リハーサル終了後のクルーズ2日目の深夜には
ロバート・グラスパーとクリセット・ミッチェルの
公演の直後からロバート・グラスパーが
ホストを務めるジャムセッションが開始します。

ジャムセッションがあるのは知っていたのですが、
キャピタルジャズプロダクション側からは、
参加してくれると嬉しいと書面に記載されているだけで、
どうやって参加するかよくわからず、
今日参加したいんだけどどうすればいいの?と事務所に行って
聞くところから始まりました。

「わかった!言っておくね。多分大丈夫」

とスタッフに言われるも、
アメリカの流儀はなんとなく把握をしていることもあり
おそらく自分たちで動かないとだめなんだろうなーと
会場に早めに向かいます。

予想は的中し、Naoが紹介される様子もなく、
グラスパーがセッションを始めるのですが、
明らかに著名なアーティストや、
つながりのあるミュージシャン達が、
ステージ正面からバックステージに入っていきます。

グラスパーが門番のように手招きをし、
バックステージに入れる?みたいな絵です。

みるみるとステージが埋まっていく中、
もちろん僕たちはつながりもありませんでしたので、
あれーこれ参加できんのかね?
という疑問を持ち始めた時に
救世主が現れます。

そうRCが現れNaoをステージに連れていってくれました。
そしてロバート・グラスパーに
Naoのことを紹介してくれたのです。
僕は撮影のセッティングがあったので、
バックステージには行けず、
その様子はMCPの会報誌かシークレットライブにてじっくりと
Naoに説明してもらえばと思います。

ロバートのジャムセッションは
シンガーのセッションというよりは、
ミュージシャン主導のジャムセッションでしたが、
その後ロバートは早いタイミングで、
Naoをバックステージからステージに招待します。


Naoはもちろん実力を発揮し、会場の反応も十分。

歌い終わった後のたくさんのミュージシャン達から
称賛の声をかけられ、
そのひとりであるロバート・グラスパーとも
この時に話すことができました。

結局セッションが終わったのは午前2時半を周り、
就寝は午前3時半でした。

クルーズ3日目、起床してレストランに向かうと、
歩くたびにNaoが声をかけられます。

「昨日のジャムセッション見たわ!もうあなたのファン!」

こんなこともあろうかと、
僕はすかさず、このクルーズのために作っていた
Naoのプロフィール入りのフライヤーを配ります。

その日からこれが何回も続き、
船内を移動するたびに声をかけられました。

そしてついにNaoの公演を迎えます。

エリック・ロバーソン主催のアンダーグラウンドラウンジ。
キャピタルジャズによって厳選された
アーティスト達をエリックが紹介するというイベント。
客船上にあるもっとも大きな会場、
ブレイカウェイシアター。

おそらくキャパシティは二千人くらいでしょうか。
エリックがホストでオープニングが始まり、
他にも3人のアーティストが参加しましたが、
ついにNaoが紹介されます。

「今日は東京からアーティストが来てる、
しかも僕は彼女と東京で11月にショーを一緒にするんだ。」

そしてNaoがステージに。
会場の雰囲気は深夜にもかかわらず、温まっている感じ。
その雰囲気で、Naoは渾身のオリジナルソングを披露します。

最後に歌ったRiseが終わりグッと息を飲んだ瞬間
会場は大喝采に包まれます。
歌い終わるとエリックが靴を片手に持って
Naoに投げる振りをして出て来ます。

僕はいつも通りカメラ片手に
客席側からのその様子を捉えていました。

 


この動画はその場に居合わせた、Kay-Taさんという
ミュージシャンがツイッターにあげてくださっていたものも
貼り付けさせていただきました。

そう。会場を完全にロックしたことは言うまでもありません。

大成功。

ちなみに余談ですが、みなさんこの写真で
Naoが裸足なことに気づきましたか?
実は公演中に靴を突然脱いだのです。

靴を脱ぐという行為は、
女性アーティストが本気を出すときに
する行為で、ダイアナ・ロスもレイラ・ハサウェイも
たまにステージで見せるとか。

実のところ、クルーズが直近のハリケーンの影響で
思ったより揺れていて、ヒールのままだと歌えないと
判断して脱いだというのは裏話です。

公演の次の日から歩くたびに声を
かけられることはもちろんなのですが、
クリセット・ミッチェルのバンドメンバー、
カークフランクリンのバンドメンバーなど
ミュージシャン達がNaoの歌を聴いて
続々と声をかけてくれるようになりました。

その中の一人に、インディア・アリーのプロデューサーでもある、
シャノン・サンダースにも声をかけられます。

たまたまリハーサルルームに彼が訪れた時でした。
Naoがたまたま歌っていると、

「君はマネージャーか?あの子は一体誰なんだ?」

というところから始まります。
僕は彼女を紹介し、自分のことも説明すると

「君がSWEET SOUL RECORDSのオーナーか、
やっと会えたな!知人から色々と話を聞いてるんだ!」

と共通の知人の名前が出て、話は盛り上がりました。
ネオソウルが好きな人は一度は耳にする
名プロデューサー。言うなれば自分にとってのヒーローの一人です。

このディスコグラフィーを見れば、
きっとみなさんも納得でしょう。

彼を始め、自分が地球の反対側から
音とクレジットだけで接していた人々に直接出会う毎日。

普通のフェスティバルと違い、
7日間海の上で同じ場所にいますので、
一度ではなく複数回会って、
その度に声を掛け合い関係性は深まっていきます。

こんな濃密な時間を過ごし、
友人になったミュージシャンが参加するショーや
ワークショップを見たり、キャピタルジャズが主宰する
テレビインタビューを受けたり、
ジャムセッションに参加したり、
自分たちのワークショップの準備をしたりと
忙しい毎日が続きます。

そんな忙しいながらも感じたことがあります。

Naoが本当に楽しそうに目をキラキラさせていること

同じ音楽を志す仲間がいる、
ライバルが近くにいる。
そして自分が感動する音楽が身近にある。
さらには世界で活躍するトップスター達の
公演を間近でみることができて、
彼らとも交流ができるという
願っても無いシチュエーションです。

本当はこうあるべきなんだよな。

まだまだある伸び代を、同じシーンのアーティストたちの
姿を身近に見て吸収したり、影響しあって成長させていくこと。

音楽に垣根はないとはいえども、
マーケットの約85%がJPOPの日本で、
そこをなんとかSWEET SOUL RECORDSは
変えるべく動いているとはいえ、
国内で世界基準で音楽を続けることは
生易しいものではありません。

自分たちがやっている
音楽が生まれた本場のアメリカで、
多くのリスナーに素養がある中で
音楽をするということはこんなにも伝わるのか。。

Naoがより多くのアメリカの人々に
知ってもらえる日は予想以上に
近い将来かもしれないと実感します。

僕はいつしか遠征を重ねてこういう反応を見るたびに
日本での公演・活動はある意味
もっともハードルの高い公演なんだなというふうに
考えるようになってきました。

まるで空気の薄い高山地帯で
トレーニングをしているような
感覚にさえ思えるのです。

日本では言語の壁や音楽性の壁などある中で
これだけたくさんの方に応援してもらえるということは
ある意味、とても特別なことなのだと。

そしてファンの方が多様性を受け入れ
歌詞先行の音楽市場で、
純粋にNaoの音楽を楽しんでくれてることは
とても幸せだと感じました。

こうした日本での積み上げがここアメリカの大きな舞台で
高く評価されるようになってきていることは事実であり、
日本でだからこそきめ細かくできた
楽曲アレンジ、ステージの作り方、演出など含め、
日本での活動が活かされていると実感できているのです。

