豪華客船の音楽フェスCapital Jazz SuperCruiseのレポート Vol.3
-自ら行動して変化を起こせ-

あっという間に時間が過ぎてもう11月。
なんと明日はEric Robersonを迎えたNaoのかわさきジャズ2017の公演となりました。
10月のニューヨークからバミューダを往復、
4000人収容の豪華客船上のソウルミュージックフェス、
Capital Jazz Supercruiseについてブログを掲載しています。
旅も終盤に差し掛かり、
蓋を開けてみると毎日ありとあらゆるイベントを見たり参加したりと、
最高に充実をしていたのですが、
乗船したころの淡い期待、
「バミューダの最高のビーチをエンジョイする時間」など
1ミリもなかったのが結果です。
 
ジャムセッションのスタート時間はほぼ全て12:30am。
ヨーロッパから日本に少し帰り、アメリカに渡った僕たちの
時差ボケは理解不能な状態になっていた中、
毎朝5時に目がさめて、18時くらいにはとんでもない眠気に
終始襲われるような日々でした。
 
そんな中でも僕たちのワクワクは絶好調。
疲れも忘れ、音楽と出会いに恵まれる日々でした。
 
残す大切なイベントはワークショップと最後のオープンマイクセッション。
中でもワークショップは僕たちにとって新しい挑戦です。
 
このワークショップとは今回の旅で
Capital Jazz Productionが出演の条件の一つとして
義務化をしているアクティビティの一つです。
 
他のアーティストは自分のCDのリスニングセッションをしたり
Q&Aをしたりと簡易なものも多いのですが、
僕たちはせっかくのチャンスだからと、
与えられた時間を最大限に活かすため
事前に企画を練りました。
 
いろんなアイデアが出る中、Naoが素敵なアイデアを思いつきます。
普段日本でしているようなシークレットライブのような形で
自分のストーリーを話しながら歌を歌いたい。
という話でした。
 
それだけではなくそこで彼女が僕に言ったのは、
「私のストーリーはSWEET SOUL RECORDS無しには語れません、
山内さんがシークレットライブ同様に私と一緒に登壇して欲しいです。」
 
突然のオファーに嬉しく思いつつも、
用意する時間が全く無い事に気付き、
多少のプレッシャーを感じましたが、
僕にとって最高にワクワクするそしてドキドキのイベントが
待ち構えることになりました。
 
99%アフリカンアメリカンのオーディエンスに対して、
大きな会場でプレゼンテーションを英語でする。
こんな機会滅多にないことです。
 
 
ストーリーラインをしっかりと作り、
渾身のキーノートを用意しました。

スティーブ・ジョブズばりにiPadで
画面を自由に操作できるように
入念にチェック。笑

 
ガジェット好きな自分にとっては
とても嬉しいチャンスでもありました。笑
 

RC & The Gritzのワークショップの様子

 
連日、他のアーティストが様々な会場でワークショップをする中、
僕らの時間帯はプロダクションオフィスに
何度か連絡して聞くも、まだ未決定という回答。
 
実は会場によって、できることが限られるため
楽器があるか、スピーカーがあるか
あるいはスクリーンがあるかなど分からなかったので、
準備がしずらかったのです。
 
最高のプレゼンテーションにするためには
スライドを使って視覚に訴えながら、
キーボーディストもアサインして
トークとミニライブを実現すること。
 
なんとか実現するためにマネージメントとして何ができるか。
色々考えた挙句、こちらから内容をプロダクション側に
提案してしまえば良いと思いつきます。
 
「できれば一番大きくて目立つところ、
ホテルのもっとも人が集まるAtriumでできないか?」
 
プロダクションオフィスに提案という形で
アイデアをプレゼンし、念を押します。
 
結局連絡が来たのはワークショップ前日の5日目。
最終日前日の6日目に希望通り一番大きな会場での
ワークショップが決定しました。
 
さすがアメリカ。チャンスの国。
そのステージとはグラディス・ナイトや
ロバート・グラスパーのようなヘッドライナーが
使えるもっとも露出が大きい、
クルーズのフロントデスクの目の前にある広場でした。
 
僕は急いで、キーボーディストを探し
リハーサルを組みます。
 
ここでもいままでの友人が助けてくれます。
2015年にブルーノートニューヨーク
そしてバーチミアではホセ・ジェームスの
オープニングでキーボーディストとしてサポートしてくれた
フィラデルフィアのルークがたまたま船上に乗り合わせており、
手を貸してくれました。
 
 
企画にはJodine Dorceが参加してくれることも直前で決定します。
彼女はこのキャピタルジャズの運営の要になる人物で
2015年のSoultracksのアワードの番組を務めたのも
2016年のキャピタルジャズフェスティバルで
トロフィーをNaoに渡してくれたのも彼女でした。
 
会場には十分な人。
僕たちは思いの丈を全てぶつけました。
 
Q&Aでもたくさんの質問を受け、
ワークショップ中は終始オーディエンスの反応を
感じることができました。
 
世界基準のアーティストを輩出すること。
Nao Yoshiokaのプロジェクトをデザインしてから
もうすぐ4年という月日が経過しようとしています。
 
世界一のエンターテインメントの国
アメリカのソウルミュージックシーンの一大イベントで
Naoはアーティストとして、
僕はNaoのA&RそしてSWEET SOUL RECORDSの
オーナーとしてパフォーマンスをし、
少しずつですが確実に浸透をしてきています。
 
アメリカでのNaoの活躍は
日本のシーンを変えるために不可欠なこと。

こういったイベントにどんどんと参加をして、
Naoだけではなく大きなムーブメントとして
作っていかなければいけないと痛感します。 


終わりたくない。という気持ちを抑えて、
ニューヨークからの羽田のフライトへ乗りました。
 
これから僕たちが向かうところは
明日の11月のエリック・ロバーソンとの公演。
海外の活動はなかなかその臨場感を伝えることが難しく、
船の上でどれだけすごいことが起こっていたか、
できればみなさんに見てもらいたいとおもうのですが、
なかなかブログと映像では伝わらないのが残念です。
 
とにかくその瞬間を肌で感じていただける瞬間を
作らなければ、本場のシーンで起こっていることを
そのまま日本でみなさんになんとか届けなければいけない
と言う気持ちで組ませていただいたのが、この公演です。
 
 
アメリカインディペンデント界の
ネオソウルのキングと呼ばれるEric Robersonが
なぜアメリカでそれほどまでに賞賛されるか。
みなさんの目で徳とご覧いただければと思います。
彼のアメリカのバンドとNaoのMDであるDai Miyazaki
そして日本からはMizukiちゃんが参加してが送る
最強チームでの、ライブパフォーマンスをお楽しみに。ちなみに、明日は思考を変えていつも撮影NGにしてましたが、
とにかくこのすごい公演を多くの人に見ていただくために、
OKにすることにしました。他の方や演奏者の妨げにならないように
バンバン撮影して拡散してください。
それでは明日からもSPREAD REAL MUSIC!
タイトル:Nao Yoshioka with Special Guest Eric Roberson
日程:2017年11月18日(土)
時間:OPEN 15:00 / START 16:00
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

(神奈川県川崎市幸区大宮町1310 / 044-520-0200)

出演者:Nao Yoshioka(vo) / Eric Roberson(vo) 他

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