公演か、六本木と青山のレストラン系ベニュー以外には、あまり出会うことができません。
アメリカやヨーロッパでまさにアップカミングというアーティストは国外にはなかなか出てくるスキームもありませんし、近い音楽性を理解してくれるような共に成長できる存在が日本はアメリカに比べ少ないのです。

日本のマーケットではできることを音楽的にはすべてやりきったということ。これは納得感があります。僕たちマネージメントとしてはもっともっと彼女に大きい露出をもってこれたのではないだろうかなど反省点はあるのですが、彼女の音楽性の成長にはこのタイミングで、世界に集中することがベストだと思っています。

今後日本でも変わらず、様々な公演で皆さんとご一緒したいのは大前提なのですが、節目というか区切りというか、本格的にあっちで勝負をするための心構えとしてのライブをしたいとおもっています。

だからこの渡米前のライブは日本のみなさんに感謝するライブだと僕は考えています。

日本のメディア・店舗の変化

最後にNao Yoshiokaが海外にでなければいけない理由、この音楽性を追求してほしい理由はそれ以外にもあります。

日本ではメディアがもう洋楽をかけることを良しとしていないという流れをみなさんご存知ですか?

今に始まった事ではないことかもしれないのですが、最近は急激にこういった動きが加速しているような気がしています。僕はお付き合いしている局のみなさんからその悲鳴を聞いているからこそみなさんに危機を訴えかけたいと思います。
店舗の洋楽部分の縮小も起こっています。素晴らしいバイヤーさんたちが次々に店舗を去っています。ストリーミングが増えたからといってその雇用は補われていません。レコード会社も国内では合併がありました。CD大国日本と言われつつも、CDの需要は下がり続けると同時に、洋楽というもの自体を扱うことの必要性が問われています。

そんな流れから宣伝をしようにも、メディアでの利用がされないことや店舗での展開をされないこともあり、日本のメジャーレーベルも本当に著名なアーティスト以外は、洋楽を扱うことを徐々に減らしています。

別にソウルミュージックがというわけではなく、洋楽自体をかけるのをやめていることに、みなさん気づいてますか?

それが日本の現在の音楽の流れなのです。人気の問題もあるのかもしれませんが、もともとマイノリティである洋楽。でも確実に洋楽を好きな人々は存在しているが、狭く深くではなく、浅く広くの方向性。

アーティストやミュージシャンの成長にとって必要な音楽の多様性が失われているのです。もちろん国内のレコード会社が生き残りをかけているいま、間接的な収入ではなく、直接的にビジネスにアプローチできるという意味で、そのような流れは当然なのかもしれません。

しかし日本のPOPシーンというのは常に海外の音楽に影響を受けて成長をしてきたことはいうまでもないと思います。どんなアーティストでも影響されているアーティストはいる。その憧れの多くは、海外のアーティストであることはないでしょうか。

目先の収益のために、音楽の多様性が失われることは、アーティストの成長に関わってくる。ストリーミングなどでどんな音楽にもアプローチできるような世の中になった今でも、双方向ではないメディアからの音楽の紹介はシーンに重要な役割であることは変わりません。

Nao Yoshiokaの世界での活躍・成功やコラボレーションが、日本へ新しい音楽の紹介につながると僕は信じています。

すべてはこの後を引き継いでいく音楽人そしてアーティストたちへ

Nao Yoshiokaの真の挑戦がこれから始まろうとしています。

僕が創設したライフサウンドという会社は3月で11期目を迎えました。3月13日でまるまる10周年。10執念ともかけると思います。 26歳から起業をしてからいままで最大の挑戦。この挑戦の舞台に立てる人たちはきっと今僕たち以外に多くはない。

だから責任が伴うことだとも感じますし、次の世代に何が残せるかを真剣に考えています。音楽人たちが世界に行く時にどれだけの軌跡、前例を作れるか。シーンにどれだけ影響を与えられるか、今後出て来る才能たちにどれだけ希望を与えられるか。僕はそんな使命感を感じています。

