USツアーのご報告 -NAO YOSHIOKAの可能性-

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アメリカツアーのご報告を。

いろいろ書きたいことがいっぱいなんですが、

今日は、Nao Yoshiokaの可能性について。

 

The Soul Exchange Tour 2013の始まり

8月3日のライブから突然始まったこのツアー

構想は今年の3月くらいからありました。

スカイプで海外とやり取りを繰り返し、

入念に条件などをすりあわせていました。

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メジャーでもない僕たちが、いきなり海外にアーティストを送り込み、

ツアーをすること。こうやって終わってしまえば、

やってよかったなと思えるのですが、

最初は経済面やスケジュール的な調整は容易ではありませんでした。

ただこんな風に、世界に対して飛び出ていく日本発のインデペンダントレーベルが

そうは多くないので、実現すればきっとおもしろいことになるという希望がありました。

 

政治力も資金力もない僕たちではありましたが、幸いな事にも、

SWEET SOUL RECORDSで積み上げた、アーティストとのネットワークがありました。

さらには僕たちが入念にコミュニケーションをして一緒に協業をして

心が通じるアーティスト達がいます。そんな人々に助けられて実現したのです。

 

アルバム制作に協力をしてくれたBrian Owens

中心となってツアーの構想を具現化していきました。

信頼出来る最高のパートナーです。

 

彼の助けもあり、なんとか実現までこぎつけることが出来たのは

ツアー1ヶ月前。決断には様々な懸念点を拭うために自分自身

少し時間を要しました。

 

ただ、今こうしてツアーを終えて帰って来たのです。

 

ツアーが出来て、本当によかった。

 

その理由をこれからご説明します。

 

オーディエンスの反応

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迎えたライブでのオーディエンスの反応。

彼女も、いままで日本での苦悩を全てを解き放つように素晴らしいバンドメンバー

そしてBrian Owensに支えられて、デビューを果たします。

もちろんこの動画は見ましたよね?

The Soul Exchange Tour from SWEET SOUL RECORDS on Vimeo.

 

本場ソウルが生まれた土地の誰もが

“日本人がSOULだって?冗談でしょ?とりあえずみてやろうじゃないか”

とかかるわけです、そして彼女が歌った次の瞬間には驚きと賞讃がおこります。

 

iPhoneでその姿をおさめようと携帯を手にする人、

最初から最後まで、手を彼女に向けて振っている人。

ライブ後には、興奮した顔でNaoに寄ってきます。

僕にまで握手をしてくれます。

 

「アルバムがでたらみんなに、伝えるわ!」

「次のライブはどこ?私いくわ!」

 

日本人にしてはすごい!ということではなく、

彼女の歌は素晴らしい!とPureに感想を伝えてくれるそんな空気を感じました。

アメリカはそういう意味では、差別が実際にあった国ではありますが、

歴史上では、それを何度も但し覆したストーリがある、多様性を認める国です。

いいものはいい!とダイレクトに反応する素養があると思います。

生で歓声をきくことができた、僕にとっては

国境や人種を関係なく、音楽でオーディエンスと繋がった感じがしました。

 

僕たちが志す音楽への”慣れ”というか元々は彼らの原点のものですので、

理解が非常に深いし、早いはず。そんな場所で認められる事は格別です。

 

アーティスト、ミュージシャンの反応

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また一緒にツアーを回っていて、非常にわかりやすかった事が

彼女に集まるアーティストやミュージシャン達の反応が実力を物語る事。

今回最初の3カ所を一緒に回ってくれたBrian Owensを始めとした

バンドメンバーのNaoへのリスペクト、コミットメントは

非常に高いもので、バンドの”熱”に押され

Naoも気持ちを最大限に歌に込めて表現する事が出来ました。

 

そして一緒にライブをしたほかのバンドのミュージシャン達も

積極的にNaoに接してくれました。

ニューヨークではOrlyを始め、Gordon Chambers氏にも

良い反応をもらうことができたのです。

 

また、音楽に関係する人々だけではなく

芸術という世界において、Naoの周りには

音楽を超えた人柄や才能にひとは魅了され、

様々な人がアプローチをくれました。

 

 

新しく見えたビジョン

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彼女の実力に関しては少なからず、マネジメントとして

一番近い存在ですので、把握はしているつもりでした。

ただ把握しているよりも伸び白はもっともっと大きかったのです。

もちろん海外、本場アメリカという地でも活躍出来る自信はありましたが、

それは確固たるものへと変わりました。

 

去年の11月から水面下で動き始め、

年始から色々なエピソードがありました。

レコーディング後、一つ課題にしていた事があり、

その課題はそう簡単に解決出来る事ではなく、

Nao Yoshiokaはもがき苦しみました。

 

その課題を乗り越えるために、単独でヨーロッパに行きました。

 

成果は日本のライブでもばっちり、表れました。

この状態でUSに行けた事は大きい。

 

振返ると、A Change Is Gonna Comeを願っていた帰国時から、

Make the Changeを戸惑いながらレコーディングした去年から、

伝える事の難しさにぶつかった頃から、

僕たちは確実にネクストレベルにステップップしました。

 

このステップアップを終えて

今回の旅はNaoと僕の2人でアメリカ各所を回りました。

僕自身、行かせてもらえて

本当に良い経験になったことは言うまでもありません。

目の前でNao Yoshiokaの成長と、その先に広がる可能性を

肌で感じる事が出来たのです。

 

僕たちが今までなんとか自分たちで愚直に集めたきた数ではなく、

何千、何万という多くの方々を魅了し、

働きかける事ができる可能性が彼女にはあります。

そんな片鱗をアメリカで感じたのです。

 

またそれは彼女の活躍の規模が大きくなればなるほど、

1人のアーティストを中心にミュージシャンや

様々なクリエイターが活躍するチャンスを得る事が出来ます。

才能が、芸術を志す人々の生態系をつくることができること。

 

世界規模でその生態系がつくる構想は

ただの夢ではなく、実現するための階段へと進化しています。

 

Nao Yoshiokaは、新しいソウルの生態系をつくる

可能性に大きく貢献することは間違いない。

 

USツアー記事はまだまだ続きます。

お楽しみに。

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