十数枠しかない小さなブッキングのスポットに、
本場のアーティスト達を差し置いてNaoが呼ばれ
評価を受けているということは確かなのです。

成功事例がない中で手探り感を楽しむ。
新しい扉を今までのやり方とは全く違う方法で僕たちは開いていく。
次々に開いていけばいくほど、手応えは増しているのです。

そして今を生きる僕らマネージメント、レーベル業で忘れがちなこと。

アーティストが最高にインスパイアされて成長する環境を与える

なんとかこういう機会をマネージメントとして
増やし、キャリアの可能性を
常に大きく捉え現状に満足しないようにしなければと
痛感したのでした。

次回は旅の終盤、僕らのワークショップについて。
お楽しみに。

Nao Yoshioka with Special Guest Eric Roberson
日程:2017年11月18日(土)
時間:OPEN 15:00 / START 16:00
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
料金:SS席6,000円 / S席5,000円 / A席4,000円 / B席3,000円
出演者:Nao Yoshioka(vo) / Eric Roberson(vo) 他

> チケットのご予約はこちら



今回は9月24日からアメリカはニューヨークから出発し、バミューダ諸島を往復。
豪華客船で7日間に渡って開催されるソウルミュージック専門の音楽フェス、
Capital Jazz Presents “The Super Cruise XI”の旅について綴ります。


バミューダ諸島といえば、
バミューダトライアングルという
ミステリースポットで名前は有名ですが、
ニューヨークからはフライトで約一時間の
人口3000人のアイランド。
イギリス領で日本と同じく運転は左側通行の
海に囲まれた美しい街です。

道中の話も交えて話していきますが、
日別の詳細な出来事は
Make the Change Projectメンバーの会報誌で
Naoがじっくりとガイドしますので
僕は純粋に感じたことを残したいと思います。

さて9月はロンドン→オランダと多忙を極める中、
突然のこのオファーでしたので、なんとか予定を再調整し、
この旅を成立させました。

契約をささっとまとめ、ウェブサイトには早々に
Naoの写真が掲載されました。

錚々たる面子の中、
たった一人アジアンのNao Yoshiokaがぽつりと
ウェブサイトに登場します。
改めてみてみるとやはりソウルファンなら唸るこのメンツ。
India Arie、Robert Glasper、Kirk Franklin、Eric Roberson、
そしてGladis Night…

 

もちろん喜びは止まりません。
喜びもつかの間、オファーが直前だったこともあり
現地での公演情報や船に乗った時の情報が非常に乏しく、
ある程度は知り合いのミュージシャンから聞いたりはあったのですが、
もう乗ってみないとよく分からない。。
という事象がたくさんありました。
そこが旅の一つの醍醐味でもあります。

ニューヨークとバミューダの往復をする
豪華客船Norweigian Breakway号による
7日間の旅がついに開始しました。

 

This is America. The Motown Throwdown Tribute Show. #powefull #naoyoshioka #calitaljazzcruise2017

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予想通り、辺りを見渡す限り99%がアフリカンアメリカン。
アメリカ中の音楽好きの富裕層のブラザーアンドシスターが
集まる旅行といっても過言ではありません。

さすが豪華客船。船というより、
海上を移動するホテルというイメージです。
まずその客船のエレベータに表示された階数は最高16階。
地下というより海下に階数があれば
きっともっとあるのかもしれません。

 

ホテル内には10以上のレストランにラウンジバーやダイニング。
カジノにジム、フィットネスセンターに
屋外プールやウォータースライダー。
そして公演ができる会場も1000人以上
収容する会場から100人程度のベニューまで、
複数存在します。

旅客定員なんと4000人。そのうちクルーが1500人以上とのこと。
船の価値はなんと700億円。

普段はNorwagian Cruise Lineという
この客船を所有する会社が運営するサービスと
Captal Jazz Productionが提携し
ソウルミュージックオンリーな貸切をするという
アメリカらしい夢のようなイベント。

今回のクルーズでなんと、11回目ということで
運営をしているCapital Jazz Productionに最大のリスペクトです。

僕らが聞かされていたことは、出演する日程と公演内容くらい。
船が出発してから3日目の遅い時間に公演本番。
リハーサルは船上で2日目。
ワークショップは何処かのタイミングでやらなければいけない。
それ以外は何があるか把握することが困難でした。

予定は各客室にこんな形で日毎に配られていきます。

乗客にも出演するアーティストが
どのタイミングで何時に出演するかなどは
知らされてないのです。
日本ではありえないことですよね笑

ある意味、いろんな公演にいって欲しいからという
狙いなのかもしれないと思う仕掛けもあったので
ベストなタイミングを見計らって通知をしているのかもしれません。

そんなこんなで船上での予定が全く組めていなかったのです。

なんとか情報収集をするために
今回エリック・ロバーソンと来日するBVであり、
ソロアーティストでもあるD Mauriceに事前に連絡して聞いてみると、

「ジャムセッションがあるからそれには絶対参加した方がいい。」

と言われました。

(ちなみにD Mauriceは11/21に来日に合わせSWEET SOUL LOUNGEに出演します。)

なんだかざっくりとしていて、
実はあまりやることないのかもしれないなぁと妄想。
船上ですのでネット環境があまり快適ではなく、
日本と取りたくても連絡が取れないので
この感じだったら普段ゆっくりできない分、
もしかしたらよだれが出るような
ソウルのスターたちのの公演を見たり、
バミューダで少し休んだりできるかも!!と楽観視していました。

船に乗ると少しずつ全貌が新たになっていきます。
まずEric RobersonとRobert Glasperのジャムセッションが
合計4回くらいあるとのことでした。

無論、僕とNaoは鼻息荒く全部参加していこう!となります。

船上の一番最初のイベントはリハーサル。

Naoは今回、バンド編成で向かったのではなく
現地のハウスバンドに乗っかることになっていたのですが、
蓋を開けて見るとそのミュージックディレクターは、
SWEET SOUL RECORDSからリリースをしている
アーティストの一人DRE KAYのDeAndre Shaifer
(通称:Dre King)でした。


Dre Kingといえばアメリカの首都中心で活躍する
プロデューサーでありキーボーディストそしてトランペッター。
Black MilkやRaheem DeVaughnの
楽曲のプロデュースをしている、実力派のプロデューサー。

はたしてどれだけ今回のハウスバンドが曲を
さらってきてくれるのか
さらにはどんなアレンジをしてくるのかなど
期待と不安を膨らませスタジオに向かいます。

ドレの活躍は以前から聞いていましたので、
個人的には期待が大きかった。

リハーサル会場は船上の最上階のナイトクラブ。
部屋に入ると一番に目に入るるのが
窓からヒロ柄海と空。
開放感がありとてもテンションが上がります。

まず、僕たちに声をかけて来てくれたのは、
ドラマーのBisscuitとベーシストのChooky。

「あれ?バーチミアでラサーンのオープニングしたよね?」

ということで、よく見てみれば僕たちが震えながら見ていた
バーチミアのラサーンの公演のバンドメンバーが
今回のハウスバンドのメンバーだったということが判明します。

もうその時点でこのバンドは間違い無いんじゃないだろうか?
ということを思うのですが、音を聞いてさらに納得でした。

リハーサルはスムーズに進み、Nao Yoshiokaの楽曲たちは
ワシントンDCのトップミュージシャンによって
正しくパワーアップされます。

僕たちは確実にシーンの一番正しい人たちと音楽ができている

こういった縁は遠征をする度に濃くなり、輪は広がります。
Naoの情報がwebに掲載されて間もないタイミングで、
アメリカ現地のミュージシャンの友人達から連絡が届きました。

「おれもその船乗ってる!あっちで落ち合おうな!」

その一人が今回エリカ・バドゥのMDとして
先日の来日公演にも同行していた
ミュージシャンのRC Willams Juniorです。

彼らが来日をした際に
SWEET SOUL RECORDSからリリースをした
同じダラス出身のQuentin Mooreが
共有の友人にいることが判明し、
それをきっかけに交流が続いていました。
RC & Gritzとしても日本でブルーノート公演をしています。