衰退したマーケットに必要なのはITの技術よりも何よりも、「人」つまりスターの存在です。
様々な仕組みや手法が色々と話されますが、こんな時だからこそアーティストの力を信じて、人に投資をすることが大事なのではないでしょうか。
錦織圭が日本のテニス界を盛り上げたように、きっとNaoの活躍が日本の音楽マーケットの変化に貢献する日が来る。少々大口を叩いてるかもしれませんが、僕はそう信じてこのプロジェクトを進めています。
Naoはこれから海外でさらに磨かれ、才能を伸ばして行く。そして活躍することこそが、世界から見た日本人の価値を上げることができる。そして多くの日本人が世界の基準をみることになるとおもいます。

そんな世界に出る直前のライブ、多くの方に見てもらえたら本当に嬉しいです。特に音楽を志す方に見ていただけることは本望です。

SPREAD REAL MUSICの精神。皆さんにもご理解いただければ、これ以上嬉しいことはありません。

ついに3/7水曜日、そして東京は3/28。みなさんにお会いできることを楽しみにしております。



前回に引き続き、Nao Yoshioka Departure 旅立ちの理由について。
前回の記事はこちら:Nao Yoshioka Departure  旅立ちの理由  Vol.1

The Lightでのデビューからメジャーデビューまで

2013年The Lightのデビュー前、SWEET SOUL RECORDSはNao Yoshiokaと契約をした時点で前述の通り、海外の活躍を視野に入れてデビューをしていました。

日本語も入れるべきという周囲の反対を全部押し切り、わざわざ音楽店舗でも洋楽枠でデビュー。そのこだわりは常に徹底してきました。

国内での反響は予想以上のものでした。The Lightは大変嬉しいことに、インディペンデントレーベルからのリリースにも拘らず予想を上回るヒットで日本でも話題に。
その後トントン拍子で話は進み、いわゆる日本で定番の、「メジャーデビュー」をすることになります。

今の時代、メジャーデビュー自体の価値が希薄になっていますが、SWEET SOUL RECORDSという専門レーベルである僕らがYAMAHAさんとの完全タッグを組んだプロジェクト。
単なるメジャーレーベルからのリリースとは違った意味を感じていました。

インディーからメジャーに引き渡しというよくある構図ではなく、最初からしっかりとキャリア設計をシェアし、マーケティングも一緒に思考を重ねて、本当の意味の協働をすることができたのです。

僕自身、アーティストをこの手でプロデュースし、メジャーデビューをさせることは初体験。

前作The Lightの実績もあり、Risingの初期発注枚数、いわゆるのイニシャルの数字は昨今のCD市場では上々の記録をマーク。
普段全く気にしたことがなかったオリコンチャートなどにも掲載され、様々な著名な夏フェスなどにも呼ばれ、日本的メジャーデビューはそれなりに満喫することができました。

日本というマーケットの限界値


Risingのアルバムリリースのキャンペーンの一通りが終わり、新しい人との出会いや全国ツアーの感動など得るものは大きかったのですが、ビジネスとしての結果は

「やっぱりこんなもんか。。」

という感情に見舞われました。予想の範囲を超えなかったのです。自分の実力不足ももちろんあると思います。
日本というマーケットに、正直少し期待した部分はありました。

ソウルミュージックという規模の小さいマーケットでかつ全編英語。
この音楽だったら敵はいませんでしたし、洋楽タイトルのなかでもメジャーなアーティストにも劣らない数字でした。

日本でこれ以上の規模にするにはきっと音楽以外でアーティスト性とは異なる取り組みをしなければいけない。

ストレートにいうと、規模を広げていくには最大のメディアとの連携が欠かせない。しかしオファーをもらえるようなものは、こちらの意図とは違う方法でのブランディングをされるような企画ばかり。

