昨日New Yorkより戻りました。
みなさんにいち早くお伝えしたく、ブログを認めております。
まず一番に、この旅は今までの米国滞在の中でもっとも成果があった旅となりました。
米国におけるNao Yoshiokaのキャリアの未来が確かに見えたのです。
このブログに関しては、二本立てでお送りしようと思います。
-第1話 人との出会いと経験
-第2話 リリースパーティで感じたこと
今まで積み重ねてきた経験というのもあるのですが、
人との出会い、遠征のノウハウ、公演の成功など
引っくるめ素晴らしい旅になりました。
まずは人との出会いから。
昨年の初旬頃から、手配を進めていたアメリカでのリリース。
去年、レコーディングでニューヨークを訪れた時に、
Purpose Music GroupのGeorgeとRussellに直接会い、
リリースの意気込みや、SWEET SOUL RECORDSとの
これからの未来についてじっくり話をすることができ、
正式に契約がすすみました。
Purpose Music Groupは名前の通り、
目的、意図をもった音楽を手がけること。
うちの理念と共鳴するところが多く、
この厳しいインディーシーンで、
生き残っているのは納得というプロフェッショナルな人々でした。
今回のNao Yoshiokaのリリースパーティとして行われた、
SOUL FACTORYも彼らの関係者のプロフェッショナルが集まり
非常にうまく事が運んだのです。
リハーサルの写真、見てわかる通り
Naoは満面の笑み。
実は今まで、僕たちが興行を行うためにアメリカに飛んだ際、
もっとも課題となったのが、ミュージシャンたちとのコミュニケーション。
コミュニケーションという以前に、さらってきてくれなかったり、
よく音源を聴いてくれてなくて、曲の理解が低かったり
納得いく、プロダクションができないということでした。
ただ、今回Les Clevelandを中心とした、バンドメンバーは
僕たちがついた時点でほぼ完成しており、
ほんの少しの微調整だけで、
かなりのクオリティまで詰めることができました。
Naoは歌があるからまだいいのですが、
僕はプロデューサーという肩書きで、
どんな能力があるか非常に見せにくい環境にいつも置かれます。
だまっていると、こっちの意図とは異なる音楽になってしまうことも多く、
やはり主張を求められます。
彼らの先祖たちが発祥のソウルミュージックを
プロデューサーと名乗る、
わけのわからないアジア人がスタジオに入り、
いきなりディレクションをしてくる。
僕が逆の立場だった戸惑うかもしれません。
これはアメリカだけではなく、日本でも同様で、
IT系出身の僕にとって、いきなりプロのミュージシャンたちに
ディレクションをすることも容易ではありませんでした。
しかし、このようなシチュエーションも今まで積み上げた
「経験」によって解決することができます。
的確なディレクションはその意図と方法を
しっかりと相談として伝えれば、提案として受け入れられ、
そのディレクションの精度が高かったり、
意図がしっかりと伝わり、音楽が良くなった時に
信頼が生まれます。
こういうことの繰り返しが、経験になり、
人とのつながりになります。
そう、人とのつながりといえば、
Gordon Chambersとの関係性もとても発展しました。
今回はリリースパーティのホストを勤めてくれたのですが、
公演の次の日には食事に誘ってくださって、
レコーディング後の苦労話や、くらだない話まで、
色々とシェアすることができました。
会話の中では
「次やるときは、こういう風にしたい!」
という発言も出たりして、とても建設的な会話ができたのです。
今回の渡米がいつもの取り組みと大きく違う点は
現地のパブリシスト、Fiona Bloomとの契約をしたことも
一つに挙げられます。
かなりの敏腕。これからも彼女との取り組みは続いていくでしょう。
パブリシストの仕事というのは、ラジオや雑誌といった
メディアのインタビューをとってきたり、
日本ではPRと呼ばれると思いますが、
多方面にコネクションがあり、露出を手伝ってくれる存在です。
彼女の場合はそれだけにとどまらず、
ブッキングや、ソーシャルメディアのコンサルティング、
そしてブランドとのタイアップまで行える
多彩なパブリシスト。
NaoのFacebookでみたかもしれませんが、
ブルックリンにあるコンバースのシークレットスタジオに
連れてって頂いたり、シカゴ最大のRADIOステーションの番組に
出演したりと、かなりの量のプロモーションをすることができました。
彼女は目の前で電話してバンバン番組などのブッキングを決めていくのですが、
その中に、なんと僕に突然音楽学校でレクチャーをしてみないかという話をいただきました。
ニューヨークにあるAudio Researchという学校で、
急ではあったんですが、30分ほど登壇をさせていただきました。
人に何かを教えられるような立場ではないと思うのですが、
自分の経験などが少しでも音楽を志す若者のためになるのであればと思い、
アーティストマネージメントやアントレナーシップなど
メンタリティや具体的なスキルの話まで語らせていただきました。
レクチャーは彼らへの
「何の目的で音楽業界で働きたいの?」
というシンプルな質問からはじめたのですが、
学生たちの音楽に対する純粋な目的を聴いて、
僕自身もとても感化されて嬉しく思いました。
友人達も手助けをしてくれました。
Make the Change、そしてDreamsを
手がけたくれたDavid Godinの紹介で、
ニューヨークのトップクラスのデジタルエージェンシー
Goodpennyのプライベートパーティで
Naoは歌を披露させていただきました。
ここでも今後ワクワクするような素晴らしい出会いがありました。
※詳細は成果がでたときにまたお伝えします。
海外遠征は本当にインディーレーベルにとっては
決して楽な選択ではありません。
また現在好評頂いているRisingも
関係性の積み上げによってできたアルバム。
きっと過去の日本の著名アーティストであれば
下地がほぼない状態で、紙幣を積み上げて、
著名プロデューサーと組んだりという方法もあったのかもしれませんが、
僕たちは選択肢がなかったということも言えますが、
過去に良い事例はあまり見たことがありません。
着実に下地を創り、積み上げてきた実績がやっと評価されつつあります。
こうした今までの経験と、人との関係性の積み上げが
今回のリリースパーティの成功をさらに加速させる結果となります。
次回は、公演当日感じたことを中心にお伝えしたいと思います!
お楽しみに!