2024年現在、パンデミックはすっかり終わり、音楽の世界は過去にないほどチャンスに満ち溢れているように感じます。昨年のクラウドファンディング開始と同時に書き始めたこのブログですが、文章を編集しているうちにあっという間に、クラウドファンディング終了まであと1週間を切ってしまいました。

SNSのトレンドや、映像主体の世の中になったことで、僕のブログで書いていた裏側のさまざまな出来事はNaoのYouTubeでの動画が役割を果たすようになりました。しかし、やはりこうした節目には、僕らのような彼女の周りにいるスタッフの本気度をお伝えすることが大事だと思っていますので、今回も長文で、ぜひお付き合いください。

今回のブログは昨年の総括と今後の展望について、今回のクラウドファンディングに合わせて書こうと思います。

このブログで僕らが今どれだけ可能性に満ち溢れているかを皆さんに伝わることを心から願っています。

前回の更新からあっという間に1年が経ってしまいました。最近のNaoをキャッチアップできてない方もいらっしゃると思いますので簡単に流れをここでお話しします。

パンデミック初期は喉を壊し、一度はキャリアも危ぶまれたNao Yoshiokaと僕らはライブプロダクションの強化をするため、過酷な状況の中、国内ツアーを行い、Youtubeやストリーミングを通してライブを魅せることに注力しました。このライブのコンテンツを作って残していく方針を決めて全力で挑んだ結果が、動画のバイラルにつながります。

その内容は現在クラウドファンディングをしているCAMPFIREに詳しく記載されていますので、ぜひそちらをぜひご覧ください。
【集大成アルバムと世界ツアー】世界で活躍する歌姫Nao Yoshiokaの再挑戦

また2022年のツアーの様子は前回をご覧ください。
それでも世界に希望がある -NAO YOSHIOKAイギリス・オランダ遠征レポート2022-

2022年5月、パンデミックから少しづつ日本が解放されてきた頃、対照的に完全にコロナを乗り越えたイギリスへ僕らは飛ぶ決心をします。僕にとっては2019年以来の海外渡航。

ロンドンはマスクをする人などほぼいない状況でした。その開放感に感動しつつ、ブライトンで行われた、イギリスのSoul Music最大級のフェスティバルLove Supreme Fesへ参加しました。前回訪れた際の2016年の満員公演に続き、イギリスでの成功を予感しました。
そして思い切ってロンドン公演に踏み切った12月。グレゴリー・ポーターなども過去に公演した、SohoエリアにあるPizza Expressというライブベニューでの公演をソールドアウトし、可能性を残すかたちで年を締
めくくります。

アジアでの可能性を見出す:Java Jazz Fes 2023に参戦

2023年はTokyo Funk Sessionから始まり、楽曲制作も始めつつ、5月にはNaoのキャリア初期からの夢でもあり目標であったJava Jazz Fesに招待されました。

僕自身、Youtubeで何度このフェスのErykah Baduの動画を見て、「いつかは、出演するぞ!」と思ったことか。いつもアメリカ・ヨーロッパに一辺倒だった僕たちにとってアジアという可能性があることを完全に考え直させられた出来事でした。

上の動画は僕自身が撮影して、ミュージシャンの皆さんに声をかけているシーンが多々あるのですが、今見るとミュージシャンの皆さん以上に自分自身が興奮しているのが客観的にわかり、少し恥ずかしく思うほどの内容です苦笑。

アジア最大級のフェスティバル参加。そして、アジア領域では3000以上は収容する過去最大のステージに立つことができたので、過去からずっとNaoを見てきた僕にとって当然の反応だったのだと思います。

フェスティバル会場にはアジア中からさまざまな人が集まり、Naoのファンの中には韓国から来た方、シンガポールから来た方などさまざまで、会場でNaoは多くの人から声をかけていただき、アジアでもNao Yoshiokaは浸透し始めていると実感できました。

去年はJava Jazz Festivalに続き、Blue Note Tokyoさんにお声がけいただき、Eric Miyashiroさん率いる、BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRAのゲストシンガーとしてシンガポールにも進出をしました。シンガポールの公用語は英語で、音楽はUSのヒットチャートが主流ということもあり、ストリーミング大国のインドネシアをはじめ、アジアには国際的な音楽の感覚を持つ人々が多いことを改めて把握しました。実際に見たアジアはとても魅力的で今後のツアー拠点としても期待が膨らみました。

Java Jazz Fesの後は、待ちに待ったヨーロッパツアー。憧れのJazz Cafeで僕たちを待ち受けていたのは予想以上の歓声でした。

ヨーロッパでの躍動:Jazz Cafeを満員にした感動と新しいファン達

初めてのLondon Jazz Cafeでのソロ公演で、なんと満員御礼。10年間のNao Yoshiokaとの活動を象徴するような成果となりました。

この動画のオーディエンスの様子を見ると、会場の雰囲気が伝わりますが、イントロからアンコールまで、終始声援が飛び交い会場全体は興奮状態でした。

London Jazz Cafeは、僕らのようなソウルミュージックをが好きな人間にとっては伝説的なベニューであり、D’angeloのLive at The Jazz Cafe Londonは教科書的な存在です。

思えば大学時代にこのアルバムが削れるほど聞き潰し、2016年に実際にJazz Cafeを訪問しました。いつかこの場所でワンマンをすると心に誓い、苦節9年かけて実現まで漕ぎ着けました。さらには満員で公演をできた達成感は僕たちに大きな自信を与えてくれました。

このツアーではUKだけでは留まらず、同様にデビュー当時から通い続けたオランダでもほぼ満員のステージを体験しました。オランダでは過酷な環境での数々のオープニングアクトをするなど、苦しかった思い出が多く、その記憶を全て書き換えてくれるほどファンたちの反応は純粋なものでした。

結果的にLondon Jazz Cafeは2022年のPizza Expressの約3倍のキャパでの満員、オランダもこの写真でわかるように、ほぼ満員。両会場には新しいファンたちがたくさん来場し、今後のヨーロッパでの活躍の予感を強く感じることができました。

活動11年目にして、Nao Yoshiokaのヨーロッパツアーは多くのファンたちに囲まれ、僕たちは実力でこの成果を勝ち取り、アジア、ヨーロッパ、USとグローバルステージに躍進したのです。

一連のショーの成功はやはりYoutubeのバイラル効果だと僕たちは結論づけました。ヨーロッパとアジアでの成果は、今まで頑張ってきた僕たちとってはご褒美的な感覚は十分あったのですが、僕たちをよりワクワクさせたのは、動画がバイラルした拠点がイギリスではなく、アメリカだったことです。

この流れに沿って、僕たちは世界ツアーに出るべく2024年のさらなる飛躍を考え、いよいよアルバムの制作に取り掛かることになります。

アルバム制作の意義を考える

デジタル時代において、楽曲たちはプレイリストでサクサクとスキップされたり、リスナーが能動的に楽曲を探さなくても、AIによって自動生成され、受動的に聞かれる世の中になりました。音楽プラットフォームがアーティストに求めることは、SNSの投稿と同様に、定期的かつ短期間でのリリースです。アルバムをリリースすることはこのデジタル時代ではコスト効率がとても悪く、一度に多くの楽曲をリリースすることよりも、定期的に個別で曲を出していく方がプレイリストへの掲載確率が上がり、より露出が取れるという仕組みになりました。

以前、アルバムを通して音楽を聴く慣習があった頃は、その作品を通して、音楽家とファンとの間の深いつながりを作り出す手段でした。ファンの方々はアルバムを通して、アーティストの内面や考え方を深く理解し、繋がりを持てることがアルバムの楽しみでした。その役割は音源をじっくり聞くという聴覚的な繋がりから、SNSでの視覚的な繋がりやコメントなどのインタラクション型のコミュニケーションに変化しました。

CDというフォーマットが希薄化されたように、アルバムの意味や存在意義も変化をしてきています。

音楽業界では過去からヒット曲がないアーティストは「新しいアルバムがないと宣伝・ツアーができない」というセオリーがあります。これは今でも部分的には真実です。アーティスト達にとって、大きく活躍をするチャンスはアルバムにかかっており、今だに各メディアやブッカーは新規性・話題性を求め、アルバムリリースは彼らの信頼を獲得するために、大きな役割を担います。

今回僕たちが達成したJazz Cafeを含むヨーロッパでの成功は、一つのヒット動画と今までの積み重ねがうまく交差し、新しいアルバムリリースがなくてもツアーを成功させることができる前例として、パンデミックの集大成としてとても励みになりました。

僕ら以外にも、動画がヒットし、世界ツアーに繰り出すアーティストが今は多いと思います。このような音楽の世界で、アルバム制作がどういう役割を担うかを改めて考える必要がありました。

アルバム制作がアーティストにもたらすもの、それは芸術的な表現の自由さ、作品を作る上げることでのアーティストの成長、そしてファンや業界からの信頼、そしてクリティカルアクレーム、つまりグラミー賞などへの挑戦や、批評家からの評価を受けることができることが主要な要素です。

その中でもいちばん重要なことは、それは芸術的な表現の自由さとアーティストの成長です。アルバムは音楽家にとって、自身の芸術的ビジョンを表現する手段であり、一つの曲だけではなく、アルバム全体を通してテーマや物語を展開することで、アーティストとしてのメッセージをしっかりと伝えることができます。

5thアルバムに挑む

僕たち(僕)が持っていた大きな課題

今回のクラウドファンディングで久しぶりにアルバム制作を発表しましたが、実はアルバム制作が過去一番に難航した(している)と言っても良いかもしれません。

前回の「Undeniable」から5年という長い月日が経ってしまいました。世界での旅をインスピレーションにしてアルバムを作ってきた僕らにとって、パンデミックの影響が大きかったことはもちろんですが、実はNaoのプロデュースをしてきた僕自身が音楽的に「Undeniable」をリリースしてから、Naoの音楽の方向性がこれからどうなっていくのか見えていませんでした。