音楽性を妥協したり、本人のアーティスト性と異なる表現をしたり、ミスブランディングではあるが露出は大きいという、トレードオフに応じなければ、お茶の間には出ていけないということを身にしみて感じました。事実こんな条件をつきつけられるような判断がいくつもありました。

結果的にこういったオファーは本人が目指す方向性とは異なることを許諾しなければいけないということであり、それは世界規模で考えるキャリアの観点からも単純に音楽を志すということでもマイナスにしか感じませんでした。

これを打破するためにはいったいどうすればよかったかなど悩みは尽きず、色々とやってきたことを見つめ直すような時間を費やしました。

塾考した結果、日本のマーケットの限界値という見出しはひとつの要因ではあるけど言い訳なんだなと。

大きな意味で、ものづくりをする人間として、最後にたどり着いたのは

本当にいいものを作ったか?

ということでした。もちろんその時にはその時にできるベストをつくすことは当たり前なのですが、アルバムを作りきった頃には新しいインスピレーションと感性の成長もあり、その判断はよりシビアになりました。

Dreamsを封印した理由

夢にはまだまだ遠い。
Risingの企画時、YAMAHAさんから頂くメジャーデビューという冠。やはりプロデューサーとしてA&RとしてNaoが最大限に好きなことをする大前提で、セールスのことも考えた上での企画・選曲もしなければいけないという頭が少しあったのかもしれません。

もちろん音楽自体は世界基準。作りも楽曲も何の偽りもなく作っています。ただ今考えてみると、日本のマーケットがすこし頭にちらついたと今では反省するポイントかもしれません。

音楽作品も彼女のルーツで持っていてかつ日本のマーケットで受けそうな楽曲をシングルとして選択しました。

実はそれがDreamsです。

Nao Yoshiokaの代表曲であり、わかりやすいタイトルとメッセージ。個人的にとても思い入れの強い曲であり、葛藤の真っ只中にいた自分と向き合うことになった曲です。

わざわざコマーシャルな曲を作ったという意味合いでの葛藤ではなく、プロデューサーとしてのスタンスや自分がどこまで意思を押し通すかといった複雑な感情を抱えた時期でもありました。

プロデュースをしてくれたゴードン・チェンバーズとの考え方の違いやレコーディングでの出来事など、一部はシークレットライブに来てくださった方だけへのご説明になりましたが下記でご覧いただけます。

「RISING」プロデューサーズライナーノーツVOL.4 アメリカでの悪夢その2

ファンの皆さんにはDreamsはとても高評価をいただくことができました。でも僕にとってはしっかりとその時は消化ができていない曲だったのです。

メジャーデビューのRisingリリース後、こんなことばかり考えて猛省し自分に言い聞かせたことがありました。日本で受けた評価は悪くはなかったものの、常に自分が意識をしなければいけないこと。

このアルバムで本当にアメリカに挑めるのか?

日本でのメジャーデビューとはいえど、世界規模で考えれば一拠点でのリリース。企画、録音、楽曲、クオリティをもっともっとブラッシュアップしなければいけない。

夢はまだまだ先の先。

だから本人と相談してDreamsを封印しようと一度心に留めたのです。Nao Yoshiokaの夢はまだまだ序章であり、これから大きな夢を叶えることに集中しよう。だからあえてアメリカではRisingはリリースをすることを断念しました。

僕たちはまだまだできる。もっと成長できる。

ある意味いい教訓でした。このままこのRisingが予想以上に大きくなり、日本でも満足してたかもしれないと思うと、このアルバムのおかげで目を覚まされたというふうに今では考えることができます。

Naoの可能性を伸ばすThe Truth

その流れから完全に方向性を振り直し、The Truthを作りました。
過去の記事をぜひご覧いただければとおもいますがRisingはThe Lightの流れから、Nao Yoshiokaの積み上げてきたこと、やりたかったことをブラッシュアップして制作。