先日まで日本に滞在し、エリカ・バドゥの
公演をしていたRCとは一緒に時間を過ごす機会があり、
彼の音楽のキャリアや現状、
考え方もじっくりと聞くことができました。

僕たちのような人間にとっては
バイブルのようなあのブロックパーティの
ステージにひょこっと乗っている
RCに気づいたのは昨日のこと笑。
本人から教えてもらって調べたのですがこのムービーです。


そしてセントルイスへ『Rising』の
レコーディングをしに渡航した際に、
空港でばったり出会った、Eric RobersonやD Maurice。

蓋を開けてみれば、
Naoのレコーディングや遠征の旅で繋がった
アーティストやミュージシャン、
そしてSWEET SOUL RECORDSの
付き合いのあるアーティストたちに
溢れたクルーズだったのです。

自分にとっては学生時代にCDで
音を通して付き合ってきたアーティストが、
目の前を通り過ぎたり、直接話をしたり、仕事を一緒にしたり。
レーベルを始めた時に思い描いていた景色が
目の前に広がっていました。

エリックとはbmrに掲載する記事のインタビューをさせてもらったり、
夕食も一緒にすることができました。

Naoのキャリアについてアドバイスをもらったり、
彼のインデペンダントとしてのスタンスや
今考えていること、シーンで感じていることなど
惜しみなく話してくれた特別な時間であり、
自分にとっては忘れられない瞬間です。

こうして僕たちはアメリカのソウルシーンで着実に根を伸ばし、
進歩を実感する旅となったのです。

次回は、初のステージ。
ロバート・グラスパーがホストをする
ジャムセッションの話から始めたいと思います。

タイトル:Nao Yoshioka with Special Guest Eric Roberson
日程:2017年11月18日(土)
時間:OPEN 15:00 / START 16:00
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
出演者:Nao Yoshioka(vo) / Eric Roberson(vo)他

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ブログの更新、大変久しぶりになってしまいました。
何記事も途中まで書いてリリースまで至らなかった2017年前半。
 
様々な物事が大きく動いています。
みなさんになかなかお伝えする機会がなくて大変残念ですが、
このプロジェクトを皮切りに、現在の取り組みが明らかになって行く予定です。
 
せっかくですので、先週金曜日に情報公開になった
エリック・ロバーソンとのコラボレーション公演について
時間が経たないうちにブログを綴らせていただきます。
 
知る人ぞ知る米国インディネオソウルシーンのキング、エリック・ロバーソン。
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今回名前を初めて聞いた方もたくさんいらっしゃると思います。

キングと言われる由来はアーティストしての歌唱と演奏力、
そして定評があるソングライティング。
今までにもジル・スコットやミュージックソウルチャイルドに
楽曲を提供しています。

ネオソウルが好きな人で彼を知らない人はいないと言われるほど、
アメリカの当時のシーンで名前をあげたアーティスト、
グラミーノミニーでありそして現在も変わらず、活躍を重ねています。
 
僕は大学時代に渋谷のレコファンで音を掘っている時に出会いました。
1990年台後半が最もレコード屋に通った時期。
ご存知の通り、ネオソウルというジャンルが席巻していた時代です。
 
 
 
久しぶりにこのアルバムを聞いたんですが、
16年前のアルバムとは到底思えないタイムレスなサウンド。
 
プロフィールはこちらに素晴らしい紹介があるので
 
僕が彼の音楽を聞いた2002年付近からなんと10年以上の月日を経て
彼との直接の対面は2014年、
Nao YoshiokaのRisingの制作とMake the Change Project World Tourの渡航中でした。
あれはちょうどNaoの米国アルバムリリースの商談をニューヨークで終えて
セントルイスに向かうフライト中の出来事。
小型ジェット機の機内に乗り込み出発を待っていると
楽器をもった5-6人くらいの集団が機内に乗り込みました。
その瞬間に気づきました。 
 
「なお!同じ機内にエリック・ロバーソンがいる!」
 
Naoが初のUSリリースをしたパーパスミュージックグループの
元マネージメントアーティストである彼でしたが、
ちょうどエリックと共演できないだろうか?
とパーパスに話を持ちかけていたので
すごいタイミングでした。
 
セントルイスに到着してスーツケースを
ピックアップに向かうそのタイミングですかさず、
僕は声をかけました。
 
「エリック・ロバーソンさんですよね?」
 
これはもうファンに近いというか、
今考えると思い切った行動でしたが、
彼はとても気さくな対応で、
 
「やあ!そうだよ。君は?」
 
といった具合で、
 
「あなたの音楽、聞いてます。僕らは日本から来ていて実は彼女(Nao Yoshioka)のアーティストマネージメントをしています。あなたがリリースしたパーパスともリリースの話を進めているんですよ」
 
「へーどんな歌うたうんだい?」
 
僕はすかさずMake the ChangeをiPhoneのスピーカー音量を
最大にして披露します。
歌が始まった瞬間、
 
「Whaaaaaaat?」
 
バンドメンバーたちも含めて、期待通りの反応でした。
 
「今日ショーがあるからもし良かったら遊びにおいで」
 
僕たちは二つ返事で返しました。
 
セントルイスはブライアン・オーウェンズのホームタウン。
2012年の一番最初のUSツアーでも訪れた街。
滞在していた空港近くのホテルから、タクシーでダウンタウンの
ベニューへ向かい、ショーが始まります。
 
ダウンタウンにあるPlushという200-300人のクラブでのショー。
満員に近い、耳の肥えたオーディエンスたちばかり。
 
YouTube Preview Image 
 
バンドメンバーの素晴らしさそしてエリックのボーカルに
ステージコントロールとエンターテイン力。
アメリカのネオソウルのインディーシーンのキングの公演に圧巻でした。
 
そしてショーも終盤、僕の大好きなレイラ・ハサウェイとの
デュエット曲のイントロが流れた時です。
 
「実は今日、日本からスペシャルゲストをこのショーのために招いたんだ。」
 
僕たちは目を合わせて唖然としました。 
そしてこれが起こったのです。
 
 
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この動画はいつみても、当時の感情が思い起こされて鳥肌がたちます。
この時残念ながらNaoはこの曲を知らなかったのですが
 今回は正式にNaoがレイラのパートを歌うことを想像すると、、
ワクワクが止まりません。
 
この時ベースを弾いていたDreはNaoの東京、ニューヨークで
ブルーノート公演を共にしたベーシスト。
そしてキーボードのアーロンは先日のラサーン・パターソンで
オープニングを手伝ってくれたキーボーディスト。
ここを皮切りに様々な出会いが生まれたことは言うまでもありません。

次回のブログはそんな彼とのCapital Jazzでの再会から綴りたいと思います。

そして今週木曜日、Naoのトリオツアーでの公演があります。
僕がブログをあまり書かなくなった理由の一つが
きっと会場に来てもらえばわかると思います。 
会場でぜひお会いしましょう!
 