その大きな原因は、自分が制作面においてやりたいと思っていたことを、やりきったからと言えます。Undeniableは僕が憧れてきたアーティストやプロデューサーとの制作を実現した作品でした。楽曲をプロデュースし、ツアーのオープニングまでさせてくれたEric Robersonやスタジオを快く貸してくれたJazzy Jeff、そのスタジオで合宿のような形でミックス作業に時間を一緒に費やしたVidal Davis。そしてフィラデルフィアの伝説のThe StudioでのLarry Goldのストリングセッション、元The RootsのクルーであるKhari Mateenとのライブセッションなど、夢のようなメンバーとの制作が実現したことによって、自分の音楽欲が一度満たされてしまった感覚がありました。

自分の憧れと音の追求を一通り完結してしまった後、僕は気づかないうちに空っぽになっていたんだなと気づきました。

2019年末から2021年まで失われた2年間、今考えればこのパンデミック期間は僕にとってもNaoにとってもリハビリの期間だったと、今は考えるようにしています。この期間、ツアーに出れなくなった音楽家達には制作をする絶好のチャンスでした。僕たちは上述の通り、ライブプロダクションの強化やビデオコンテンツの制作に励みました。

Naoは様々な小さな挑戦を積み重ねみるみると成長し、その後Tokyo2020やWaveなどシングルを完成していきました。そして2023年、初旬には海外から僕の親友でもあるプロデューサーのKhari Mateenが来日。僕たちも渡航を始め、世界での音楽活動が再開しました。海外に行ったり、新たな出会いがありここ数年の学びを改めてアルバム制作へのアイデアや希望が見え始めたのはこの頃からでした。アルバム作りに必要なストーリーやエネルギーが僕らにまた戻ってきたのです。

逆境をチャンスに変える思考

2023年で僕らのように世界での活動をする人間にとって、とても大きなトピックが為替の大きな変動でした。コロナ前は109円だったドルが150円。130円だったポンドが180円に。信じられない高騰を見せました。当然僕らにとっては渡航が難しくなります。制作の大半は海外でしていた僕らにとっては大ダメージ。しかし好機が訪れます。海外のアーティスト達が挙って、日本に来日したことによって行かなくても様々なコラボレーションができました。オンラインも充実したことや、レコーディング環境を自分達で構築したことによって様々なチャンスが訪れます。
NaoのSNSを見ていただければ、コラボレーションは予想ができるかもしれないのですが、今のシーンを代表するような素晴らしい若手アーティスト達とのコラボレーションが随時行われています。この詳しい内容はNaoのPatreonでのメンバーシップサービスのUtopiaにてすでに音源などが公開されています。
現在も日々制作が進行しており、楽曲達もバラエティに富んでいます。アルバムの詳しい内容などは2月頃にヴェールを脱いでいくと思います。

約5間年という日々が経って、制作を本格的に始めて改めて気づいたこととしては、僕たちは様々なことを乗り越え、成長しこのタイミングこそが新たなるクリエーションのスタート地点だということ。4枚のアルバムで世界中を飛び回り、ベテランから若手まで様々なミュージシャンやプロデューサーと仕事をして、多くを学び、自分が体得した感性や技術を持っていこること、ここ数年抑圧された世の中でも、もがき苦しんで学んだ考えや技術を注ぎ込むことができるのです。

現在制作真っ最中の僕たちですが、常に自分達に向き合い、妥協を許さず制作を続けています。Nao Yoshiokaのメンバーシップサービス「UTOPIA」に登録されている方にはもう一部公開していますが、今回のアルバムのテーマはNao Yoshiokaがここ数年で様々な苦境を乗り越えて感じた感覚を歌詞やサウンドに落とし込んだ作品になっています。

アルバムの完成から見える展望

すでに多くの方から支援をいただいているこのアルバムのプロジェクトですが、僕たちが今ワクワクしていることは、この楽曲達が出来上がり、ライブステージでみなさんにお届けすることです。
2019年以降皆さんと会う機会が減ってしまいましたが、制限がなくなった今2024年以降はとにかく多くのライブをしたいと考えています。
日本でのライブ機会を増やすことはもちろんですが、世界中でライブをし、Nao Yoshiokaの活動やメッセージをより多くの人に伝えていくこと。そして多くの人々をインスパイアし、より良い音楽世界を作ること。
Nao Yoshiokaはライブアーティストであり、ステージ上でその才能を1番に発揮します。

そしてNao Yoshiokaはキャリアの中で今最もチャンスがあるタイミングだと私は考えています。

ヒット動画が生まれ、欧米・アジアでもファンが増え続け、 Java Jazz Fesへの参加やJazz Cafeを満員にし、世界で称賛された実績もできました。その結果ヨーロッパのブッキングエージェントとも契約をし、アメリカのエージェントもNaoのアメリカでの再来を切望してくれています。

このような最高の状態でコロナ禍でさらなる成長を遂げたNao Yoshiokaが新しいアルバムの楽曲を武器に、これから世界に再度挑戦をします。

デビュー当初から考えていた世界で活躍する理想のアーティスト像はもう目の前まできています。

みなさんの支援が、このアルバム・活動の最大化をできるかにかかっています。この最後の後押しをぜひみなさんにご協力をいただけることを願っています

今回も長いブログとなりました。最後まで読んでくださってありがとうございます。

この活動に賛同してくださり、一緒に夢を見てくださる方、ぜひクラウドファンディングの模様もご覧下さい。

現在アルバム制作の佳境ですが、ここからさらにアルバム制作に力を入れて、素晴らしい作品ができるように励み、トンネルを潜り抜けて、みなさんとライブ会場でお会いできることを楽しみにしております。

それではSPREAD REAL MUSIC!

久しぶりにブログを書きたくなったので、Nao Yoshiokaのオランダ、イギリスを訪れたヨーロッパ遠征の記録を綴ります。

2022年7月のイギリスへの渡航から、パンデミック後は2回めの渡航。
昨今の世界情勢の大きなニューストピックにもなっている紛争関係で、ロシア上空を飛行機が飛べないため、アムステルダムやロンドンに行くためには通常の3-4時間増しで直行便でも15時間ほどかかります。

円安、戦争、パンデミック。日本から海外へ出ていくことは以前よりハードルがあがりました。

それでも上空から広がる世界は、今も変わらず僕たちにとって果てしない希望となっていることは事実なのです。

懐かしのスキポール空港。

今回は到着日の関係で、フランクフルト経由でのアムステルダム到着。羽田→フランクフルトは15時間、乗り継ぎ5時間、そして1時間のフライトを経てアムステルダムについたときには、かなり消耗していました。

そんなことを忘れてしまうくらい、今回の旅は成果と出会に溢れ、僕たちの想像を超えるような出来事が待ち構えているなどこの時は全く想像ができていませんでした。

Ananとリハーサル中

オランダはついて8-9時間後には現地ミュージシャンとのリハーサルが予定されていてかなりタイトなスケジュール。

渡航前、Naoがオランダのミュージシャンたちを自らIGで検索して、次々に声をかけその結果Soulection CrewのJarreau Vandalとつながって、彼が紹介をしてくれたAnan Yaari。卓越したセンスをもったマルチインストラメンティスト。2回という少ない公演でしたが、彼とはすぐにコネクトできました。

Kick

そして今オランダで最も注目されているドラマーKick。なんと公演の1日前まで日本にキャンディー・ダルファーとの公演で来日していたにもかかわらず、Naoの楽曲を聴いて気に入ってくれて僕たちのオファーを受けてくれました。この二人に挟まれて、Naoの公演はキーボード、ドラム、ボーカルという僕たちがよくアメリカで好んでやっていた最小編成のバンドでの公演が実現。

Jarreauに感謝。このyoutubeのセッション良い感じです。

photo by Laura-Smithjes

Nao Yoshioka and Mamas Gun

NL Team Nao Yoshioka

ステージ手配が大変なため、通常アコースティックが主流のオープニングアクトにも関わらず、この編成を快く受け入れてくれたMamas Gunとマネジメントに心から感謝。オープニングアクトではあったもの今年始めたNaoのPatreonを利用したファンサービスの海外版の参加している、アムステルダム在住のファンが会場に来てくれたり、Naoのために来たというファンが僕たちの荷物を逼迫させたバイナルたちをサイン入りで持ち帰っていってくれました。(助かった・・)

オランダといえばNaoと10年前にサインしてからアルバム制作で一番最初に渡航した拠点。レコーディングした最初の場所はロッテルダムにあるスキダムのプライベートスタジオでした。

Schiedam

Budy and Myself

スタジオがめちゃくちゃ進化していた・・

最高のクリエイティブ空間。こんなの日本に創りたいな・・

今では現地のスーパースターになったShirma Rouseや、僕のメンターであるエンジニアのBudyに会えたことは、原点回帰になり、当時海外へ夢を描いた気持ちを蘇らせてくれることになりました。

失われた3年間、2回の日本でのツアーを実施しました。これに関しては経済的には難しい決断でした。アルバムもなくツアーすることの大変さや、地方でのパンデミックによる厳しい集客状況を通感することなりました。

ライブで活きるアーティストのNao Yoshiokaをなんとかアクティブに。パンデミックの中でも僕たちの大切にしてきた音やビジュアルへのこだわりへは変わらない姿勢で、ライブ、制作を粛々と続けてきた結果、Youtubeでライブ動画がバイラルヒット。

オランダのファンたちもこの動画を見たと言っていっていたのですが、バイラル効果が世界に響いてることを、このあとのロンドン滞在で体感することとなります。

現在244万再生(2022年12月11日時点)。

 

 
 
 
 
 
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僕たちがこの効果をダイレクトに感じたのはロンドンのソールドアウト公演でした。1976年からある由緒正しいPizza Express SohoはBlue Note New Yorkと同様、その場に特別な力を感じる雰囲気とサイズ感の150人程のレストランベニュー。

そのため常連顧客が既にいることが起因して、ソールドアウトをしたと思っていたのですが、蓋を開けてみたらNaoの新しいファンたちが、鼻息荒く待っていたのです。8-9割のファンがTokyo Funk Sessionsを見たといい、マンチェスターから4時間かけてきたファンもいらっしゃいました。ライブ後はマーチテーブルに長蛇の列。ライブが良かったこともあってみんなが興奮状態でした。

近日中に公開されるVlogでその様子をぜひご覧ください。

Mahaliaなどを手掛けるDan Diggasをはじめとした、現地の凄腕ミュージシャンたち、Sweet Stix、Pauly、Liamに心から感謝です。


Paulyはなんと過去にイギリスで制作をしたBeautiful Imperfectionsにも参加してくれていたメンバーだと、リハーサルスタジオで出会った気づきました。