The TruthはMake the ChangeというNaoにとってシングルデビュー時の音楽性を基にNaoから一任されて制作した新しいNaoの可能性を最大限に伸ばして、未知への可能性のアプローチ。

「THE TRUTH」プロデューサーズライナーノーツ VOL.2 THE BEGINNING OF A NEW CHAPTER

結果、The Truthは予想以上にファンの入れ替えが起こったアルバムでした。

とても納得したことが、やはり「ブラックミュージックファン」の方々への理解が割れたことです。それはある意味納得の結果ではありました。

The Truthはコンテンポラリーなアルバムになりました。Nao Yoshiokaをオールドスクールな「ブラックミュージック」という箱に入れたくないという思いがあったのです。そして楽曲のメッセージたちも、レトロスペクティブだったものから、現代に対するアーティストとしてのメッセージに移り変わったことに合わせて選んだ音楽のスタイルでした。

Nao Yoshiokaはソウルシンガーであり、ソウルミュージックを歌う。
ソウルミュージック=ブラックミュージックではありません。ソウル=魂であり、それはライブ会場に来れば、みなさんお分かりでしょう。

僕たちはソウルミュージックのルーツであるアフリカンアメリカンをリスペクトしています。ただそれは過去の憧れであり、真似事をしているのではなく、歴史を理解しスタイルを学び、世界を旅して現地の人と接し、音に国境や人種の垣根を越える力を感じているからこそ、ルーツを超えて新しいものを作りたいと思って作った作品です。

ソウルミュージックに、肌の色は関係ない。スタイルもジャンルも関係ない。新しい世代が持つ感覚で創造される魂の音楽であり、僕は創業当初からそれを理解し自分の嗜好性はもちろんありますが、「SOUL OVER THE RACE」というアルバムタイトルや「WORLD SOUL COLLECTIVE」など世界中のソウルミュージックをコレクトして今まで励んで来ました。

 

The Truthで表現した世界と音楽とのコネクション

Men behind Nao Yoshioka, After Blue Note New York Show, 2015

僕たちが旅して気づいた「真実=The Truth」は、とてつもなくポジティブだった。とにかく良いものを作るために、人種も国境も越えて繋がっていくこの感覚を感じたのが写真の瞬間です。

「THE TRUTH」プロデューサーズライナーノーツ VOL.1ボーダレスな感覚

このアルバムでは、今まで評価をしてくれなかった音楽業界の人々や新たなファンの方々が絶賛をしてくれました。スタイルではなく、Nao自身の歌唱力や表現力に着目してくださった方もおり、狙い通り本人の可能性を追求できたことも証明できたのです。

海外も同様に、今まで応援してくれたニューヨークのチーム、メディアそしてロンドンやオランダの関係者からも以前にも増して高い評価を得ることができました。これにより世界を意識したシフトができたことへの成功を確信できたのです。

こうして改めて制作面からの世界へのシフトは着々と行われていたのです。

世界をもっとみて、聞いて、その場で感じて、実際に空気をすって日本にも伝えていきたい。

単純に世界に出て行ってそれで終わりではなく、ここ日本に生まれ日本から始まり、世界で感じた新しい感覚を、世界にも日本にも届けていくこと。
これこそ、ユニークであり探究心をくすぐられる最高にワクワクすることではないだろうかと、強く感じることにもなったのです。

世界は広い。僕たち日本人は、いわゆる日本人に囲まれて生きることが大半ですが、世界に出ると自分たちの良さや世界との違いを肌で感じることができる。固定概念にとらわれず、様々な異なる考え、文化、音楽を見て感じて、進化したスタイルを追求したくなるのです。

次回は最終編、今回のエピソードの締めくくりです。

公演の詳しい情報はこちら。

2009年から一ファンとして、フォローしているHanah Springさんの新譜「Dreamin’」がついに発売です。
この記事を見ていただけば、僕が彼女の音楽をリスペクトしているか、理解していただけると思います。

