Nao Yoshioka Departure 旅立ちの理由 Vol.1

このブログの書き初めは
「あけましておめでとうございます。」
というメッセージが冒頭に来るはずだったのですが、あっという間に2月になってしまいました。

写真は先週までアメリカにいたので、その時の一枚。どちらかというとLAよりもNY派なのですが、今回はLAでの滞在がとてもよかったので、その時の写真です。
グラミー賞などの報告をまた別に機会を作りたいと思います!


さて年末年始はWONK x The Love Experiment(TLE)の公演に集中をしていました。
SWEET SOUL RECORDSの西井君が手がけた東京とニューヨークをつなぐプロジェクト。
彼のアルバムプロデュースデビュー作であり、全社で力を入れたプロジェクト。
CD、そしてアナログのアルバムリリースに加え招聘での公演も3箇所ということもあり盛りだくさんでした。
プロジェクト進行中は山あり谷あり、今回も一筋縄ではいかず、西井君は大変苦労をしましたが、しっかりとプロジェクトを完結させました。

自分以外のプロデューサーがこういったプロジェクトを発案し、リリースから公演というゴールまで完結できたこと、とても嬉しく思っております。
会場にお越しくださった方、Binaryをご購入いただいた方、ありがとうございます。

WONKさんとTLEがオンステージでも、オフステージでもコミュニケーションを重ね、打ち解けて行くほどに音楽が熟成され変化する瞬間に音楽の意義を強く感じた瞬間でした。

今後のWONKさんそしてThe Love Experimentにご注目ください。

さて、ここからご存知の通り僕の全ての力の矛先は、大阪は3月7日、東京は3月28日に公演を控えるNao Yoshiokaの移住前の単独ラストライブ。

2018年一発目のブログにふさわしい内容だと思います。

Nao Yoshioka Departure

年末の突然のNaoの活動拠点の変更のご報告、みなさんどう感じられましたか?

12月24日のクリスマスライブでのご報告は、大変お恥ずかしい話ですが本人は感極まって涙をするという場面もありましたが、寂しいという気持ち以上にこれから始まるNao Yoshiokaの新しいアメリカのキャリアにワクワクしています。

今までのNaoの成長やキャリアを見たら当然と感じていただけると思ってくださる方も、いらっしゃるとは思うのですが、なぜなのか、少し振り返りたいと思います。

「日本と世界で活躍するアーティスト」という定義

2012年契約時の企画書1

 

今の時代であれば口にするアーティストの方も増えてきているのかもしれません。

海外で活躍するアーティストたちが増えてきたポジティブな要因もあれば、日本だけで活動することの限界を感じているアーティストも多いのかと思います。

「世界で活躍するアーティスト」

この初期設定が今回の活動拠点変更のある意味全て説明していると言えるかもしれません。デビュー当初から、今回の決定は視野に入っていたのです。

このキャリア設定ですが、言うのは簡単ですが、本気で海外を目指すというのは長期的な視点と経済的にも音楽的にも忍耐が必要なハードルの高いキャリア設定です。

“日本と”と冒頭で表記されているのは、日本人であるから当然として、僕にとって一番興味があり重きを置きたかったのは、”世界で活躍するアーティスト”という部分であり、この世界という意味は近隣のアジア諸国を指すのではなく、世界一の音楽大国、アメリカなのです。

アジアやヨーロッパのツアーに出ている方はたまに見かけますが、アメリカという国はソウルミュージックの本場であり、今の日本にとっては最も困難なマーケットだと言えると思います。

箔をつけるためにアメリカで修行や公演などという文言は今では本当にめずらしくなくなりました。でも実際アメリカに行って差を感じて、改めてその場所で勝負したいと思う人は果たしてどれだけいるのでしょうか。

本気で世界で活躍する

ということをどこまで追求するか。僕たちはそれを一番最初のキャリア設定から、真正面から挑んで行くということを決めていました。

アメリカの魅力と確信

そもそも過去の歴史を見ればNaoは日本でデビュー前から、マクドナルドゴスペルフェスでのファイナリストであり、アマチュアナイト準優勝の実績を持っています。

アメリカを目指していくのは当たり前ではあるのですが、アメリカ最優先という方向性を作る過程にはこんな経緯がありました。

契約当初からアメリカでの活躍に関して、Naoの音楽性に希望を感じていましたが、実は僕が書いた企画書のマーケットの選定には、最初はヨーロッパとアジアを先に攻めるという設定をしていました。

2012年契約時の企画書2

その企画書を見せた時、

「私はアメリカを一番に最初に攻めて、最優先にしたいです。」

と真っ先にNaoに言われたのを覚えています。

僕はアメリカは最強の砦というか、ヨーロッパ、アジアでの活動を初期に最適化した後に行こうと思っていました。
アメリカには慎重に勝負したかったということもありました。
でも彼女の発言でアメリカ最優先で行こうと舵を完全に切りなおしました。

一番強い敵を倒したくなる性分を擽られたというかその発言を聞いて夢が大きく膨らんだような感覚を今も覚えています。

ソウルミュージックが生まれたその国で活躍するということこそ、キャリアの最終地点ではなく、一番近く意識をして最初からタッチして行く。

アメリカでのキャリアを初期から強く望んでいたこと、これは彼女がユニーク且つ素晴しい理由でもあると思います。

アメリカで勝負したいと口に出して言えるアーティストは正直そのタイミングまで会ったことがなかったのですが、僕たちSWEET SOUL RECORDSが待ち望んでいたアーティストの登場でした。

アメリカの魅力は一言には表せませんが、まず最大の魅力はマーケットの大きさ、そして今となって言えるのはシーンのアーティストたちとの交流による本人の成長だと言えると思います。

僕自身が活躍を確信したのは最初のアメリカのツアーに行ったデビューのライブのこの瞬間からです。

この動画は5DのMK3を買ったばかりの僕が見よう見まねで撮った動画であり、偶然にもメディアが取り上げてくれて、日本でもYahooトピックスまで連れて行ってくれたNaoの日本のキャリアを後押しするような作品になりました。

現地ミュージシャンたちのNaoへのリスペクト。オーディエンスのNaoが歌ったときの空気の変わるその感覚。

このタイミングで改めてアメリカでのキャリアを一番に意識をするきっかけにもなりましたが、これに終わらず、アメリカの旅を続ける旅に、この国に導かれるような感覚が何度もあったのです。

次回も引き続き、-Departure 旅立ちの理由-のレコードデビューからメジャーデビューまでお伝えしたいと思います。

公演の詳しい情報はこちら。お楽しみに。

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