今回、公演の実現の進行、そして推奨してくれた現地マネージメントチームのカーリーには特に感謝を伝えたいと思います。彼女がいなかったら僕たちはこの大きな投資や決断はできなかったとおもいます。

イギリス滞在中にさらに嬉しいことが起きました。日本でやったツアーでの地方公演で、重い機材を一人で運んで撮影した動画をNaoが何気なく編集しアップロードしていた動画が突然バズりはじめたのです。今もまだ伸び続け、再生回数は間も無く100万回を突破し、その影響で2.2万だったフォロワーは4.8万に増加しました。Youtubeと同様に日本ではなくアメリカ地域で、バズっておりアメリカでの公演が一層楽しみになりました。

リハーサル、移動、公演と自分で組んだ1mm余裕がない渡航予定に最初は過酷な旅と予想していたのですが、今思うとなんて充実した旅だったんだろうと思えます。パンデミック以降、初のオフィシャルの海外ワンマン公演は今後の活動に希望を与えてくれる素晴らしものでした。10周年、僕たちが続きてきた努力は形になり始めています。

そしてこの変化が起こったことは、全てはNao Yoshiokaの進化が一番大きいと感じています。元々歌唱スキルは定評があったのはご存知だと思うのですが、彼女の精神的な成長が全てを変えています。オランダでも、ロンドンでもステージに立つ姿は、場所に関わらず堂々としていて、これなら世界どこでも自信を持ってお送り込めるなと毎回感心するほどです。

渡米中に単身で挑んだエリックのオープニングアクトではアメリカの各所に渡航し、自分で物販を担ぎ、エンジニアとサウンドの交渉をし、公演終了後はいち早く物販ブースに立って自らサインからお勘定までをこなした経験やパンデミック中に喉を壊して歌えず自分に向き合った経験など、今までのキャリアで学んだことが全て一つになって、彼女のプレゼンスは今なお進化を続けています。

こんなにスムースにブログが進むのはいつ以来だろうと思うくらい、今回は楽しくブログが書けました。きっと感じたことが多かったし、僕たちはやっぱり新しい場所に行って、旅を続けるインスピレーションが必要なんだと感じました。来年、素晴らしいことが起きる予感。そしてそれ起こすための準備は始まっています。この3年間、思い返せば「Make the Change」の精神はここに存在します。

このヨーロッパ遠征は、Vlogとして近日公開予定です。
ここから始まる新しいチャプターにご期待ください。
SPREAD REAL MUSIC

それでは最後に告知を
本日は、WaveのAcoustic Ver.のリリース日です。是非チェックしてみて下さい。

またブルーノートさんでのTOKYO FUNK SESSIONS 2023、来年の1月25日に開催です!

会場でお会いできることを楽しみにしております。

約二年ぶりの投稿になってしいました。今考えると短くも長くも感じる2年間でした。

10周年、改めて考えるととても感慨深いです。そう今年6月27日にはNao Yoshiokaのデビュー曲「Make the Change」のリリースから10年が経ちました。

ここ数年のパンデミックの影響で、みなさんもきっと大変な時期を過ごされたと想像しています。僕にとってもNaoにとっても、常にポジティブな感情で向きあえる状況ではありませんでした。それ以前までほぼ海外ベースで制作や公演をしていた僕らにとってとても苦しいものでした。

いくらオンラインでのコミュニケーションが発達し、デジタルで世界中に音楽が届くとはいえ、我々は世界を旅し、さまざまな人に出会い、文化に触れ、そういったリアルなインスピレーションを大切に音楽を作ってきました。

こういった活動ができなくなった期間、世界基準で物事を考えるアーティストが失った時間がどれだけ大きなものか計り知れません。Naoもそうですが、僕にとっても国内にいた3年間は音楽的なインスピレーションが枯渇してしまった感覚がありました。

去年Naoが喉を壊した時、キャリアが本当に終わってしまうのではないか?と思うほど、彼女のメンタルは落ちていました。そこから立ち上がる姿を近くで見ていて、その姿には本当にインスパイアされ、彼女が自分のアートを高めることに対しての意欲と、アーティストとしての真髄を垣間見ることができました。どん底から這い上がってきたNaoはまた数段にもレベルアップしてきました。

このような状況でも、「世界どこにいっても負けない最強のライブプロダクションを日本で作る。」と日本バンドとの公演への取り組みが始まりました。

ぼく自身も挑戦をしました。Naoがいつでも高いレベルのデモを作れるよう、エンジニアリングを学びました。アメリカから録音機材を取り寄せ、本人が時間を気にすることなく、良いものをリラックスして作れる環境を作り、曲作りに励みました。

そして少しずつ積み上げて、Toyko 2020を今年リリースしました。

このリリースはNaoの本格的な復活を意味しました。5月のリリースパーティにご来場いただいた皆さんにはご理解いただけると思うのですが、Naoの成長そして、プロダクションは今最高潮にあります。

会場の大きさや、エンタメという意味では負けても、音楽性やバンドとしての音楽力は国内屈指であるとぼく自身も言い切ることができます。この取り組みがYoutubeのバイラルにもつながり、170万再生を突破しました。

この10周年のツアーを皮切りに、国内の活動も活発に、そして世界への挑戦を徐々に始めていきたいと考えています。

デビュー当時はニューヨーク仕込みで英語の発音が上手いシンガーだったNao Yoshiokaは今、10年という音楽キャリアや人生体験を通して、アーティストへと成長したとはっきりと言えることができます。

ここ数年の彼女の成長は目覚ましいものがあり、なにより自分が何故歌うのか、どんな人のために歌うのかということが明確になったことがその理由だと考えています。

Nao Yoshiokaの活動はとても貴重であり、極めてユニークなものだと自負しています。セオリーにとらわれないやり方を模索するということは、なかなか模倣ができない部分もおおく、手探りで飛び込んでいく楽しさと苦しさが常につきまといます。

今僕が思うことは、とにかくこのプロダクションを多くの人に見てもらいたいということ。

東京を始め全国4カ所でライブを行います。疎遠の方も含め、ぜひ10周年の集大成をご覧いただけると大変嬉しいです。

余談ですが、久しぶりにイギリスに行った時、彼女とじっくり話す時間が久しぶりにありました。彼女曰く、アーティストとしての自分の成長具合は、「高校生くらい」だそうです。やっと世の中の良し悪しがわかり、自分が誰かわかってきたくらいのレベル。

年齢を重ねると、感情も老化をし興味や関心が薄れてくるという話を聞いたことがあります。これは前頭葉の働きに関係するらしく、どうやら防ぐ方法があるということ。その秘訣は新しいことをすることだと聞きました。

ライブに普段いらっしゃらない方、Naoを見たことない方、コロナでもうライブに赴かなくなってしまったみなさんには、是非、このタイミングで新しいことへの挑戦として、9月20日に日本最高峰のサウンド環境を誇る渋谷のWWWにぜひお越しいただき、前頭葉の活性化をしていただければと思います!

チケットはこちらから

COVID-19の厳しい状況下で少しずつ緩和が始まろうとしている中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
医療業界の最前線に接している皆さま、少しでも世の中を良くしようと頑張っている皆様に最大の敬意を払いたいと思います。
 
本当に大変なことになりましたが、とにかく何事にも批判をせず、自分のやるべきことをやるというスタンスを変えず、ブログを久しぶりに更新しています。
 
今日はついにPatreonというサービス上で公開になるNao Yoshiokaのメンバーシップサービス Utopiaについてその経緯をお話ししたいと思います。

ファンの方にはお待たせしてしまう形になりました。本来は4月のLoyalty Tourと共に公開する予定だったのですが、ご存知の通りこのような状況になりこのタイミングでの公開となりました。

 
お待たせしてしまった皆様には申し訳なかったのですが、時間をしっかりと取ってこのメンバーシップサービスがどうあるべきか考えられたことはとても良かったと思います。
 
それではさっそく本題について話そうと思います。
 

Utopiaのコンセプト  

Utopiaというサービス名。時間をかけてNao Yoshiokaと一緒に考えました。

アーティストたちが自由に表現し、その表現がファンの方に正しく評価される環境をつくること。人とは違う道を目指す一人一人の個性を大事にできるような環境を作り上げるための実験の場になれるようにこのUtopiaを立ち上げました。

道なき道を行くその開放感、初めてのことをする高揚感。Nao Yoshiokaの旅路はそこに魅力があります。その体験をより多くの人に深く伝えること、そして関わった方が広めてくださることで、日本に新しいアーティストの生態系を作れる日が来ることを理想に掲げています。

日本に多くの素晴らしい音楽を届けるため、そして日本から海外に素晴らしい音楽を届けるための橋渡しができるよう、変わらず活動を続けるための秘密基地、理想郷としてみなさんとこのメンバーシップサービスを作り上げたいと考えています。

それではこのサービスの大事な土台となる、Patreonについてお話しいたします。

Patreonを選んだ理由

 
 
 
みなさんにはちょっとお手数をおかけしてしまうのですが、海外のサービスPatreonを選びました。なぜPatreonを選んだかという話やその登録方法解説については、noteにまとめたのでそちらをご覧ください。
 
 
選定理由をざっくりお話しするとチケット先行予約や会報誌が届く既存のモデルではなく、時代にあった世界基準のクリエイターサービスで取り組みたいという思いがあったからです。
 
そして何よりもCEOジャック・コンテの実体験に基づいた、その思想に感銘を受けたから
 
ということが最大の理由と言えるでしょう。
 

表現の自由さと経済性という相反

 
自分が信じる音楽で収益を上げることを目的にしている人はたくさんいます。
 
音楽を始め芸術家にとって一番の苦心は、自分がやりたいことを貫くか、人々が求めることに寄り添うか
 
ということだと思います。これは僕らのような特殊な領域を専門に扱う独立レーベルとしても同じ思いです。芸術家はサービス精神は持っていてもサービスマンである必要はない。同様に僕らもあえてコマーシャルなアーティストではなく、自分の創造性を大事にしているアーティストを応援する方針でレーベルを運営しています。
 