NY MUSICMAN TY-20160329-1903

みなさん明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

この内容の大半が去年のリリース直後に書かれたものなのですが、
どうしてもまとめきれず、ツアーに突入することになりました。
リリースしたばかりで自分自身整理しきれなかったということも
あったのかもしれません。

The Truthをリリースしてから、4ヶ月強がたちました。
ツアーも終えて、今は次の目標に向けて毎日を過ごしています。

引き続きThe Truthのストーリー、
時間がかかると思いますが、ここに綴ろうと思います。

The Truthライナーノーツ第4弾は、
今回のアルバムのリード曲にもなった
Naoとミュージックマン・タイとの共作
I Love Whenについて。

去年PVが公開されましたが、ご覧いただけたでしょうか。

YouTube Preview Image

それではミュージックマン・タイとのエピソードについて
少しお話をしようと思います。

ミュージックマン・タイとの出会いは
2015年10月のブルーノートニューヨークの公演にて。
NorthwaveのDJでありNY在住のDJ Naomiさんの
ご厚意で彼をショーへ招待してくれたことがきっかけです。

幸いなことに、Naoのことを彼は気に入ってくれたようで、
DJ Naomiさんの取材時には、スウィズ・ビーツの本拠地で知られる、
ジャングルシティスタジオという最もニューヨークで高価な
レコーディングスタジオでの収録を許可してくれました。

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彼はスウィズ・ビーツのプロテジェでありクルーの一人。
Nao関連の記事で、そこらじゅうで見てもうご存知だとは思いますが、
アリシア・キーズやスヌープ・ドッグに曲を提供する
売れっ子若手プロデューサーです。

アリシアとの制作の模様にTyが参加しており、
彼女にとても信頼されているのが一目瞭然です。

彼に会った時の最初の印象はとてもおしゃれで、
良い意味でメインストリーム感というか
スター感があってまぶしかったです笑
しかしとっても気さくで、ポジティブなバイヴを感じる
いつもにこにこして親切な”いいやつ”という印象でした。

Naomiさんの取材後には、昼食を食べたり、
夕食にも誘ってくれて、ハングしようぜ!!と言う感じで、
彼のお気に入りのお店でごちそうにもなりました。

その会話では、Naoは絶対すごいことになる。
俺にぜひプロデュースさせてくれよ!
こんな曲どうかな?これはどう?!と
鼻息荒く、彼の持つレパートリーから色々な曲を聞かせてくれました。

Naomiさんからはポジティブな噂を色々聞いてましたが、
若干メインストリームに寄りすぎているというか、
すごい売れ線な楽曲が多くて、
僕らがいつもやっている音楽とは系統が違う印象を受けたのも事実です。
それでもとにかく彼のポジティブなバイブや、ラブコールには好感を持てました。

制作へのラブコール

年明けくらいに、Naomiさんにアルバムを制作している
という話をすると、その直後に彼から連絡があり

「アルバム創るんだろ?プロデュースさせてくれよ!
オレはヒットメーカーだ!ネクストレベルに
お前らを連れてかせてくれ!」

という度重なるラブコール。
このタイミングでは僕自身は音楽性の違いから、
彼と仕事ができるかは懐疑的でした。

だからソフトに、

「是非一緒にやってみたいんだけど
今回作っているアルバムは君がやっていることとは
かなり遠いんだ。」

と伝えると。

「いや、そんなことはないよ。今までもいろんなトラックを作って来たんだ。」

という話で、トラックを色々送ってきてくれました。
送ってきてくれたトラックは良いものばかりだったのですが、
まだちょっと遠いなと感じていました。

しかし次第に僕のなかでこんな考えが思いつきます。

ヒットメーカーである彼のセンスと、
僕達の音楽性をうまく融合することができたら、
面白いことになるのではないだろうか。

そんなことを考えているうちに
ある日。Naomiさんからこんなことを言い渡されます。

「Naokiさん、彼はもう日本に行くそうです。」

「え?!契約も条件とかもまだ何にもきまってないですけど、、
しかも僕達ニューヨークに行くのですが、それじゃ遅いですか?」

「日本の空気をすってそのインスピレーションを受けて、
制作をしたいそうなんです、、」

急遽来日!そして、制作開始

写真 2016-03-22 19 14 28

代官山LOOPのバックステージにて

そんなノリで気づいたら2週間後の
代官山LOOPのショーには
彼が後ろの方で、ライブを見ていました。

その行動力とノリは、
「やっぱり行ってみなきゃ、やってみなきゃわからない!」
というMake the Changeの精神を感じたところもあり、
とても好感を覚えました。

とにかく彼とNaoにとってできるだけ
良い環境を作らなければと考え、
彼らのために、制作環境を急遽オフィスにつくりました。

自分で持ってきたMACに
こちらが用意したキーボードやベースやギターを使い、
すごいスピードで彼が曲をつくっていきます。

「オレ、1日4曲くらいは完成できるんだ。」

と彼の大量のレパートリーをみせてくれます。


 

時代をしっかり捉えていて、わかりやすくて
もちろん音はかっこよくて、

多くの人が彼の音楽に魅了される理由がわかりました

そんな中、異なるジャンル、異なるシーンで活躍する
彼と最大限のせめぎあいをし、そして新しいものを創ることが
僕の狙いでした。

彼から出てくる様々なアイデアに対して、
こちらも負けじと色々と提案をし
コード進行から、ビートから全て細かく
彼と相談して、綿密に自分の頭にあるものを
具現化し、彼のクリエイティビティと自分のビジョンを
ぶつけ合います。


 

次々に出てくる彼の素晴らしいアイデアや柔軟性はまさに圧巻。
アメリカの第一線で活躍しているプロデューサーが
どれだけレベルが高いのか、肌で感じることができたのも、
今回のアルバムでの最高の経験のひとつとなりました。

もちろん時には、彼がやりたいことでもNoと
自分は言いますが、彼もなんとか個性をだしてくるために、
せめぎあいが起こります。

僕はNaoアルバム全体やNaoと一緒にやりたいことを突き通し、
彼はあまねく人々に音楽が響くように。
でも目指していることは良い音楽を作ること。

これを称して、僕は「クリエイティブバトル」と呼んでいます。
こんなエピソードを経てできあがったのがI Love Whenでした。


 

この曲ではNaoがメロディや歌詞を積極的にアイデアを出し、
ミュージックマン・タイがそれを見事に拾い上げカタチにするという、
素晴らしコラボレーションがおきました。

Tyも僕もそしてNaoもお互いの出したいところを出し切って、
クリエイティブで有意義なバトルによって生まれた曲です。

彼の音楽の能力だけでなく、とても思慮深く
思いを理解してくれるTyに感謝をしたことは
言うまでもありません。
レコーディング時の判断、作曲時のスピードに柔軟性と
一流中の一流でした。

彼に心から敬意と感謝の言葉を贈りたいと思います。
そして実現に向けて動いて下さったDJ Naomiさんにもお礼申し上げます。

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裏話、そしてロンドンへ

最後に裏話ですが、
実はハードスケジュールの疲れから、
後半戦になると彼は発熱やその他の症状で
2日ほど完全にダウン。
体調は絶不調。それでもスタジオにはなんとか
入ってしっかりと仕事をしていってくれました。
そういった彼のプロフェッショナリズムに感嘆しました。

彼が飛び立った後、全く同じ症状に見舞われたのは
そう、僕でした。

1週間後にロンドンへの出発を控え、
すごい発熱に見舞われた僕は週末の2日間
とにかく回復に向けて食事をし、睡眠を取り、
風邪薬をのみました。
なんとか週明けに熱は下がりましたが、
念のため病院に行ってみると、
熱がないから大丈夫だと思うけど
念のため検査しようと言われたその結果は、
まさかのインフルエンザ。

とにかくNaoにはうつらないように、
予防接種をすぐに受けてもらい、
ギリギリの回復でロンドン行きの飛行機に飛び乗ったのです。

2017年1月、インフルエンザや風邪が流行しておりますので、
みなさんもぜひご自愛ください!