日本のリアルミュージックシーンにおけるネオソウルシンガーのパイオニア 〜HANAH SPRING〜
http://www.spreadrealmusic.com/column/hanah-spring/

この時代にこの内容でアルバムを制作することの苦労を知ってるからこそ、改めて最大のリスペクトを送りたいと思います。
うまい表現はなかなかできないのですが、僕なりにエールとしてアルバムを紹介できればと思います。

トラック主流のR&Bのシーンの中で、折り紙つきのミュージシャンたちのプレーで聴かせるハンドメイドなバンドサウンド。そしてオンリーワンのアンジェリックな歌声が本作でも最大の魅力です。

Hanahさんはデビュー当時から自身のスタイルが確立されていて、そのアーティスト性と強い個性に僕はとても惹かれましたが、今回も彼女の一本の強い芯がより強固に感じられた本作となりました。

ネオソウルという言葉はもう音楽業界では嫌煙されてしまうようになりましたが、僕が多感だった学生時代の2000年代前後を一斉風靡したあのムーブメントの感動は、いつ思い出しても胸が熱くなります。そんなノスタルジーも感じられる作品です。
そういう観点から行くと、ネオソウルというスタイルをリアルタイムで体でうけとめ、それを昇華できているのは日本では彼女だけなのではないかと僕は思います。90年代に活躍した人々にはきっとつかめなかったこのタイムレスなスタイルをHanahさんは持ち合わせるパイオニアであり、貴重な存在だと僕は感じています。

全11曲の楽曲たち。まずは吉田サトシさんのギター、アレンジが各楽曲で光ります。彼のセンスは完全に世界レベルだとライブに行っても、ソロアルバムを聞いてもそう感じますので、このタッグは本当に楽しみなコラボレーション。そしてクレジットが手元にないのでまちがっていたら大変失礼ですが、オルガンサウンドはきっと宮川純さん。「Diana」と「ほほにキスして」のオルガンはニヤッとしてしまいます。
ドラムはTomoさん、そしてベースはSokusaiさんとNY仕込みの間違いない組み合わせ。Hanahさんのアルバムの共通点としてドラムのサウンドがいつもしっかりしていることは個人的にはとても共感をできるところというか、ドラムサウンドにこだわっていつも制作をしている自分にとっては、たまらないポイントでもあります。最後に収録される「君のいる場所」は松田博之さんもトラックメイキングで参加とのことで、日本のリアルミュージックシーンのファーストコール達のオンパレードです。

全体的にサウンドがなんとなく洋楽仕様というかボトムしっかり、音圧も突っ込みすぎない感じが個人的にはとても◎。ちゃんと声にプレゼンスがあって歌える人にはこういうミックスがいいんだよなーと痛感。コマーシャルな作品とは一線を画す自然派サウンドです。

個人的にお気に入りは、Mabanuaさんが参加している「ほほにキスして」。前作に収録される「好きなキス」と同様に何度も聞きたくなって、頭の中でループでが始まります。このスタイルはHanahさんの真骨頂というか、デビューアルバムの「My Girl」から通づる中毒性のある楽曲にやられてしまいます。

「Thank you! Thank you! Thank you! -English Version」はアップテンポな1曲で澤田かおりとの共作。2014年のEPでのリリースと聴き比べると、よりライブリーな感じなミックスになっていて、ライブに行きたくなります。
アルバムのタイトルトラックでありDreamin’はどんな気持ちで作って、何を秘めているのかを考えさせられる作品。Hanahさんがこの時代を生きるメッセージソングなんだと理解しました。

さてお粗末な紹介はこれくらいにして、3月9日のレコ発ライブ、渋谷のDUOには絶対に参加したいと思います。

3月9日(金)
place : 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
open : 18:45 / start : 19:30 前売り :
¥3,900-(Drink代別) ticket発売中!