 
アーティストがマーケットに依存することなく、やりたいことを自由に表現しながら、その活動を持続可能に発展していく仕組みをどのようにつくっていくか。
 
僕らがやっている音楽ビジネスは自分たちが正しいと感じる音楽でどうやって持続的にいいものを作って活動を続けるか。その制限の中でしっかりと収益を上げること、その雛形自体を作ることが使命であり、このビジネスの目的だと僕は思っています。
 
そういった手法を続けて、鍵になったのはクラウドファンディングだったと実感しています。
 

パトロンになることはアーティストの未来を創ること

運営者としては3度のクラウドファンディングを経験しました。それ以外も製品のクラウドファンディングなどに参加しましたが、僕自身がアーティストが主催するクラウドファンディングに参加したとき、自分が一番ワクワクして気持ちよかったことはなんだったか。
 
結論から言うと、未来をつくることに貢献できたと感じた瞬間でした
 
もちろん限定リターンなど色々魅力的な”モノ”があると思うですが、自分の払ったお金がその人の未来を切り開いたり、新しいクリエーションにつながるという感覚が一番嬉しかったのです。
 
何かもらえるというより、サポートしていること、未来がそこから生まれることが別次元で嬉しかったのです。

僕が直近でサポートしたアーティストはSacha Veeというニュージーランドのアーティストです。素晴らしい才能でSWEET SOUL RECORDSからもCDを2枚ライセンス契約でリリースしているのと、Naoのデビュー曲、「Make the Change」という楽曲の制作にも携わってくれました。

 

 

彼女を発見したのは2010年。当時ニュージーランドでデビューと同時に話題になり、僕らはインターネットで彼女を発見します。
交渉に交渉を重ね2011年に日本でもライセンス契約でリリース。そのあともオランダで大活躍し、2016年には日本にも来日して、夢を語ってくれました。
 
「将来は音楽学校を開くことに決めてるの。私の経験を若いアーティストたちに広めてアーティストたちに貢献するわ」

 

そして時を経て、ニュージーランドに帰国した彼女は自分の夢にむけて動き出しました。地元クライストチャーチでの音楽学校を始めるためのクラウドファンディングを開始。アーティストとして世界で見てきた音楽や築いてきたキャリアを教育という形次世代のアーティストたちに還元するためです。

 

約10年来の付き合い。彼女は友人でもあるのですが、アーティストとしても心から尊敬をしていました。そしてこの活動自体はもちろん、何よりも彼女の創る未来にとても興味があり、そこに貢献できることにとてもワクワクしました。なのでもちろん参加しました。
 
 
この支払いを僕がした時、信じられないくらい嬉しい感情が芽生えました。達成間近で幸運にも僕が支払いをしたそのタイミングで達成となりました。
 
自分が社会に対してとてもいいお金の使い方をしているという感覚と、少しでもアーティストたちの役に立てているという満足感、そして何よりもこの投資で始まる未来にとてもワクワクしたのです。
 

 
みなさんそれぞれのアーティストに対する消費はアーティストの未来を創ること。より良い作品を作ることにつながります。またアーティストの経済的な成功は、あとに続くアーティストの希望になります。
 
このクラウドファンディングというユーザーダイレクトなモデルは、アーティストの音楽に消費することではなくアーティストの夢、ストーリーに価値を見出す仕組みとして定着しました。
 
 
モノの時代から情報の時代に移り変わった中でのポジティブな進化は、まさにこの仕組みが生まれたことだと思います。情報のスピードと質が向上し、アーティストと一緒に未来をつくっていける仕組みが生まれたということだと理解しています。
 
この仕組みをベースにしたPatreonでの挑戦がこれから始まります。
 

Nao Yoshiokaとの挑戦は雛形作り

今までNao Yoshiokaとタッグを組んで7年間、道無き道を開拓し、様々な挑戦をしてきました。
 
Nao Yoshiokaの場合は、世界で活躍できるアーティストを目指し、自分の声と感情の表現に一番フィットする英語という言語で挑戦をすることになりました。
なので参加をしてくださる皆さんには、この挑戦自体をシェアしながら制作の様子、今までシェアしなかったようなその裏側も含めてより楽しんでもらえるようにしたいと考えています。
 
そして僕らがこのサービスで一つのモデルができることで、他のアーティスト達の参考になれ嬉しい限りです。
 
 

まだまだ続く世界への挑戦

アメリカに渡った多くの人たちが、夢半ばに日本に帰国しなければいけない状況でした。それどころか多くのアーティストの活動自体さえも難しい状況です。そういったなかで、心配してくださる方もたくさんいらっしゃいました。
 
アジア人へのヘイトクライムまで発生していること、全世界的にライブビジネスが停滞していることを考えた時に、アメリカに改めて戻って挑戦することをNaoはどう考えているか、僕でさえ心配しました。
 
本人曰く、「そんなの全く関係なく、バッキバキにやってやりますよ」
 
とのことでした。
 
僕たちはCOVID-19があるからこのサービスを立ち上げたわけではありません。このライブなどの表立った活動ができない期間中も、水面下でプロジェクトを進め、UKキャンペーンも続けてきました。そしてCOVID-19があったからといって、僕ら世界への挑戦への意識は一切変わりません。
 
自ら変化を起こすこと、逆境こそチャンスと捉えて前向きに自分たちがやるべきことをやる。
 
そのスタンスは、様々な逆境を経験してきた僕たちにとって、体に染み付いています。

 

Patreonが始まったら

まず直近では去年に引き続きGrammyのキャンペーンをアメリカで始めます。またUndeniableのライブは絶対に日本でやりたい!そう考えているのと同時に、新しい制作を始めるということを考えています。
自分がPatreonで変わることといえば、以前は一生懸命ブログを書いていて、ご存知の通り大作が多く下書きで止まってしまうことが大半でした、苦笑。
このPatreonにはその日に感じたことをフレッシュな状態で僕も参加して、記録を残せれば最高だなと考えてます。
 
今回はコンセプトを作るその過程から、Utopiaで報告していくことができることを少し楽しみにしています。
 
参加人数が増えればより良いファンサービスができるという仕組みになっているので、この活動をより広めて面白いことがいっぱいできればと考えています。
 
それではついにサービスインとなりましたが、変わらないNao Yoshiokaの挑戦をお楽しみください。
 
ぜひご参加お待ちしております! 登録はこちらから
 
先日ブライアン・オーウェンズの日本ツアーを無事に終えました。たくさんの方にご来場を頂き、誠にありがとうございました。あっという間に11月も後半に入りNaoのライブとレコーディングのために18日からロサンゼルスに入っています。
 
そしてついに明日、米国で20日にグラミーノミネーションの発表があります。
 
グラミーのウェブサイトでは、8:20 a.m. ETに発表と記載されています、つまり東部標準時で午前8時20分頃に発表ということで、ロサンゼルスでは午前5時20分。
 
日本では午後10時20分頃の発表ということになります。
 
結果を見てからもしっかりと皆さんにフィードバックを伝えたいと思っていますが、まず結果の前に改めて、クラウドファンディングで応援していただいた方、日頃から応援してくださっている皆さんに感謝の意を表したい思います。
 
グラミーは一つの過程である。わざわざみなさんにアナウンスしなくてもグラミーに会員として作品を投稿をして、受賞を狙うこともできたと思うのですが、今回は公言をしてしっかり姿勢を見せたいと思いました。
 
高い目標を掲げ目指している姿勢、そのプロセスこそがいま音楽を愛す人、目指す人達にとって大切なのではと思ったことと、事実決して手の届かないところではないという所まで来たからなんです。
 
この手応えや知見は発表後改めてまとめたいと思います。
 
Undeniableは結果、インディソウルチャートでは1位。UKのソウルチャートでも10位台にランクインすることが出きました。また今回のアルバムをリリースしたことによって、米国での出演オファーを獲得し、米国最大のサテライトラジオ、Sirius XMの月曜から金曜日の帯番組、Sway’s Universeという番組にも参加することができました。
 

 
受賞は関係なく、高い目標を設定できたことで多くの人と出会い、そして多くのことを知りました。手探りの中、受賞のために動いたプロセス自体がNaoの心の成長や、キャリアアップに繋げることができました。
 
今までにないくらい本当にNaoが成長したことを強く感じることができたアルバム制作でした。
 
デビューアルバムから、Naoの人間性をアルバム制作を通して成長させていくということが自分自身の考えであったため、この成長はA&Rを務めてきた自分にとって最も大きな収穫だと思っています。
 
Naoの変化は明確です。心から湧き出る自信、その自信から生まれる姿勢、発言。デビュー時からは全くの別人と言ってもいいでしょう。一生懸命リードをしてきた自分の役割も、今は彼女の考えを補強するような存在になってきています。
 
なかでも印象的なことは、Celebrateという素晴らしい曲のメッセージ、歌詞、メロディをサラッと書いてきて話を聞いた時。ソングライター、アーティストとしての新しい可能性を感じました。自分の存在を認め、理解し社会に対してどのようなメッセージを送っていくか。そういういったアーティストに大切な部分が確立してきています。
 

では自分自信はこのアルバムで成長できたのか。このアルバムは自分にとってどんなアルバムだったのか振り返ってみました。

まず1番に思い出したのは体調面。ほぼ毎月の渡米は完全に体を壊しました。時差ボケの不眠、それからくる免疫力の低下や臓器の問題、その結果の大幅な食事制限、度重なる通院と、健康の大切さを思い知りました。熱血、情熱だけで解決できない「気合の限界」を認めざるを得ませんでした。

フライト・時差ボケ問題での体調不良との掛け算でさらに自分を追い詰めたのはストレスでした。
厳しいスケジュールの中で、野獣のようなミュージシャンやプロデューサーたちと良いものを作っていくための調整にかかるストレスを痛いほど経験しました。
 
そんな極限の状態で、未知の自分と初めて対話をしなければいけませんでした。
 
今まで自分にプレッシャーをとにかくかけてすべてを自分の責任として、自分を極限まで追い込むことで、物事をパワフルに進めてくることができました。その進め方では今回は完全に限界だということを知りました。
 

頭が完全に回らず、常に体調が優れない。それでも米国ではスタジオで、日本では会社で、リーダーとして力強く振る舞うことがもとめられました。

頭が回らないということによって自然とやりたいことが、やらなければいけないことに変わり、ほんとうに自分がやりたいとモチベートされることから、とにかくやらないということに変わってしまう悪循環。
 