それでは次回はロンドンでできたBeautiful Imperfectionsについての
エピソードを披露したいと思います。

[Nao Yoshioka Live 2017 -The Sound from Tokyo]

20161221 2017Sound of Tokyo FHD
代官山LOOP 2/12(木)
詳細はこちら→http://peatix.com/event/225613/view

[「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ]

Vol.1 ボーダレスな感覚
Vol.2 The Beginning of A New Chapter
Vol. 3 カーリ・マティーンとの奇跡
Vol. 4 ミュージックマン・タイ・とのクリエイティブバトル

[The Truth関連記事]

Official:The Truth Special Website
bmr.jp:NAO YOSHIOKA / ジェイムス・ポイザーら7人が、Nao Yoshiokaの魅力と最新作『The Truth』を語る
waxpoetics.jp:Nao Yoshiokaインタビュー/大胆な脱皮をしてみせたソウル・シンガーの新章
FNMNL: Nao Yoshiokaが選ぶ新作『The Truth』に影響を与えた7曲
musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


CJF-20160604-7198

年末のご挨拶と一緒に
どうしても年内に御礼をさせていただきたく、
ブログを書き始めました。

自分にとっての今年の象徴はやはりCapital Jazz Fest 2016でした。

プロジェクトに参加してくださった方には
個人的に御礼の手紙を入れさせて頂きましたが、
改めまして、ここでも一言御礼を。

Capital Jazz Fest 2016を映像に収めドキュメンタリー化するプロジェクトへ
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

様々なハードルがあり、作品の完成にかなりの労力と時間がかかり、
お手元にお届くまでも時間を頂いてしまいましたが、
数々の感想をメッセージやSNSで頂き、すこしホッとしております。

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お礼をするにあたって、
改めて、自分も当時に書いたブログを読み返しました。

キャピタルジャズを終えて VOL.1: 伝えなければいけないこと
キャピタルジャズを終えて VOL.2: ソウルの聖地フィラデルフィアでのリハーサル、そして現地へ
キャピタルジャズを終えて VOL.3: 最終回:この瞬間に全てを

とにかく皆さんに見ていただきたかったという思いから始まりました。
この映像を見て夢を持つ人々に少しでも刺激を与えられるように。

この映像は、Nao Yoshiokaの動画であることを越えて、
日本の才能を世界に届ける瞬間を収めた記録だと自負しています。

そしてプロジェクトに参加してくださった同志のみなさんと
一つのブレイクスルーを一緒に迎えた記憶に刻まれる
大切な出来事となりました。

御覧頂いた皆様には、きっと感じて頂けた同じ感覚があると思います。

ステージで受けた、歓声に嘘はありませんでした。
現地にいた僕たちは確実に一つ大きな壁を超えた感覚がありました。

このタイミングから僕たちは
なにか一つ違った感覚を自分たちに持ったことも事実です。

どこか、世界へ!と気負うことがあったのですが、
もう自分たちのクリエイトするものが当たり前のように
世界基準であることを感じることができました。

年明けには、一部ショートバージョンを公開したいと考えていますので
すでにご覧頂いた皆様、その際には是非シェアをお願いできればと思います。

 

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来年について少し、書きたいと思います。

四季を終えて、1年という区切りはとてもわかりやすい期間ですが、
今年はなんだか自分のなかで一つの流れが終わっていません。

その理由は、ここ数年で感じている新しい音楽の流れです。
SWEET SOUL RECORDSが選ぶ音も進化を遂げています。
僕達の志すリアルミュージックはここ何年間で
ある意味、急速に進化をしているようにも感じます。

音の流れもそうかもしれませんが、
様々な才能あふれるアーティストとの出会い、彼らの成長
そしてCapital Jazz Festを経て、僕達の音楽に対する姿勢、
感覚も少し変わったような気がします。

またThe TruthというNao Yoshiokaの2016年のあるべき姿に成長をし、
その延長線がまだまだ僕は続いていくと感じています。

世界中のリアルミュージックを厳選し、そしてクリエイトもする
僕達の新しい感覚を日本から世界に戻していくことが
当たり前のようにおこっていく。

ここ東京から世界へ発信していく。

2017年はそんなことを意識していきたいと思います。

来年も、

SPREAD REAL MUSIC

最期にお知らせです。
今のリアルミュージックシーンに一番ふさわしい音をここ東京から、
2月12日に発信をしたいと思います。

2017年も何卒宜しくお願い申し上げます。

The Sound from Tokyo 1000x1000_thin


YouTube Preview Image

昨日遂に公開された、I Love Whenのミュージックビデオ。
今回はなんと本人が登場しない、大人な仕様になりました。

手掛けてくれたのはDavidとRasha。
DavidはMake the Change、Dreamsとずっと手掛けてくれていますが、
僕達とともに成長をし、NYからずっと応援をしてくれている大切な友人です。

今回はRashaというDavidの最愛のパートーナーと一緒に、
多忙な中、距離や時間と色々な困難を
乗り越えてこの制作を引き受けてくれました。

Davidはアルバムを聞いた時、真っ先にこの曲の
ミュージックビデオをつくりたい!
と言ってくれて、アイデアなどを積極的に
出してくれました。

そのストーリーとは

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とある若い女性がバーに向かいます。
バーに入って期待するのは賑やかな人の笑い声やダンスをしている姿。
それとは対象的にこのミュージックビデオでは、
VR(バーチャル・リアリティ)のバーが舞台。

バーにいる誰もがVRの世界に心酔し、お互い目さえ合わせません。

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主人公の女性がゴーグルを手にし、VRの世界に入り込むと、
幻想的なスタジオに導かれます。あたりを見回すと、男性が一人。
彼女はそのバーチャルリアリティのなかで彼と恋に落ちます。

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曲に合わせて、二人はその仮想現実で情熱的に愛し合うも、
あえなく時間切れになります。
皮肉にもVRで会った二人は現実には背中合わせ。

そしてバーから出て立ち去る2人。

 

秘められたコンセプト

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彼らが僕達にシェアしてくれたコンセプトは
よりNaoの音楽を深くミュージックビデオで伝えるために、
ストーリーでその感情を表現するというものでした。

この曲のテーマは、誰かを愛したときの高揚感、
誰かと繋がりたいという願望、その情熱を込めた1曲。

Naoはこの曲で、その情熱的でもあり、
複雑な感情を歌で表現しました。

そしてこのミュージックビデオではデジタルデバイスの進化による、
“本当のコミュニケーション”の希薄化”
を題材に欲望や情熱を表現しないかと提案してくれました。

コミュニケーションを増やすために、
テクノロジーに頼った結果、実際にはその機器に依存をし、
人と人との本当の対話や接触は減るとともに、
希薄化しているという現代の社会に向けたメッセージ。
思い当たるところ、みなさんにもありませんか?

僕はとても共感をしました。

仕事上、かなりの時間、携帯やその他のデジタル機器をつかって、
人とコミュニケーションをとる時間が多いです。

SNSをチェックすることも仕事の日課になっていますが、
ある意味依存していると言えるという節はありますよね。

せっかく人と会っていても、お互い携帯を見つめて、
全く別のことをしたり。あるあるですよね。

距離という差を圧倒的に縮めてくれたことは、
僕らみたいな世界を目指す人間にとっては
とてもプラスなのですが、逆に現地に行ったときの感動や
実際に仲間にフェイスtoフェイスであったときの
そのコミュニケーションの質と
デジタルデバイスを介すコミュニケーションの質
はでは比べ物にならない程のものだとも実感します。

デジタルデバイスでのコミュニケーションの
頻度がどれだけあがっても、
リアルの質に到達するということはなく、
限られたライフタイムの中で、
デジタルデバイスに依存すれば依存するほど
本当のコミュニケーションをする機会が少なくなるとしたら、
と考えてしまいますよね。

限られた時間の中で、便利さは”利用”をし、依存はせず、
質の高いコミュニケーションを
自分のために選択することが僕は必要だと感じます。
メールをしなくても、一緒にいるだけとか。
SNSをしないで見つめ合うとか。

これからもきっとデジタルデバイスは進化していくと思うのですが、
実際にその場で五感を使ってコミュニケーションをとること以上のものは、
僕は今だ体感したことがありません。リアルが一番。

みなさんはどう感じられたでしょうか?
もしなにか感じて頂けたら是非シェアをお願い致します!

