Rising Release Party、そしてBLUE NOTE TOKYO初の単独公演完売の裏側

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先週の月曜日がBillboard Live Osakaでのファイナル。
もう昔のように感じるのは僕だけでしょうか。

こう感じているのは公演に挑む当日から
心はもう次のことに向き始めていたからかもしれません。

今回のライブで僕がみなさんに見ていただきたかったものは、
アルバムリリース後のお披露目ライブらしく、
アルバム一曲一曲を本人の想いと共にお伝えすること。
作り込み過ぎず、でも遊びは忘れず、
アルバムで伝えたかったことを忠実にバンドとNaoと一緒に表現をしました。

東京と大阪では別の公演になりましたが
ある意味プロデューサーとしては一つのアルバムを2つの違うバンドで、
Risingというアルバムを料理できるという美味しさ満点のツアーでした。

 

BLUE NOTE 

ブルーノートではこれからアメリカのツアーを
一緒に回るであろうメンバーを招聘し
フィラデルフィアに根付く、ネオソウルミュージシャンたちの
ソウルの本場のプレイを存分に楽しんでいただくことを実現しました。

僕たちのなかではNagoyaのセカンドが一番印象的。
バンドが完全に一つになった瞬間でした。
メンバーを一部紹介。

写真はDai Miyazaki from Philly。
今回、初のミュージックディレクターに挑戦してくれました。
バンドメンバーの人選もDaiさんと相談してじっくり決めました。
みんなを集め、フィラデルフィアでなんどもNaoのためにリハーサルをしてくれたのも彼です。

共演したアーティストは、ローリン・ヒル、ビラル、タリブ・クウェリなどなどそうそうたるメンバー。
さらに僕が大好きなTess Henleyのアルバムのギターはほぼ彼が弾いているということも、
San DiegoでTessとそのプロデューサーに会ったときに判明しました。

SSRのアーティストではBrian Owensのアルバムでも何曲かプレーしていて、
メジャーからインディペンデントアーティストにいたるまで絶大な信頼を得ています。

Daiさんのギターはさすが、僕たちが目指す音に完全にマッチしていました。
プレイ一つ一つが正しく、とても自然で、本場で活躍するということは
こういうことなんだなと痛感しました。
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写真はDre。

彼と出会ったのは、2014年のMake the Change Project Tourでセントルイスに訪れた時。
Naoが飛び入りしたEric Robersonのバンドのベーシストが彼でした。

飄々としたした顔ですごいプレイをします。
若手にもかかわらず、ジャスミン・サリバンやその他人気アーティストのバックを務めています。

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次の写真はBrandon Mullen。

彼は非常にプロフェッショナルなドラマーで、
リハーサルでは完璧にサイズや決めなど細かくしっかりと拾ってバンドをリードしてくれました。

ロバータ・フラックの公演でエッセンスフェスや、日本の公演でも活躍。
この見た目で自分の年下とは全く思いませんでした笑

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続いてコーリー。実はハーバード大学に在籍していた天才系。
Instagramを見るとさりげなくアリアナ・グランデとデュオで動画があったり、
スナーキーパピーとも数多く共演。

現在はフィリー在住で、ニューヨークにいた頃は
ゴードン・チェンバーズのバンドにも参加していました。

寡黙ながら、日本語発音で彼の名前や英単語をいうと
クスクスっと笑って茶目っ気があるいいやつです。

プロデューサーとしても活躍していて、
今度出来た作品をうちのレーベルに送ってくれるそうです。
Mike Hicksのケースのようになるといいのですが。

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こんな素晴らしいメンバーとのコラボレーションによってできたショー。
Nao Yoshiokaのブルーノート東京公演は単独初公演にもかかわらず、
ファーストセカンド共にソールドアウト。
会場は歓喜に湧いていました。

 

Billboard Live Osaka

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ビルボードライブは、9月から始まるツアーメンバーとのRisingの初公演。

年初におこなったコンベンションライブで魅せてくれた
素晴らしいバンド達が大いに盛り上げてくれました。

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今年の年始から”Make the Change”や”Awake”の作曲者でもある
ヒロさんをミュージックディレクターに迎えているのですが、
バンドメンバーの人間関係が非常にポジティブに音楽の表現にも現れたライブとなりました。
またヒロさんを迎えることで、曲のアレンジなど非常に今後楽しみになる予兆をみることもできました。

Billboard Live Osakaは月曜日にもかかわらず、
500人以上のお客様にご来場いただき
当日の直前の1キャンセルを除けば、セカンドはソールドアウト。

Naoもステージ上で素晴らしい集中力とプロ意識を発揮し、
バンドをアーティストとして完全に引っ張っている光景は、
自分にとってナウシカがでオウムに再生され金色の草原で始まる
クライマックスのシーンにさえ感じました。

そういう意味では公演自体は成功したと言っても
罸は当たらないのかなと思います。

公演成功の影で学んだもの

公演の成功の影で、僕たちマネージメントは
想像を絶するトラブルやハプニングの連続に
頭を悩ませたのも事実です。

いろんな意味でとても悔しい思いをしました。

内容は詳しくは書きませんが、
とにかくアメリカでビジネスをするときは契約書を巻くこと、
契約を行使する必要のないレベルの徹底的なリスクヘッジをすること。

それと”人のふり見て我がふり直せ”

自分たちが力とブランドを持った時、どれだけ有名になっても
どんな相手にも真摯に接していこうということです。

力関係があったとしても、パートナーシップを重んじ、
双方の利益のためにお互い気遣いを忘れないようにしたいと感じました。

そして冒頭に書いたこと「心は次にあった」ですが
今僕が考えていること、実現したいことに対して、
今できていることの範囲が本当に小さいと感じたのです。

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決して妥協をしたり、手を抜いたわけではありません。
でももっともっと次のレベルに行けるということです。

「もっともっと凄いものをお見せすることができる」

この公演を通して僕が一番強く感じたことです。

みなさんの想像を余裕で超えていけるそんな公演を
僕たちの頭の中ではもうイメージできているのです。

それが僕たちがみなさんに見せていくべきもので
きっと最高の感動につながると僕は信じています。

でもそれを実現するには、まだまだ足りない部分があり時間がかかる。
インターネットがいくら発達したとはいえ、
ジャンプアップはなかなかありません。

だからこそまだNaoを知らない多くの人に
Naoを知っていただきたいと強く思うのです。
もしよければより多くの人にNaoの活動をお伝え下さい。

SPREAD REAL MUSICという言葉を、
みなさんに是非ご協力いただきながら、
僕らが率先してもっともっと音楽を高いレベルにもっていければと思います。

そうして一丸となって、この活動が大きくなったあかつきには、
最高の音楽を、みなさんにもっとすごいものをお見せすることを約束いたします。

 

次のフェーズへ

アルバムリリースライヴはひと段落したのですが、
9月からのツアーに向けて、新しいフェーズに入ります。

これからはアルバムを手にしてくださっている方々に向けて
アルバムのより深いストーリーなどを
ブログでお伝えしていく予定です。

一つのアルバムができるまでの工程自体が
アーティストを成長させます。
ブックレットでも見ていただける、Naoの表情や
アルバムを一緒に制作した大切なメンバーたちの表情。
こういった工程の一部を皆さんに感じていただければと思います。

 

それではみなさん、今日もいつもどおり、
SPREAD REAL MUSIC

※理由は忘れましたがビルボードで怒ったヨシオカくんのオフショット(裏側)を。

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