やらなければいけないことではなく、やりたいことを常に意識して、後者をできるように動いていく。
 
その意識は、アルバムという制作物のレベルにとどまらず、自分の生き方、考え方も見直すことになりました。過去にはできていたことが、体が止むことによって精神的な面にも大きく影響が出ていたのです。
 
社会的な成功につながることを仕事としてこなすのではなく、自分の心の糧となるような仕事を選び、自分軸の評価をしていく。本当に自分がワクワクする感覚をちゃんと思い出していく。これはNaoがアルバムのテーマにしたメッセージに再度気付かされた自分の在り方でした。
 

心の声に従って生きていく。それは社会の暗黙のルールが形成され、メディアのコントロールによって生まれる「はやり」「常識」という名で凝り固まった価値観ではなかなか実現することが難しいと思います。

広い視野を忘れず、自分が本来なぜ生まれてきたのか、大きな枠組みの中で何をすべきなのかを自分自身で理解し、意識し続けて物事を進めていきたいと思います。

良いものを広めていくこと、SPREAD REAL MUSICというメッセージに、昨日、今日、明日という概念はありません。今回の結果を経てそれから学び、変わらず良いものを創り続けること、そして広めていくこと。

良いものとは自分たちにとって最高の表現で満足ができるもの。そして高い目標設定をして、常に挑戦を続けていき成長を目指したいと思います。

この活動を通して、少しでも僕らのメッセージや思いが音を通して多くの人に伝わっていけばと思います。

今日はグッドニュースです。Nao Yoshiokaまたしても、アメリカのソウル・ミュージックの大賞にノミネートされました。

遡ること4年。2015年にNao Yoshiokaは米国の由緒正しきソウルミュージック専門サイトSOULTRACKSにて見事に最優秀新人賞を獲得しました。過去の記事ご覧ください。

1.NAO YOSHIOKAが米国NO.1のソウルメディアにて最優秀新人賞でノミネート

2.投票開始!私達の結束で、NAO YOSHIOKAを米国最大手ソウルメディアの2015最優秀新人賞へ!!

3.本人初の快挙。NAO YOSHIOKA米国ソウル専門サイトにて最優秀新人賞獲得!

このときも同様に本当に嬉しいニュースに僕たちは胸を躍らせました。そして皆さんに投票のお願いをし、多くの方にご協力をいただき、受賞をすることができました!これはNao Yoshiokaの勝利というより、日本の勝利。

そして前回の受賞から4年を経て様々な積み重ねをしてきました。改めてNaoの2012年からの実績を振り返ります。

[米国での実績]
2015 米国ソウルメディアSOUL TRACKS最優秀新人賞獲得
2015 Blue Note New York単独公演
2016 米国最大級のジャズ系フェス、 Capital Jazz Fest 2016出演
2016 米国ソウルメディアSoulTrainにてR&B Freshman Classに選出
2017 米国最大級のジャズ系クルーズ、 Capital Jazz Cruise2017出演
2018 英国ブライテストスターアワード、国際部門最終優秀賞獲得
2018 米国ローリングストーン紙レビュー「非の打ちどころのないネオソウル」
2018 米国最大級R&Bメディア2018ベスト100曲にて15位獲得
2018 ビルボードUrban Adlut Contemporaryチャートにて32位獲得
2018 会員数2100万人を誇る米国最大のサテライトラジオSirius XMにてライブ
2019 最新作『Undeniable』をワールドワイドリリース
今ここ→2019 「2019 SoulTracks Readers’ Choice Awards」の「Female Vocalist of the Year」ノミネート

少しずつ積み重ねてきた実績が結果となって現れてきています。

前回は新人賞。今回のノミネートはベテラン、人気アーティストと肩を並べ、堂々のノミネートです。
日本人のアーティストというより、ソウルのアーティスト、米国で活動しているアーティストの一人として認められた気がします。このタイミングでこのショーに選ばれ、今年最新作Undeniableをリリースしたことがこの一つの結果につながったと考えています。去年の12月から毎月米国に渡米し、制作を進めリリースをしプロモーションを重ねてきました。それが評価されたことを実感ができた瞬間です。SOULTRACKSはグラミーにも大きな影響力があると言われています。

ノミネートされたからには、受賞をしたい。前回はみなさんと一緒に受賞をすることができました。
皆さんと歴史を変えることができるチャンスが今目の前にあります。
ぜひ皆さんのお力を借りられればと思います!

SOULTRACKS AWARDへの投票方法はこちら

それでは投票方法についてまず記載したいと思います。

まず重要なポイントですが、投票には事前にメーリングリストの登録が必要になります。
https://www.soultracks.com/2019-award-nominees

この画像の上部のメール登録部分からメールを登録してください。
11月8日US時間にメールが届きますので、11月7日US時間には登録をしないと届きませんのでご注意ください。
また、このメールアドレスはSoulTracks以外にシェアされることがありませんのでご安心ください。

メール受け取り後は、その投票方法を改めて11月8日のUS時間のはやいタイミングでシェアしたします。

おそらく、2015年の方法と大きな変更はないとおもいますのでご参考までに!
投票開始!私達の結束で、NAO YOSHIOKAを米国最大手ソウルメディアの2015最優秀新人賞へ!!

受賞をしたら、日本史上初の受賞となります。そしてNaoの名前がこのサイトに刻み込まれます!
過去の受賞者ですが、グラミー受賞者なども名を並べます。下記のようになります。ここにNao Yoshiokaの名前が並ぶ・・ワクワクしますね!!!

2018 – Tamia グラミーノミニー
2017 – Avery Sunshine
2016 – Lalah Hathaway グラミー受賞者
2015 – Maysa グラミーノミネート
2014 – Avery Sunshine
2013 – Chante Moore
2012 – Maysa グラミーノミネート
2011 – Kelly Price グラミーノミネート
2010 – Maysa and Yahzarah (tie)
2009 – Leela James グラミーノミネート
2008 – Conya Doss
2007 – Maysa グラミーノミネート
2006 – Amel Larrieux
2005 – Meli’sa Morgan

是非投票をよろしくお願いいたします。
ぜひ皆さんと、SPREAD REAL MUSIC!

10月も後半にささしかかります。今年もあと2ヶ月足らず。
今日は今回のグラミーの挑戦の途中経過報告です。

ここで改めて、クラウドファンディングでの皆さんの応援が本当に励みになっています。
本当にありがとうございます。

グラミー途中経過について

9月25日からついに、最初の投票期間が始まり、Naoも14,000人いると言われる投票会員として投票を完了し、先日10月10日に投票は締め切られました。

今年はアメリカへの渡航が、例年より極めて多くなりました。

Naoが移住をしたこともありますが、ノミネート獲得するための行動を促進させました。グラミーの仕組みを知り、様々なリサーチをし、知識を習得することができました。

本来グラミーは取るものではなく、自然に受賞するものとお考えの方もいるとは思います。しかしリサーチを進めれば進めるほど、そこには様々な仕掛けや強豪たちの戦略、やらなければいけないことがあると改めて学ぶことがあります。

ご存じの方もいると思いますが、僕たちは2年前から着々と準備を始め、まずは2016年にグラミーの投票メンバーとしてNaoが正式にグラミー会員となり、2018年には2016年に日本でリリースをした”The Truth”でアメリカでマーケティングをし、グラミーに初投稿をしました。

グラミーを目指す!と口で言うのは簡単なのですが、目指したところでノミネートに近づくことはできません。

作品をまずは投稿するだけでもまだ甘く、様々なハードルがあります。最初の投票、1st Round Voting に残る前に、大規模なスクリーニングがあり、実際にグラミーの組織が音楽をチェックして、カテゴリーにそぐわないものは振り落とされることを、この”The Truth”の実験で知りました。

また投稿にはかなりの労力が必要で、一定期間内に必要な情報を記入し、場合によってはロサンゼルスの本部に、フィジカルデータの送付も必要になります。

この実験を経て今回があります。

1st Round Voting通過

 

 
 
 
 
 
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今年も晴れてアメリカ最高峰の音楽賞グラミーアワードの1st Round VotingにNaoのアルバムUndeniableがエントリー。

R&Bという特殊なカテゴリー。ほぼアフリカン・アメリカンたちが専有する市場の中で、アメリカの超メジャーアーティストと方を並べ、Naoが着実にエントリーに参加をしました。

2回目になっても、まずはこのリストに並んでいることはとても特別な気持ちさせてくれます。

しかし今年はここで満足はしていけない。

今年はこれを見越して、投票を獲得するために自分なりに考え、様々な施策を実行しました。

昨今の受賞を見ていると、あたりまえですが大半がメジャーアーティスト。そもそもそれは財力の違いはもちろんですが、政治力、マーケティング力、様々な意味で僕らのようなインディペンデントに勝る要素はたくさんあります。

そんな中でも、このグラミーアワードの良いところはインディペンデントアーティストにも小さいけどスペースが有る。音楽が良ければ検討してもらえる余地がある。

この1st Round Votingの投票結果を踏まえて、特別審査委員会による審査がこれより始まります。もうすでに始まっているのかもしれません。こちらは非公開の日程、場所で随時ジャンルごとにグラミーが選出した投票券を持つ審査員たちが音楽を聞いて審査をしていきます。

この特別審査員の審査に入っているかどうかは僕らにはもうわかりません。

ただ今年は指を咥えて見るしかない状況から、審査会にNaoのアルバムが入っていると見越して、やるべきことを知っています。

グラミー攻略のために

 

 
 
 
 
 
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今回クラウドファンディングで、公言をしてでの挑戦となったわけですが、その当時は正直かなりの不安を感じていました。まだまだリサーチが浅く、明確に自分自身がノミネートに向けてできる行動プランが、1st Round Votingに乗る以降になかったのです。

そして当時自分が話を聞く多くの人たちが

「グラミーは音楽というよりポピュラリティコンテストだ」

という話をすることが多く、つまり認知度で決まるという話です。

「結局投票をする際に、リストから有名な人をとりあえず選ぶだけだろ?」

この議論については、正直間違っているとは感じませんでした。

認知度をとっていくための仕事はあまりしてきませんでした。それは日本でもアメリカでも。

音源3割、マーケティング7割の世の中であえて、比率を音楽に寄せて作ってきました。メジャーとなると、音楽が3割だとしても予算の桁が違うと思うのですが、僕たちはあえてマーケティング重視の音楽性から脱却をしてきました。

それはご存知だと思うのですが、音楽をやるために活動をしているわけであって、マーケティングをするために音楽を作っていないからです。

認知のみの勝負ならば目指すものではなく?そもそもこちらでいろいろ対策をして取れるものではないのではないか?