明日は、このI Love Whenを一緒に制作した、
ミュージックマン・タイとの制作エピソード、
ライナーノーツのVol.4を公開予定です。

[Nao Yoshioka The Truth Japan 2016]

札幌公演 11/2(水)
cube garden 011-623-5555
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

東京公演ツアーファイナル11/24(木)
赤坂BLITZ 0570-550-799
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

[「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ]

Vol.1 ボーダレスな感覚
Vol.2 The Beginning of A New Chapter
Vol. 3カーリ・マティーンとの奇跡

過去のライナーノーツ

[The Truth関連記事]

Official:The Truth Special Website
bmr.jp:NAO YOSHIOKA / ジェイムス・ポイザーら7人が、Nao Yoshiokaの魅力と最新作『The Truth』を語る
waxpoetics.jp:Nao Yoshiokaインタビュー/大胆な脱皮をしてみせたソウル・シンガーの新章
FNMNL: Nao Yoshiokaが選ぶ新作『The Truth』に影響を与えた7曲
musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


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このアルバム制作で一番の感動は、
彼とのコラボレーションだったと言っても
過言ではないかもしれません。

Khari Mateen。

出会ったのは2015年の3月。
サンディエゴに行った際に、
Tess Henleyのライブに行ったときのことでした。

彼女の『High Heels and Sneakers』というアルバムは、
ブログにも書いていますが、2013年の必聴盤。今でもよく聞く大好きな一枚です。
※ちなみにフィラデルフィアで制作されたアルバムで、Dai Miyazaki氏も参加。

いつかこのアルバムを作ったプロデューサーにあってみたいなと
思っていたところ、幸運にもこのサンディエゴにて
会うことができました。

以前からテスのマネージメントや
彼女本人ともコンタクトを取っていたので、
ライブ後に話をする機会をもらって、
Naoと僕そしてテスとカーリで
ゆっくりとお酒を交わすことになりました。

当日カーリは、彼女を友人として、
そしてアルバムのプロデューサーとして
ヘルプするために会場にきて
セッティングを手伝ったり
彼女の準備を親身に協力していました。
そういう動きを見てとても親近感を覚えたのも事実です。

その時はカーリのことをそこまでよく知らなかったんですが、
とにかくアルバム一枚創るのって本当に大変だよなー!
というプロデューサー談義に花が咲き
すごい盛り上がって、テスがフィラデルフィアで
カーリと制作した際の苦労話などを披露してくれました。

その場で好きな音楽の話をして、レーベルをやってることや
どんなスタンスで音楽に取り組んでるかも少し話しました。

当日テスの色々なこと手伝ってあげてたよね?ときくと
彼女のためだったら何でもやるんだ。とサラッと答えて、
自分のポリシーに近いところもあったのですが、
彼の純粋さみたいなところにとても好感を持ちました。

その後、約5ヶ月後には彼がCody Simpsonの
バンドメンバーとして、
サマーソニックに来るという知らせをもらいます。

幸運にもNaoの出演も決まっていました。
当日はアーティスト専用のラウンジにて再会して
色々談話をし、おまけにプリクラまでとる始末。

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彼とは縁を感じざるをえなかったのです。
その後も、Facebookで何度もくだらないことや
音楽のことで連絡を取り、距離はどんどんと縮まっていきました。

彼の創った音楽や僕がおすすめする音楽を交換したり、
音楽談義は続きます。

僕の彼に対する印象は「とても賢くて、純粋なやつだな」というもの。
音楽はとてもエッジーで、自由で芸術性の高いものばかり。
コマーシャルっ気が全くないサウンドが多いのです。

彼の音楽の捉え方に共感するものを感じました。
もちろんマルチインストラメンティスト、
特徴は弦楽器を自由に操ることで、
ライブではチェロを多用することも多いみたいです。
サウンドクラウドはサイケ感あるロックから、
エレクトロ、ソウルまで。
でも彼の個性がしっかりとどの曲にも感じられる
高いクリエイティビティを感じます。

https://soundcloud.com/khari-mateen

 

『The Truth』のアルバム構想を練った2016年の1月、
彼のことがまっさきに頭をよぎりました。
そして3月たまたまニューオリンズに行くことになりました。

彼がいるLAに行こう。

この時、僕はまだ彼に音楽制作を依頼する
ということを100%は決めていませんでした。
とにかく彼に会うことを目的に、LAに行くことにしたのです。

LAでの何気ない時間

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せっかくLAということなので、
東京、ニューヨークの仲間たちが、
LAにいるならこの人に会っておけ!と紹介してくれる人に会いに
到着後はあちこちへと移動しました。

Naoは心配したみたいで
「カーリと会わないんですか?」
と一日に何度も告げてきます。

実は渡米前に彼と制作をしてみたいんだと言う話は
Naoにはしていたのですが、果たしてNaoの音楽性に
フィットするかはまだわからない。
でも一番ワクワクする相手なんだ。
という風に告げていました。

なんとなく自然な流れで会いたかったというのもあって
Naoの度重なるプッシュをかわして
正しいタイミングで会うことをチョイスしました。

行く前は
「この時期LA行くけど、いる?」
「あー、いるぜ。会おうぜ。
まずオレの家においでよ、近くにモールもあるしさ」

くらいな乗りで、彼の家に向かいます。
ロサンゼルスでは有名なThe Groveのあたりの
彼のアパートに招かれました。
共同のキッチンなどがあり彼の部屋に通されます。

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小綺麗なワンルームに、ベッドと音楽制作ができる
簡易スタジオセッティング。

そこで近況を語り合いました。
彼の最近取り組んでいる作品を聞かせてくれたり、
自分が注目しているアーティストの楽曲をかけたり、
そんな時間を過ごす中、彼が僕達に言います。

「音楽一緒に作ろう!こうして時間を過ごして、
一緒にやらない理由はないよな」

Naoはニンマリとして、さぞかし

「ほら言ったでしょ!私は絶対こうなると思ってた」

という声が顔に書いてありました。
僕もNaoも心を踊らせてYesと言いました。
その後はアルバムの話を少しして、
彼の今まで制作した曲を聞かせてもらったのです。

「ネオソウルなら、エリカとかジルとかつくったよ。
この曲はおれ、ドラムも叩いてる」

彼のサウンドクラウドは一通り、聞いていたのですが、
まさかそんなメジャーなアーティストの仕事をしているとは
全く知らず、驚きを覚えました。

後々彼のプロフィールをよく見てみると、、
なんとグラミーノミニーであり、
エミー賞受賞作家。

本当に気さくで全く奢らない彼だから、
きっと僕はいい意味でそういった部分に
気づかなかったんだとおもいます。

一通り、楽曲制作の話で盛り上がって、
その後彼の家の近くのホテルの屋上で夕食に誘われ、
彼の友人も誘って皆で時間を共に過ごしました。

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ハリウッドのあの有名な岡に連なる住宅街をバックに
LAらしい開放的なホテルでのルーフトップのディナーのあとは
少し長い散歩を一緒にして、近辺のLA観光をし、
最後はLAで最も熱いというジャムセッションに。
楽しい時間は過ぎていきました。

「日本に帰る前にもう一回ぐらい会おうよ」

と約束してLAの滞在最終日、
ランチでもしようという話になり、
彼の家の近くのショッピングモールに一緒に出かけます。

ショッピングモールの大切な話

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彼とNaoと過ごす時間はなんだか心地よく、
嘘がなくとてもフラットで、仕事も忘れて
純粋にその時間を楽しむことができました。

ランチを共にし、その時話したこと。
きっと一生忘れないだろうなと思います。

そんな時間の中で音楽の話になりました。
君は音楽に何を求めるのかという深い話です。
僕は自分がなぜ音楽をしているのか、
なぜレーベルをしているのかを語りました。

アーティスト達を心からリスペクトしてることや
僕はリアルミュージックをやりたいということ。

アーティストが自由に表現し、
自分や人々に必要なメッセージ、音楽、
時代にあったインスピレーションを込めた、
自分に向き合って本当に表現を突き詰めたものを
世に広めていきたい。