http://www.hanahsp.com/schedule

Spotifyでのご紹介になってしまいますが、まだフィジカルが手元にないので、早く店舗にて手に入れたいと思います。

タワーレコードはこちら

冒頭でも書きましたが、この時代にこの内容を創り上げることは並大抵の気持ちで完結することができません。アルバムを一つ仕上げるという作業の大変さがわかるからこそ、そしてシーンを見てきて、シーンの中に今いるからこそ、僕はここで改めて彼女に最大のリスペクトを表したいとおもいます。

いいモノ(オト・人)を見つけた時の気持ちは、それを広めていくというアクションに移しましょう。アーティストが純粋に活動を続けるために、少しでもツイッターの一言でもいいので見える形にしていきましょう。

CDという形で作品を買うという、リスペクトをする一つの方法が失われつつある今、ライブに行ったり、友人にシェアしたり、アーティストの素晴らしさを語って、エールを送りましょう。

こうしてインスピレーションをくれる貴重なアーティストの活躍をこれからも応援するために、僕もできることを行動に移したいと思います。

こんな風に思わせてくれる、Hanahさんに感謝の気持ちを込めて、

アルバム完成、そして発売おめでとうございます。

このブログの書き初めは
「あけましておめでとうございます。」
というメッセージが冒頭に来るはずだったのですが、あっという間に2月になってしまいました。

写真は先週までアメリカにいたので、その時の一枚。どちらかというとLAよりもNY派なのですが、今回はLAでの滞在がとてもよかったので、その時の写真です。
グラミー賞などの報告をまた別に機会を作りたいと思います!


さて年末年始はWONK x The Love Experiment(TLE)の公演に集中をしていました。
SWEET SOUL RECORDSの西井君が手がけた東京とニューヨークをつなぐプロジェクト。
彼のアルバムプロデュースデビュー作であり、全社で力を入れたプロジェクト。
CD、そしてアナログのアルバムリリースに加え招聘での公演も3箇所ということもあり盛りだくさんでした。
プロジェクト進行中は山あり谷あり、今回も一筋縄ではいかず、西井君は大変苦労をしましたが、しっかりとプロジェクトを完結させました。

自分以外のプロデューサーがこういったプロジェクトを発案し、リリースから公演というゴールまで完結できたこと、とても嬉しく思っております。
会場にお越しくださった方、Binaryをご購入いただいた方、ありがとうございます。

WONKさんとTLEがオンステージでも、オフステージでもコミュニケーションを重ね、打ち解けて行くほどに音楽が熟成され変化する瞬間に音楽の意義を強く感じた瞬間でした。

今後のWONKさんそしてThe Love Experimentにご注目ください。

さて、ここからご存知の通り僕の全ての力の矛先は、大阪は3月7日、東京は3月28日に公演を控えるNao Yoshiokaの移住前の単独ラストライブ。

2018年一発目のブログにふさわしい内容だと思います。

Nao Yoshioka Departure

年末の突然のNaoの活動拠点の変更のご報告、みなさんどう感じられましたか?

12月24日のクリスマスライブでのご報告は、大変お恥ずかしい話ですが本人は感極まって涙をするという場面もありましたが、寂しいという気持ち以上にこれから始まるNao Yoshiokaの新しいアメリカのキャリアにワクワクしています。

今までのNaoの成長やキャリアを見たら当然と感じていただけると思ってくださる方も、いらっしゃるとは思うのですが、なぜなのか、少し振り返りたいと思います。

「日本と世界で活躍するアーティスト」という定義

2012年契約時の企画書1

 