「いったいどうすればいいのか・・・・」

Naoには逆境であると感じていました。それはNaoが渡米をしてアメリカでのキャリアがまだ浅く、アメリカでの広い層への認知は取れていない。

そしてグラミーはテレビから想像すると、極めてコマーシャルなもの。なので認知度で決まるという話ももちろん、間違っていないとは思います。

ただ僕たちが実際にグラミー賞の式典に参加してみたものは、テレビには映らない、アメリカのミドルグラウンドで活躍する素晴らしいヒーローたちでした。

「きっとなにか方法がある。」

制作を一段落終えてからこの状況の打破が始まりました。

まず認知をとる対象について考えました。ここで使う認知は一般的な認知ではなく、完全にターゲットがいることを思い出します。グラミー会員は約30,000人。そのなかでも投票券を持つメンバーは14,000人と言われています。

そのなかでもR&Bに投票をするのはこの中でも限られたメンバー。
この14,000人の属性、投票会員になるための条件を満たした人です。その条件とはリリースをしていて、しっかりとしたクレジット情報があるアーティスト、またはエンジニア、ミュージシャンなど。つまり音楽家が対象となるということです。

グラミー賞とは、いうなれば消費者投票ではなく、音楽のプロ、アーティストたちが選ぶ賞なのです。

Naoの対象カテゴリー、つまりR&Bカテゴリーの過去の受賞歴をさかのぼりました。かなりテクニカルになりますが、受賞者のソーシャルプレゼンス、ストリーミングの再生回数など調べていきました。

この中には多くはないですが、認知が一般的にされていないが素晴らしいアーティストもちらほら見受けられたのです。

単純に認知を取るよりは、圧倒的にハードルは下がり希望を感じました。

こういったブレイクダウンを積み重ね、とにかく”Undeniable”が音楽家たちに伝わるように色々と施策を考えました。

この経験で得たものとは

施策を実行するうちに着実に近づいている実感と、可能性があることも体感することができました。こういった作業をしていく中で、多くの学びがありました。そして、様々な人に出会いアドバイスを貰うことができました。

これを通してNaoのアーティスト活動におけるいろいろな部分を見直すことになりました。

結果、毎週ブッキング依頼や、出演、インタビューの依頼がNaoに来るようになりました。ソーシャルでのプレゼンスも上がりこういった事も踏まえ、Naoの活動は様々な角度でレベルアップをすることができました。

そして僕自身はこの活動を通して、結局何が大切かという究極の答えにたどり着きました。シンプルですが、

高い志、目標を持って常に挑戦していくこと。

グラミーを目指したことで、結果Naoの様々なプレゼンスは上がり活動にも幅が出てきました。

今回の結果はどうあれ、僕たちは着実に近づいている。それを実感することができました。

みなさんにはご支援をいただき、ご期待も頂いていると思います。その期待は本当に嬉しいものであり、がっかりさせたくないという気持ちもありつつ、感謝の気持でいっぱいです。

最初の1勝がどれだけ大変なことか、そしてその1勝を得て得られるものは大きい。ラグビー日本代表をみていてわかると思います。いまだから多くの人が熱狂、興奮して応援されている彼らの活躍も、2015年のブライトンの奇跡までの苦労、そしてそこで得た自信とともに、用意してきた今年まで、じっくりと時間をと苦労を重ね勝ち取っています。そこには多くの知られないヒーローたちの様々ストーリーが存在すると思います。

いまNaoを応援してくれているヒーロー皆さま、僕たちが勝利したときには胸を張って周りの人に皆さんのご支援があったことを伝えてあげてください。

今年のノミネーションの発表は11月20日。

グラミーを目指すことを通じて、僕たちは今とても良い精神でいます。何をすれば良いか理解をして進んでいます。なので結果はどうあれ、進んでいこうと思います。

みなさんの支援に心から感謝して。今日もSREAL REAL MUSIC!

※今回の帰国の間に、もう1記事、次回はNaoのアメリカの最近の活動について報告いたしたいと思います!

 

*ノミネーション発表日について10/21に日付を修正しました。10日間まちがってました。ごめんなさい!

みなさん昨日はTMCお越しいただきありがとうございました。
ついに先週の金曜日、8月16日アルバムがリリースされたわけなんですが、たくさんのツイートやご感想も本当にありがとうございます。

明日、8月19日に迫るブルーノート東京の公演で始まるバンドフルセットのUndeniable Tourについてブログをお届けします。

昨日は自分にとって大切な日となりました。まずはそのお話から。

否定できない強い感情を感じたTMC

昨日のTokyo Music Cruise2019、アーティスト愛に溢れた本当に素晴らしいイベントでした。

最近Facebookで少しお話をさせていただいたのですが、本イベントは志のもとに作られた特別なイベント。
そんな特別なイベントで初の凱旋公演の一本目だったわけですが、色々と考えることがありました。

Tokyo Music Cruiseさんにお世話になるのは今回が3回目。

いつも通り最高のアーティストホスピタリティ。メインステージであるボールルームの裏では、アーティストたちが交流する、ケータリングルームがあります。

そこでこのイベントの最高責任者である武井さんがアーティストをご自身でおもてなしされています。今回もお時間を頂いて一緒に食事をしながら、パワフルにビジョンを語る姿を拝見することができました。そしてお話をお伺いして、アドバイスを頂いたのです。

実は最近体調が優れず、見た目的にもかなり疲れているのがバレてしまうのです。
それは度重なるアメリカへの渡航で、完全に体調を崩しそのサイクルから抜けられない自分がいるのです。

武井さんは

山内さん大丈夫なの?

ともちろん言ってくださるのですが、僕は

いやー、度重なる渡航でかなりやられました。正直今回のアルバムを作ってみて、半年の半分以上を海外で過ごしました。このペースで海外行くのは結構辛いなと思いましたよ苦笑

ぽろりと弱音をこぼしてしまいました。本当に最近余裕がなく休む暇もなく隙がありました。少し振り返ると、自分でも気づかないうちに、弱音を吐いてしまっている自分がいたのです。このようなことは自分で敗北宣言をしているのと同じだと思い、はっとさせられました。

そして、しまったなーと思いつつ。

山内さんはやりたくてやってるんでしょ?以前話してくれたけど、音楽のシーンを変えるためにやってるんでしょ?

シンプルだけど、今の自分には突き刺さるような言葉でした。

その後、ご自身の経験を教えて下さいました。プリンスグループという大企業で、様々な組織で起こる紛争や、トラブルがあった時に、自分は何故この仕事をしているのかということを部下の助言で立ち戻ることができたという話でした。武井さんが組織にいる存在意義は、日本のホテル業界を根本から変えること。

武井さんのお話を経て、自分への質問がこのタイミングから始まったのです。

公演が終わり、ミュージシャンチームはアーティストケータリングとドリンクを飲み楽しんでいる中、自分の頭の中では様々な思考が走っていました。

お金も時間も健康までリスクを賭けてなんでわざわざ、アメリカに行ってレコーディングしてきたのか

渡航代も時間も手間も何倍もかかるのになんでわざわざ、アメリカのバンドを日本まで呼んでライブしているのか。

なぜわざわざ手間ひまをかけて、ここまでこだわってやるのか。

なんで僕はステージにこうして立ち、音楽の仕事をやってるのか。

武井さんの質問と体験談は僕を原点に戻してくれる、本当に大切な言葉だったとこのブログを書きながら実感しています。

 

公演後もそんなモヤモヤも抱えながら、アルバムリリースが一昨日でしたので、プロモーションの話などNaoと時間をかけて話し込みました。それでもなんとなく僕は少し上の空な部分があり、彼女に一つ質問をした時のことでした。

「なおちゃんは人に奉仕をすることが好きだけど、それってなんでしてるの?」

「単純に、それで喜んでくれることが私の幸せだからです。」

自分がどうやった幸せになるか。自分にとって幸せとは何なのか。彼女の言った一言の発言で、ぼくは瞬間的に脳裏に一つのイメージが閃光のように走りました。

 

 
 
 
 
 
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I have been doing this for almost 4 years. #gotyourback #spreadrealmusic #naoyoshioka #nextlevel #tokyo #worldwide #360 #tttt #soul #responsibilities #thetruth #one #photo by @neo816 #1dxmkii #canoneos #light

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Naoそしてミュージシャンたちが最高の笑顔で演奏している姿。

明確なイメージが突然思い浮かんだのです。そのインパクトはとても強烈で、心のモヤモヤが一気に解き放れるような、ものすごい感覚だったのです。

彼らの笑顔を創るために、こうして生を受けた。素晴らしいアーティスたちが自由に表現し活躍の場所を作るために今ここにいる

これは僕がこの仕事をするきっかけとなった、約17年前くらいに下北沢のリンキーディンクスタジオで受けた稲妻のような衝撃に近いものでした。20歳の時と変わらないその感情が心の底から込み上がってくるようなそんな感覚でした。

これが僕の否定できない強い感情。

つまりNaoが今回テーマにしたアルバムのテーマにしたUndeniable Feeling。このブログを書きながら、まさにこの感情を大事にしなければいけないと痛切に感じたのです。

以前の僕にとっては当たり前だったこと。

最近の自分は時間との戦いに負け、ストレスに負け、目の前のことばかりに追いかけられてしまい、本来自分がすべき一番の目的を見落としがちになっていました。

年齢を重ねたこともあると思います。歳を重ねると20歳のようには夢を語れないそんな風潮がどこかある。それは現実を知って、試行錯誤するも失敗を重ね、自分を信じられなくなっていく。99%の敗北に心は曇り、1%の成功まで待てない。人によっては最後にはその思いや本来やりたかったことが消えてしまうものもあるのだと思います。

正直苦労の連続で、楽勝だったことっていうのはほとんどありません。でもその都度考え、最善を尽くしてここまで来ました。その時に常に自分を助けてくれたのはこの感情だったと振り返りました。