本物を目指す人の力になりたい。

続けてNaoも彼に話します。
音楽をエンターテインするものと芸術に2つに分けるなら、
私は芸術を追求して、自分が感動して一番納得行くものを
これからも作っていきたい。

I wanna live for ART

カーリはそれに深く共感してくれました。
その話をした時、僕達の心は完全に繋がったのです。

bmr.jpの記事、末崎さんの素晴らしいアイデアで、
実現したインタビューですが、
彼もそのときのことを語っています。

http://bmr.jp/feature/166925

このインタビューを見ると、
音楽を創るときに必要なことが見えてきます。

「意味のある音楽には必要なプロセスなんだ」

と彼が語っていることに、とても納得できるのです。
意味のある音楽。自分が信じるものを真正面で捉えて、
不器用ながらも、それをカタチにしていきたいという
Naoのひたむきな思いが多くの人を巻き込んで行く
そんな光景を僕は目の当たりにしました。

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※The Groveのホットソース専門店にて

このアルバム制作における記憶に残る瞬間を経て、
ポジティブな思いと、制作へのワクワク感とともに、
僕たちは東京への帰路につきました。

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東京に帰った僕らは、新しい取り組みをするために、
準備していた、代官山LOOPでのライブと、
急遽来日が決まったミュージックマン・タイとの
制作が控えていたのです。

実際カーリと制作を始めたのはもっとあとのことでした。

続きはまた次回。

明日は札幌公演で皆さんとお会い出来ることを、
楽しみにしております!

[Nao Yoshioka The Truth Japan 2016]

札幌公演 11/2(水)
cube garden 011-623-5555
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

東京公演ツアーファイナル11/24(木)
赤坂BLITZ 0570-550-799
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

[「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ]

Vol.1 ボーダレスな感覚
Vol.2 The Beginning of A New Chapter
Vol. 3カーリ・マティーンとの奇跡

過去のライナーノーツ

[The Truth関連記事]

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bmr.jp:NAO YOSHIOKA / ジェイムス・ポイザーら7人が、Nao Yoshiokaの魅力と最新作『The Truth』を語る
waxpoetics.jp:Nao Yoshiokaインタビュー/大胆な脱皮をしてみせたソウル・シンガーの新章
FNMNL: Nao Yoshiokaが選ぶ新作『The Truth』に影響を与えた7曲
musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


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※写真は2016年1月の福岡のDon’t Miss itから

この記事はツアー開始前に書き始めて、
インストアライブ、ラジオ出演、そしてツアーリハーサルなど、
あっという間のリリース週を経て、
名古屋への移動をしながら書いてたんですが、
すっかりツアーも終盤戦。

なんとか東京ファイナルまではThe Truthへの
全ての思いを皆さんに打ち明けてから、
最高のショーにできればと思っています。

各記事によって、ボリュームが異なりますが、
今回のアルバム制作における自分的ハイライトを
記事にしていこうと思いますので、ぜひご覧ください。

前回のライナーノーツ
「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ Vol.1ボーダレスな感覚
に引き続き、コンセプトについて
お話をしたいと思います。

 

Naoからシェアされたコンセプト

いつものカフェで彼女と待ち合わせをして話を始めます。
具体的な話をする前に、感覚的な話をまずしました。

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結論からお話すると、僕が考えていたことと、
彼女が考えていた一番のテーマはかなり一致していました。

まずは感覚的な部分であるボーダレスというキーワード。
彼女の場合は僕が感じていた新しい感覚を、
2015年のB.B.KINGの公演の時点で感じていたというエピソードを共有され、
もうそれ以上は特に話すことはありませんでした。

多くの同じ瞬間に立ちあって、
やはりそこには僕らの新しい感覚があり、

そこにはポジティブな真実は顕在したのです。

満場一致で、ボーダレスな感覚を詰めた
コンセプトをカタチにして、表現していくことを決めました。

そして彼女からシェアされたノートはこれでした。
※相変わらずなかなかのクオリティです笑

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次の作品のコンセプトは ” Experimental / Eye Opening “

本質的、本物の音を聞いたときに、自分の根元の感情に帰る事ができる。
「何て素晴らしい世界に生きているんだと気がつく、思い出す」

<EPのキーワード>
-Eye Opening
-Beyond
-A New Age
-Wake up

<イメージ>
人種、言語、国境、いろんなボーダーがあるけど、そこを越えていく
だって私たちは本当は深いところでつながっている存在だから。
本物の音楽が根元の力を思い出させる。
今までの常識ではない出来事が起こる時代が来ていて
その新時代の音が人の目を覚まさせるものになると思う。新時代の風!

<なぜこのアルバムを作りたいのか>
次のNao Yoshiokaの展開を考えたときに、
もうすこしネオソウル寄りのアルバムを作ってみたいと思った。
それも目に見えない力(音楽の力)が私たちをつないでくれて、
ボーダーを超えるという神秘的な部分を表現したいから、
ネオソウルの持つ神秘的な部分が合うと思う。

<メモ>

音楽の方向性は今までと少し変えてずらしてもいいんじゃないかなって思います。
少し変わった事をチャレンジする回で、全てトラックで作ってみるとか、
特別号として特化したコンセプトアルバムにしたい。

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概ね良い感触でした。
かなり具体的に、2018年までの予定を考えつつ、
今回のアルバムの位置づけを入念に考えた上で、
彼女に説明をしたかったため、
同時並行で、事前にパートナーであるYamahaさんにもう提出資料を用意してました。
こんなものを見せながら話をすると、彼女が目を輝かせます。

僕も一安心し、これでアルバムも3枚目
彼女がどんな歌詞を書き、
曲をカタチにしていくかなと僕も楽しみになりました。

一旦アイデアもまとまり、自分の役割も明確になり
今後の行動が読めたと思ったのは束の間、
予想していなかったことを彼女から伝えられたのです。

 

より広い範囲での主体的なプロデュース

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「The Light、Risingとやってきましたが、
今回私のテーマの一つとして、
山内さんのプロデュースの領域をもっと深くしてくれませんか?

今回やろうとしているネオ・ソウルは山内さんの一番好きな領域で、
SWEET SOULが最も得意とする音楽ですよね?
山内さんの創るアルバムのビジョンを私は見たいです。
Risingを経て、私がわくわくすることは、
いままでやってきたことではなく
未知なる領域に挑戦すること。
過去2作から振り切った面白いことがしたいんです!」

未知なる領域への挑戦

前述したとおり、Naoの可能性を
探ってみたいと思っていた僕にとっては
願ってもない発言でした。

スライド10

以前のアルバムも曲単位ではそういう曲がありました。
例えばForget about Itや、Awakeと言った曲です。
Naoがあまり挑戦したことのない領域を僕は過去から
挑戦してもらうことを継続してきました。

その延長で今回はアルバム全曲特別編。
自分の可能性を引き伸ばすために、
より多くのアイデアをシェアしたいということだったのです。

嬉しくもあり、とても責任が伴うことだなとも思いました。
彼女が自分に伝えてきたことは、
「補助」から一歩はみ出た部分だったのです。
それはNaoだけではなく、自分のメッセージも
曲に吹き込むということであり、
彼女のアーティスティックな領域でした。

光栄なことではありましたので
もし自分が出したアイデアに対して、
彼女が気を遣わずに、純粋に自分のために判断をするなら
惜しみなくアイデアを出すというふうに伝えました。

僕が第三者の視点から見ておもいつく
彼女のインスピレーションや
目の前に広がる世界の出来事などを題材に0から一緒に
考えることにしました。

そして改めてですが、アルバムを作る意義に立ち戻ります。

http://www.spreadrealmusic.com/column/risingvol-1/

彼女の人間的な成長のために僕は何が今回できるだろうか。

既に擦り合わせていたコンセプトや重要なポイント以外に、
僕は更に追加で彼女に提案を続けました。

 