今の時代であれば口にするアーティストの方も増えてきているのかもしれません。

海外で活躍するアーティストたちが増えてきたポジティブな要因もあれば、日本だけで活動することの限界を感じているアーティストも多いのかと思います。

「世界で活躍するアーティスト」

この初期設定が今回の活動拠点変更のある意味全て説明していると言えるかもしれません。デビュー当初から、今回の決定は視野に入っていたのです。

このキャリア設定ですが、言うのは簡単ですが、本気で海外を目指すというのは長期的な視点と経済的にも音楽的にも忍耐が必要なハードルの高いキャリア設定です。

“日本と”と冒頭で表記されているのは、日本人であるから当然として、僕にとって一番興味があり重きを置きたかったのは、”世界で活躍するアーティスト”という部分であり、この世界という意味は近隣のアジア諸国を指すのではなく、世界一の音楽大国、アメリカなのです。

アジアやヨーロッパのツアーに出ている方はたまに見かけますが、アメリカという国はソウルミュージックの本場であり、今の日本にとっては最も困難なマーケットだと言えると思います。

箔をつけるためにアメリカで修行や公演などという文言は今では本当にめずらしくなくなりました。でも実際アメリカに行って差を感じて、改めてその場所で勝負したいと思う人は果たしてどれだけいるのでしょうか。

本気で世界で活躍する

ということをどこまで追求するか。僕たちはそれを一番最初のキャリア設定から、真正面から挑んで行くということを決めていました。

アメリカの魅力と確信

そもそも過去の歴史を見ればNaoは日本でデビュー前から、マクドナルドゴスペルフェスでのファイナリストであり、アマチュアナイト準優勝の実績を持っています。

アメリカを目指していくのは当たり前ではあるのですが、アメリカ最優先という方向性を作る過程にはこんな経緯がありました。

契約当初からアメリカでの活躍に関して、Naoの音楽性に希望を感じていましたが、実は僕が書いた企画書のマーケットの選定には、最初はヨーロッパとアジアを先に攻めるという設定をしていました。

2012年契約時の企画書2

その企画書を見せた時、

「私はアメリカを一番に最初に攻めて、最優先にしたいです。」

と真っ先にNaoに言われたのを覚えています。

僕はアメリカは最強の砦というか、ヨーロッパ、アジアでの活動を初期に最適化した後に行こうと思っていました。
アメリカには慎重に勝負したかったということもありました。
でも彼女の発言でアメリカ最優先で行こうと舵を完全に切りなおしました。

一番強い敵を倒したくなる性分を擽られたというかその発言を聞いて夢が大きく膨らんだような感覚を今も覚えています。

ソウルミュージックが生まれたその国で活躍するということこそ、キャリアの最終地点ではなく、一番近く意識をして最初からタッチして行く。

アメリカでのキャリアを初期から強く望んでいたこと、これは彼女がユニーク且つ素晴しい理由でもあると思います。

アメリカで勝負したいと口に出して言えるアーティストは正直そのタイミングまで会ったことがなかったのですが、僕たちSWEET SOUL RECORDSが待ち望んでいたアーティストの登場でした。

アメリカの魅力は一言には表せませんが、まず最大の魅力はマーケットの大きさ、そして今となって言えるのはシーンのアーティストたちとの交流による本人の成長だと言えると思います。

僕自身が活躍を確信したのは最初のアメリカのツアーに行ったデビューのライブのこの瞬間からです。

この動画は5DのMK3を買ったばかりの僕が見よう見まねで撮った動画であり、偶然にもメディアが取り上げてくれて、日本でもYahooトピックスまで連れて行ってくれたNaoの日本のキャリアを後押しするような作品になりました。

現地ミュージシャンたちのNaoへのリスペクト。オーディエンスのNaoが歌ったときの空気の変わるその感覚。

このタイミングで改めてアメリカでのキャリアを一番に意識をするきっかけにもなりましたが、これに終わらず、アメリカの旅を続ける旅に、この国に導かれるような感覚が何度もあったのです。

次回も引き続き、-Departure 旅立ちの理由-のレコードデビューからメジャーデビューまでお伝えしたいと思います。

公演の詳しい情報はこちら。お楽しみに。