思いが本物ならば、この否定できない感情はきっと奥底にあって大事なドライブとなって人を動かしていく。

きっとその思いが本物であれば、いつでもちょっとしたきっかけで返ってくる。

少なくとも僕はそういう大切なドライブを心のどこかで持ち続けることができました。

心の声に向き合う。

アーティストたちは日々こんな作業をし、きっと中の世界と外の世界を行き来しているのだと思います。僕はアーティストでもありませんし、基本的にとにかく前向きに物事を進め、振り返らない性分ですので、こんな体験はめったにありませんでした。

この答えが明確になればあとは簡単です。わざわざこうして大変な道を選んでるのは、マイノリティながらも才能があるNaoを代表するようなアーティストやミュージシャンが活躍するフィールドを創るため。

僕にとって彼らのほんの一握りの、公演後の最高の笑顔が人生最大の喜びであるため。

そのためには最高のステージを用意する。彼らが最高のパフォーマンスができる空気や環境を作ること。

それには僕一人ではできず、皆さんの協力が必要です。

アーティストのために。そしてシーンのために。

より良いアーティストが育つために、良いシーンが必要であり、そのシーンはアーティストだけではなく、リスナーの皆さんの音楽への愛と理解が求められます。

この時代にわざわざわ手間、お金、時間をかけてるのは、僕が見ている普段見ている素晴らしい海外のスタンダードを多くの人に見てもらうため。

日本が良いとか悪いと言ってるわけではありません。海外バンドだから良いということではないです。世界にはこんな違う音楽もあって、音楽の多様性を知ることできっと自分の普段見ているものや、やっていることにも深みが増すと思うのです。すこしでもインスピレーションを受けてほしいという思いがあります。

普段からお話をしていますが、音楽の多様性こそ、次世代のアーティストには必要であり、才能が育ち、それをすることで皆さんの楽しむ音楽の幅も広がって行くと思うのです。

明日、ブルーノートに込める思い

ついに明日8月19日から、ベニュー(クラブ)での公演が開始します。

ツアーキックオフは、まずブルーノート東京から。原点であり、自分の音楽のインスピレーションを話す上では欠かせない場所です。僕にとっては戦場のような場所で身の引き締まる場所。

4年ぶり。

間違いなく日本一のベニュー、ブルーノートニューヨークでの公演も実際に経験しましたが、実はブルーノート東京が、世界一のベニューだと言っても過言ではないと思います。創業はすでに30年以上。

世界中から一流のプレーヤーが集まり、世界有数のジャズクラブとして、日本の洋楽シーンを牽引してきたと言える特別な場所。実際ぼくも15年前、学生時代には何度も足を運びました。憧れの場所でした。

そしてその憧れだったブルーノート東京に自分の育てているアーティストが2014年に初登場することになります。

2014年はこんなブログを書いていました。

 

 
 
 
 
 
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帰国して、ブルーノートの会報誌、BLUE NOTE TOKYO JAMを偶然手にしました。今月は覚悟してます。目指せナポレオン。

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夢から目標へ:NAO YOSHIOKAブルーノートに異例の抜擢
5月1日ブルーノート公演に懸ける想い

そして2015年はメジャーデビュー。そしてRisingのリリースで単独ライブで満員御礼。
2019年あれからなんと4年間の時を経て、今回は凱旋ツアーとなります。

Naoの音楽性はThe Truthからよりモダンでアーバンなテイストになったため、ライブパフォーマンスも含めて、よりスタンディングでの会場を好むようになりました。これは音楽の表現にあわせて自然に変化をしていきました。

今回のアルバムも実はかなりスタンディングのイメージはありました。

「でも初の凱旋はやっぱりブルーノートでやりたい。」

という思いは僕もNaoも満場一致でした。あの神聖な場所で、成長した姿を見てもらいたい。実はブルーノート東京の中にも、多くの方がNaoを応援してくださっていて、アーティストを紹介してくださったり、お声がけを頂いたり、とても親身に接してくださるホーム感があります。

Naoのデビュー直後、当初ブルーノート東京が洋楽中心のブッキングだった頃に、新人のNaoの公演を実現してくれたこと。これはやはりNaoの後の経験に大きく響きました。世界中のトッププレーヤーが立つステージでの公演。デビュー間もない公演、ブライアン・オーウェンズの力を借りるも、やはりまだまだ未熟さを僕は感じました。そして2015年、満員御礼のステージでも僕たち自身は課題の残ったライブになりました。
ブルーノート東京は背筋が自然に伸びるような魔法を持っている。またいつか戻ってきたい。もっともっと成長した姿でここにもどってきたいと思える場所でした。

この特別なコネクションとその場の持つ神聖な場所で、今まで最も時間をかけて、心を込めたアルバムを披露したかったのです。

そして今回は、ブルーノート東京で自分たちが多くのアーティストをみて感動をしてインスピレーションを受けたように、そのお返しというのはおこがましいかもしれませんが、表現者になった今、僕たちが今回作った最高の自信作を、新しい音楽をここで披露していく。気持ちは高鳴ります。

 

 
 
 
 
 
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物事をストレートにうまく言うのが、僕たち日本人はあんまり上手くありません。でも今日は欧米風にストレートに。

「ぜひ見に来てください。ぜひ満員へのご協力お願いします。」

長々と話をしました。押し付けがましいところもあるかもしれません。

でも皆さんには公演を楽しむという最大の目的があると思います。ぜひそれを果たしてほしいのです。

皆さんが音楽に愛を感じ、音楽に触れ何かを求めているということは、自然にアーティストをサポートしているということ。アーティストをサポートしたいという気持ちがあること。

僕と一緒だと思うんです。

最高の空間を大好きな人達と、友人とぜひ過ごしてほしいのです。みなさん自身が最高の瞬間を迎えるには、アーティストが最高の状態でなければいけません。アルバム、ツアー、ぜひ多くの人に知っていただくことにご協力ください。

良かったらご友人でも大切な人でも、疎遠になった人でも、音楽を一緒に楽しんでみてください。

「いいものを広めていかないことは罪である。」

いいモノを広めて、そこで共感をしてもらえることはそれはとても気持ち良いこと。それが自分の大切な人ならなおさらですよね。

それでは明日ブルーノート東京にておまちしております!

ご予約はこちらから http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/nao-yoshioka/

SPREAD REAL MUSIC

ロサンゼルスにいます。

毎日目まぐるしく、映画のシーンのように渋滞に揉まれつつ、スタジオで夢中になりあっという間に時間が過ぎていく日々を過ごしています。

人と出会い言葉を交わし、考え、音を感じ、創造を続けています。

まずお伝えしたいことは、たくさんのご支援を頂いたクラウドファンディングへの感謝の気持ちです。皆さんのコメント、本当に励みになります。心からお礼申し上げます。

素晴らしい作品で必ずお返ししたいと思います。

計画どおりに、思った通りに物事が運んでいるわけではないのですが、ある意味それがこの冒険の醍醐味でもあり、その不確実性によって新しいものが生まれることにも期待しつつ、アメリカという国のダイナミックな物事の運びを楽しみつつの毎日です。

伝えたいことは山程あります。

第三者的にNaoのことをこのブログでは伝えてきたのですが、最近ブログの投稿数が減りました。下書きは無数にあります。

なかなか文章を完結できなかったのは、Naoと同様に自分も一人のクリエイターとしてプロジェクトに関わり、第三者となって伝えることができなくなったかもしれません。

The Truthから音楽のことにより多く関わることになりました。僕自身、アルバム作りを経て、Nao以上にそこにどっぷりと浸かり、自分と向き合い、成長しなければもう支えきれない規模に来てしまったと考えています。

オールインという言葉を使いましたが、このプロジェクトに没頭しています。

制作でできた音楽はどれも素晴らしいクオリティで進んでいます。

大学時代に完全に心打たれ、毎日愛聴していた名盤のクレジットに乗るようなアーティストや制作陣に溢れたアメリカのシーンを作ってきたレジェンドたちとの数々のコラボレーション。

インデペンデントシーンで活躍する本当にリスペクトの高いアーティストたちと真剣に音楽に向き合って音を作れています。

僕の裏テーマ、それはCity of Brotherly Love(兄弟愛の町)という異名を持つ、フィラデルフィア。

いつかフィラデルフィアで制作したいという夢を自然と叶えることに今回のプロジェクトです。

大学時代、フィリー・ソウルに完全に傾倒しました。1970年代に一世風靡したサウンド。それはオールドスクールならテディ・ペンダーグラスから、ニュースクールならミュージック・ソウルチャイルドまで。

古きは教会音楽で生まれた力強いソウルミュージックに華麗なストリングスのサウンドの融合。そして更に進化を重ね、フィラデルフィアで発祥したネオソウルと呼ばれる音楽はヒップホップやR&Bを兼ね備えたソウルミュージック。

このフィラデルフィアという街は、ソウルミュージックの歴史では絶対に欠かせない場所であり、音楽文化の融合で生まれた特殊なバイブスに僕は完全に没頭しました。

そして偶然にもNaoとのツアーで一番最初に訪れた町はPhiladelphiaでした。

ブライアン・オーウェンズと空港近くのAloftホテルで落合い


サウスストリートでフィリーチーズステーキサンドを貪り、ペンシルベニア大学近くにある、ワールドカフェライブでのライブ。

 

 
 
 
 
 
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Now we are heading to the show!! #sweetsoul @ssr_info

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世界一のミュージシャンたちが集まると言われるこの街は、連日連夜、町の何処かでライブミュージックが奏でられます。日々音楽を奏でて磨かれた、世界最高クラスのミュージシャンたちとスタジオワークが実現しました。

 

 
 
 
 
 
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1st rehearsal⁣ ⁣⁣@nao_yoshioka #4th #Album #Phillysession⁣⁣ ⁣⁣#philadelphia #naoyoshioka #soulmusic #realmusic #rnb #brotherlylove #music #sweetsoulrecords⁣ ⁣#naoyoshiokaphillysessions

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2010年代後半はエレクトリカルで、どこか現実をしっかりと見ないようなサウンドが僕らの志す音楽ではトレンドなような気がしています。

音楽はよりデジタルにシフトし、デスクトップでどんどんと生まれていっています。それが決して悪いことだとは思わないし、個人的に好きなものもたくさんあります。

ここ数年はそんなものばかりを掘り続けてた印象があります。でも聞けど聞けど、なんだか現実逃避はできるのだけど、心に残る何かが足りない。何度もリピートしたくなるようなその感覚にたどり着くことはなかったのです。

僕にとって、音楽のファーストフード化。ファーストミュージックと言えるかもしれません。

そんな中Naoの作った、否定できない心で感じる感覚”Undeniable feeling”。それによって生まれる「衝動」的な行動や感情。そういった感情を表現できるような、Aunthenticity(実直)で、リアルな感情に見合うサウンド。

それは多くの人が関わるスタジオレコーディング、様々なコラボレーションによって生まれると僕は理解しています。

Naoにいろんな音楽をここ数年送り続けてきました。まさにファーストミュージックのまとめを作り送っていたともいえるのですが、結局下北沢のリトルソウルカフェでアニタベーカーを聞いた時のその滲み具合とのギャップは埋められないのだと共感したと思うのです。

 

 
 
 
 
 
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Anita saved us… True respect for Beverly Glen Music..