制作における大事なプロデュース方針

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僕が最初に彼女に提案したキーワード

あえて歌わない

“歌唱力”が彼女の素晴らしいところでもあるという
認識はもちろんあるのですが、
表現を技術で覆い隠し、
完全武装をしているようにも感じていました。

アメリカで身に付けたゴスペルなマナーを
僕は一回封印して、技術で固められた鎧を外して、
才能を新たに発掘することを提案しました。

歌い倒す以前に、僕は彼女の声や表現に
可能性を感じていたためです。

そして次のキーワード

過去からの離脱

僕はNaoのアルバムプロデューサーとして、
レトロスペクティブなものを追求するのではなく、
曲は古くても、マナーやサウンドを新しくしたり、
どこかしらただの過去の黄金期を追い求めるようなことは
しないように、進化を続けるソウルミュージックを
自分たちの感性で、追い求めてきました。

なので一度今までのプロダクションの延長という考えを捨て
まだ見ぬ新しい可能性にかけて、
恐れず挑戦していこうというふうに話しました。

そして最後はこれです。

メッセージソングを中心にしたアルバムにすること

メッセージソングを中心にしたかった理由は、
ヴィンテージなソウルやゴスペル・R&Bを歌う
ソウルシンガーという枠ではなく、
アーティストとして時代に
必要なメッセージを伝える本来の役割に
引き戻したかったという意図がありました。

 

一番最初に声をかけたプロデューサーはもちろん…

こうして、コンセプトがしっかりと固まり、
一番最初のプロデューサーにコンタクトをとりました。
いうまでもありませんが、この人。

松田博之さん、今回Borderlessという曲を手掛けてくれましたが、
アルバムで最も最初に込めたかったメッセージを、
彼に依頼をしました。

3

Make the Changeの生みの親であり、
NaoバンドのMD。日本でネオソウルのトラックを
世界基準で創れる貴重な存在であり、
僕らが音楽的にとても信頼し、理解がある人。

Naoの音楽を語るには絶対に欠かせない人です。

実は、松田さんはNaoがソウルトラックスの
新人賞の受賞時には、電話で激励をしてくれて、
その次に会った際には、花まで用意をしてくれるほど
喜んで下さった人の一人です。

その時彼は一言、Naoをはっとさせるような一言を
告げたのですが、その発言が後にNaoの
意識を変えることになることは、
このときはまだ誰も知らなかったのです。

制作開始時、Naoと一緒に説明資料を綿密に意思を統一して作ってから
彼に送ったメッセージはこれでした。

松田さん、
この曲は、SWEET SOUL RECORDSの初のオリジナルMake the Changeの続編であり、今までは変化を起こしていこう!というメッセージであったのですが、その後進化を続け、「もうすでに変化が起きて新しい風が吹いている」という状態を表現するような曲にしたいです。
僕ら(松田さん、僕、Naoなど)20代〜30代の新しい感覚を表現するものにしたい。そう思ったきっかけはアメリカやオランダツアーで、人種や年齢を越えて、純粋に良い物を作ろうという音楽の姿勢を肌で感じることができました。
そして松田さんの曲で僕たちは世界が本当に近いということを感じることができました。
音楽業界は、低迷しているという過去からいる人の概念、日本人だからSOULはできないというステレオタイプやテレビで日々取り上げられる差別の歴史は、もう既に僕達の中では終わっていて、そういった過去の人達の考えを一掃して新しいことを始める時代。
今まであった差別や立場、固定概念はもう忘れられて、音楽で全てはつながっているという経験を感じられる強いビートとみんながワクワクするようなコード進行を期待します。
真実は、”今”を生きる僕達が持っている。過去に縛られず、歴史が持つ綺麗なもの、過去のもの、人づてに聞いて知ってるけど、そんなもは全く関係なく”今”を生きる僕達だから見れるこの時代にあった最高のアンセムを創りたい。
その新しい音が新時代を気づかせてくれると思うのです。

The Beginning of A New Chapter

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こういったテーマに合わせ
3月に決まっていた代官山のループのライブは
彼女のいつもやるような楽曲を徹底的に封印していきました。
90年代以前のオールドスクールなものは全て排除したのです。

The Beginning of A New Chapter

新しい章の幕開けです。

2016年の年始は、新しい気持ち、新しいコンセプトに心躍りました。
そして次のプロデューサーに会うために僕たちは
渡航準備を始めたのです。

それでは次の記事をお楽しみに。

 

今回も長文にお付き合い頂き、
ありがとうございました!

今週11/2はThe Truth Japan Tour 札幌公演
そしてThe Truth Japan Tour Finalまであと、3週間。
是非まだご予約がまだの方は、ぜひチケットをご購入ください。

チケット詳細はこちらから

[Nao Yoshioka The Truth Japan 2016]

札幌公演 11/2(水)
cube garden 011-623-5555
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

東京公演ツアーファイナル11/24(木)
赤坂BLITZ 0570-550-799
詳細はこちら→ http://bit.ly/2eqr36s

[ライナーノーツ]

「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ Vol.1 ボーダレスな感覚
「The Truth」プロデューサーズライナーノーツ Vol.2 The Beginning of A New Chapter

過去のライナーノーツ

[The Truth関連記事]

Official:The Truth Special Website
bmr.jp:NAO YOSHIOKA / ジェイムス・ポイザーら7人が、Nao Yoshiokaの魅力と最新作『The Truth』を語る
waxpoetics.jp:Nao Yoshiokaインタビュー/大胆な脱皮をしてみせたソウル・シンガーの新章
FNMNL: Nao Yoshiokaが選ぶ新作『The Truth』に影響を与えた7曲
musicshelf:『The Truth』Interview
mikki:The Truth Bounce記事転載
mysound:Nao Yoshiokaの私的ショートライナー


J-WAVE_WEBSITE___TOKIO_HOT100

Nao Yoshioka、J-WAVEのTokio Hot 100、10月2日で初登場18位です。
個人的にも聴いている番組なので、登場の際は驚きと嬉しさに溢れました。
番組内でもほぼフルで楽曲がプレイされ、
アーティスト紹介とそれにちなんだクイズもありました!

このラジオ番組を好きな理由なんですが、
邦楽、洋楽問わず世界から注目されるTOKYOの今注目の音楽、
そして未来のヒット曲という視点もいれてお届けする美味しい番組です。

発売前のKINGのGreatestが3位にランクインしたり、
ロンドンのNAOのBad Bloodなども上位にランクインするなど、
自分が聞くような音楽が邦楽ヒットチャートに並ぶような
楽曲たちと一緒にランクインしている、歪でもあり
公平というか、J-WAVE基準があるところが
好きな部分でもあります。

このランキングなんですが、上記の右手にある黄緑色のボタンに注目。
VOTE!!と書いてあるところで投票ができます。

 

J-WAVE_WEBSITE___TOKIO_HOT100 2

こちらからサイトに!http://www.j-wave.co.jp/original/tokiohot100/chart/main.htm

ランキングの指標はこの投票以外に、
ストアでの販売実績やJ-WAVEでの再生回数なども
加味されるされるようですが、
一人で何度でも投票可能のようです。
※複数投票がNGの記載ありましたらすみません。

投票回数=熱量ということです。

みなさんこれは、絶好のチャンスですので、
是非Make the Changeにご協力ください!!

結果は来週の日曜日に発表となりますが、
目指せ10位圏内!!

みんなで勝利をもぎ取りましょう!

ツアーもお忘れなく。

[The Truth Japan Tour 2016]

【名古屋】2016/10/10(月・祝)@Nagoya Blue Note
【福岡】2016/10/15(土)@ROOMS
【大阪】2016/10/16(日)@梅田Shangri-La
【札幌】2016/11/2(水)@cube garden
【東京】2016/11/24(木)@赤坂BLITZ

詳細はこちら→ http://www.sweetsoulrecords.com/news/2016/08/the-truth-japan-tour_ticket/