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この衝動というコンセプトを聞いた時、自分は正直ピンときませんでした。

「心の本音?そんなの誰にでもあるけど、なかなかできるもんではない。」

こんな風に最初は思ったのかもしれません。

自分はやりたいことはやるタイプではあるのですが、本当にやりたいことよりも、やらなければいけないことに囚われる傾向は誰にでもあると思います。

僕自身が、すでにこの心の声を覆いかぶせる癖ができていたからなのだと気づきます。そして自分の声を殺して、誰かに求めれることを頑張る。自分の尺度から人の尺度に依存をし始めていたのかもしれません。

そんなことを踏まえて、僕自身このアルバムではやりたいことを優先できるようにするための、ある意味訓練だと思っています。

だからこのプロジェクトにオールイン。

個人的に犠牲にしなければいけないもの、苦渋の決断を求められるものもあります。でもひたすら、このプロジェクトにオールイン。キラキラに見える海外制作は苦労の連続と言えるでしょう。

でもその苦労は今この音に最高の形で反映されていると信じています。

グラミーノミネートというわかりやすい目標をクラウドファンディングでは皆さんに提示しました。今僕がそれが一番の目標かといえばそうではありません。

今回作った音楽が少しでも、人々の心にNaoのメッセージが伝わることが世界にとって良いことだと感じています。

良い音楽とメッセージ、いいものを広げられる条件が整ったとき、きっとグラミーノミネートというキーワードに近づくと思っています。

皆さん一人一人のご支援が、良いメッセージで音楽を作ること、そしてそれと同じくらいの力でこのプロジェクトの輪を広げることに繋がります。

衝動という言葉に最初はピンとこなかった自分ですが、何が何でも成功させたいって無我夢中になっています。

ある意味、それが僕自身の「衝動」なのかもしれません。

何より、実直に正しく物事を突き進めることの答えを追い求めているのかもしれません。

未来はわかりません。上手くいくこともある、上手くいかないことも多い。

でもその見えない未来に向かって無我夢中でもがくことが新しい事を生み出すという事なんだと思います。

今まで積み上げてきた作品、Naoとの実績、そしてこのブログで感じていただける意気込みを踏まえて、みなさんに少しでも、僕たちの本気度が伝われば嬉しいです。

誰よりも本気でこのプロジェクトを成功に導くために今もこれからもリードしていきたいと思います。

Makuakeのクラウドファンディングプロジェクトも残り2日となりました。

ぜひ一緒に新しい作品と音楽の未来を一緒に見れたらと思います。

明日はフィラデルフィアに移動。
道無き道への探求は続きます。

それでは次回のSPREAD REAL MUSICをお楽しみに。

 4/13日StarRoさんとIman Europeのライブ当日に先日ご紹介したOPRCTの別階にて念願のSWEET SOUL RECORDのMEET UPを行います。

ミートアップとは一体何?

特に難しいものではないんですが、僕たちでレーベル主体での世界観をもって空間を作ります。スタッフもいます。普段オンラインやお店に並ぶプロダクトを通してしか、コミュケーションをしてないので、その空間で実際にお会いできて音楽の話とか、アーティストのあり方とか、コミュニケーションが一緒にできればとても嬉しいです。きっとアーティストの方や目指している方も聞いてくださってくる方はおおいはず。そしてせっかく来てくださるので、来ていただく甲斐があったなと思っていただけるようにご提供いたします。

 

 

 
 
 
 
 
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Evo Soul. My @dragon76art collection! I will bring all of my collections on 4/13 @oprct.tokyo #dragon76 #sweetsoulrecords #art #privatecollection #soulmusic #oprct

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当日は今年1月にオープンしたばかりのOPRCTのスペースCにて、フードコーディネータ福原歩さんが提供するフード、そしてドリンクや空間づくりはライフサウンドの空間事業部がプロデュースし、SWEET SOUL RECORDSのプロダクトや、DRAGON76のジャケット原画がずらりと並ぶ予定です。心地よい空間でコミュニケーションができるように準備しております。

下記はOPRCTのオープニングの様子。

 

福原歩さんのお料理も楽しみです。

ミートアップをやりたかったんです。
かなり過去から。やりたいやりたいと思い
でもなかなか機会がなく、誰もきてくれないんじゃないか?!とか
僕らの音楽を好きな方々は、結構ディープな人が多そうで、カジュアルに当日来てお話しするなんて、難しいそうとか。そもそもそんなこと求めてないみたいな、僕ら自身、結構逃げ腰だったというかそういう部分もあります笑
みたいな不安もあって10年経ちました。。。

こんな風に思いつつも、僕らはマイノリティで、本当に狭いところを攻めてるので
共感してくれる人に、1人でもお会いできて、少し話せるだけでも本当に嬉しいなという単純な理由です。

やればやるほど、マイノリティだなって感じるんですよね。

マイノリティであると実感した10年間

SWEET SOUL RECORDSは設立して10周年。
好きなことをこだわって続けてきました。進化し続けるソウルミュージック、タイムレスなサウンドを追い求めてきました。

この10年間は本当に恵まれた時間を過ごしたと感じます。
リスナーの方、そして音楽愛がある業界の方に恵まれ、
ここまで続けてくることができました。

皆さん本当にありがとうございます。
しかしながら、孤独な戦いだっとも言えるとおもいます。

僕らが志す音楽はニッチな領域であり、完全なるマイノリティと言えると思います。
ベンチャーはニッチなエリアを狙うといったビジネスの教科書に書いてあるからという理由ではなく、ただただ使命感だけで続けてきた10年間でした。

僕たちはCDを売るという感覚より、自分たちが好きなアーティストの音源を日本に紹介して、僕らが志す音楽のファンたちとコネクトしようという風に考えてきました。音楽のコンテンツを売るというのは大きな地図の中のほんの一部。
また、あえて知名度のあるアーティストではなく常に新人を発掘し、新しいアーティストたちに少しでも収入がはいるようにと思いが先行します。

音楽業界といっても僕らと同じような志をもって活動をしているのはほんの一握り。
本当の音楽愛がなければ、簡単には続けられる状況ではないとおもうのです。
そんな小さいマーケットの中でも、必死に小さいパイを取り合って、互いに切磋琢磨をしているためなかなか共創というアイデアや交流を育めません。とくにうちのレーベルには尖った人間がおおいこともあるかもしれません。苦笑

”売れるものが全ていい”ではない価値観

以前、自分の親しい友人にこう言われたことがあります。
「売れないということは、それだけ需要が少ない。需要がないというのは価値がそんなにない。売れるということはそれなりに良いものだから。」

その言葉はいまでも僕の心の中にいます。

僕はこの意見には決して賛成できなかった。こと音楽に関してはなおさらでした。

売れなくてもいいものはいい。

同じ業界の人からも「SSRさんはもっと売れるものを探して出したほうがいいですよ。ヒットしたら楽しいですよ。」と言われます。

音楽業界に参入した10年前の時点で、もうすでにCDで数字を作るのが難しい時代。中古アナログや再発系アナログが再度ファッション的に盛り上がる中、僕たちの音楽性をもったエリアの新譜達のの苦しさはかわりません。最近もその減少傾向はかわらず、新人へのハードルは高まるばかり。

そんななか世界の音楽の最先端と多様性に貢献すべく、いままで100タイトル以上、インデペンデントのアーティスト作品を提供してきました。

市場調査をして、顧客のニーズを掴んでそれに合わせて製品を用意する、いわゆるマーケティングという言葉の枠にはめて事業を営むことはビジネスの正攻法であり、一般的な考えだと思います。

僕らは、顧客のニーズではなく単純に自分たちの価値観で価値を提案し続けてきました。

つまり、

「このアーティスト売れるじゃん!」

ではなく

「このアーティストは良いから、売らなければいけないね!」

という正反対の考え方で自分たちで常にアーティストを発掘して提供してきました。

市場に合わせる、トレンドを追いかけることが僕たちは正しいとは思わないのです。
良いと思ったものが売れるべき。その売るべき仕組み自体を作っていうことが使命だと考えやってきたからです。

僕らのやっている音楽的に日本のお茶の間に届けることはそもそも難しいかもしれないけど、ちゃんと広めたら、好きな人に届くもしくはすこしでも興味を持ってくれる人はいるかもしれない。

ビジネスをしっかりしている人からみれば、ボランティアなの?と思われるかもしれません。
僕たちは自分たちが不器用なレーベルだなと自覚をしています。
自分たちが本当に好きなことしか、尽くせない馬鹿正直な人々の集まりだと思います。

市場は小さくても、きっと僕らの聞いている音楽に出会えば、心打たれる人たちがきっといると信じてやってきました。

そんな信念を音から感じてくれている人々からいただく、メッセージに助けられます。

5人でも10人でももしかしたら僕らがやってくれていることを深く理解している人が、いるかもしれないと思うと、とても嬉しいんです。

そんなレーベルをここまで応援してくれた人とのミートアップにしたいと思っています。

みなさんとお会いできることを楽しみにしております!

DATE: 2019.04.13
TIME: 15:00-21:00
PLACE: OPRCT (渋谷区上原1-29-10 OPRCT)
CHARGE: Entrance Free!(ご予約等も不要ですのでお気軽にお越しください)