アーティストがアーティストらしくあるために

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山下達郎さんが何かのコラムで

「売れれば将来的に好きなことが出来るから今は妥協するなんてことは絶対にやめよう。」

的なことを言っていたと思います。

 

企業が要求するフォーマットに

アーティストがはまっていくことは正しいのか?

市場に合わせて商品をつくること。

音楽は果たしてそれだけでいいのか。

 

「10年前に比べて、新人のデビュー出来るチャンスは

10分の1以下なんて言わている音楽業界。」

 

「とにかくテレビやラジオなどのメディアを使って

マスでのヒットを狙い、一人でもヒットすればその人が全ての

投資分や損益を帳消しにしてくれる旧音楽のビジネスの時代は

プロデューサーも、アーティストにも挑戦をするチャンスがあった。」

 

「失敗しても、何回かは挑戦させてもらえた。」

 

僕自身は音楽業界に古い時代からいた訳ではないのですが、

先輩方にお伺いするとみんなこんなことをお話しされます。

 

「成功する人は一握り。一握りのヒットを出すためには

数を打たなければ確立はあがりません。

数を打てるのか?」

 

4月にはユニバーサル社にEMI社は吸収されました。

一部の正社員だった人たちも契約に代わり、数字ベースで下から足切り。

失敗は許されない。考え方は短期的になります。

 

会社やその時代背景が守ってくれた

ホームラン狙うぞ!すごい新人さがすぞ!という無茶も現在では

限られた人が持つ考えかもしれません。

 

自分の進退がかかっているのです。

必然的に失敗しない方法はなんなのか?と思考が働くでしょう。

 

「とにかくすごい才能のやつがいる、こいつをなんとかして世に出そう!」

という話も昔はきっと今の倍以上はあったはず。

 

「いま消費者が求めているのは何なのか?

その求られていることを実現するためにどんな人が必要なのか。

アイドルと韓国の時代の次は英語がしゃべれる本格アーティストがくる。

いや、でもまだアイドルグループだ。いややっぱりニコ動のアーティストだ。」

 

アーティストの皆さん、

全ての業界の方々がこういう思考かどうかはわかりませんが、

自分たちが一緒に仕事をする企業の人たちの立場と思考をよんでみてください。

ビジネスモデルが陳腐化し、破壊され飽和状態にあるなかでは、

次はこれを提案していこう!という力より、市場の動きに次は何があうか?

という考えが働いてしまうのかもしれません。

 

自分らしく音楽をすることを業界が許さない状態なんです。

 

やりたい人がいたとしても今の環境がそれを許してくれない。

そこで、これからどんどんと自分らしく成長をし色々な決断をしなければいけない

アーティストの皆さんが、うまくこの音楽時代を生きていくために

心がけてほしいこと。

 

自分の音楽を最も信じてくれる人とビジネスをすること。

 

それは誰か?

 

まずは自分です。

 

自分で出来ることめちゃくちゃいっぱいあります。

そのなかでもこんなのはどうでしょうか。

 

  • 自分を理解すること
  • 自分を正しく見せること
  • 自分でいけるところまでやること

 

まずは、

 

自分を知る。

 

そもそも、自分がやっていることに向いているのか

なんのためにやっているのかということを

明確にすることが非常に大事です。

 

そうすればぶれない軸が出来ます。

 

その軸にそって、自分の見せ方を考えたり、

曲を作ったり、歌を歌ったりして

より魅力的なアーティストとして自分の考えや

想いをお客さんに伝えていくのです。

その上で、

 

自分を正しく見せる

 

自分らしさを追求し、それをより強化していく。

それは音楽のみに限らず、ブランディングという全ての意味で必要です。

海外と単純に比較するつもりはないですが、

世界のアーティスト達のITリテラシーや

自分のブランディング力は僕の経験上圧倒的に高い。

インデペンダントアーティストとして

自分が何をやるべきなのかをしっかりと理解し、

各メディアをコントロールしています。

残念なYOUTUBEをちゃんと削除したり、

ホームページをしっかりしたり、ブログを書いたり。

自分を正しく見せる準備ができたらあとはひたすら

 

自分でやれることは全部やってみること。

 

DIY精神が大事。メジャーに行けばなんとかなる。

レーベルからCD出せばなんとかなる。事務所に所属したらなんとかなる。

なんて時代はもうとっくのとうに終わったのです。

自分ができること、できないことを明確にした上で

初めて出来ないことを補完するという意味で

他の人とコラボレーションをするわけです。

何も出来ない状態で人と仕事をしても、

WINWINになることは少ないですし、

逆に支配をされてしまう関係になるかもしれません。

 

これをふまえた上で、

 

より大きなチャンスを考えた時に、

ビジネスマン達と関わることが必要です。

そこで絶対に気をつけてほしいこと。

 

こういう人とは一緒に仕事をしてあまりいいことはありません。

 

やってること、やりたいことを根本的に変えようとしてくる人

 

自分で創り上げたものは、自分の個性が詰まっている。

自分のソウルがつまっている。自分そのもの。

そこを変えてまでその人とコラボレーションをする意味が

本当にあるか考えてみてください。

 

僕の経験でをお話しすると、

このアーティストだったらこういう曲をやれば本当はいいのになぁ。

とおもってしまうケースでうまく行ったことはありません。

精神性をかえてしまうような発言をしてしまいそうになる時点で

一緒に仕事をすること自体がお互い不幸せになる可能性が大きいのです。

 

こういう場合はさっと身を引きます。自分がやるべきではないのです。

その人の人格や精神性を理解しているのではなく、

スキルやパーツだけに魅力を感じているからです。

 

ここからもうひとつ心に留めてほしいことに繋がります。

 

コラボレーションを開始する上で、

もうひとつ大切なこと、

 

双方とってによい関係を考え、目指すこと。

 

これはアーティストだけではなく、一般的なことでもあるので

自分がやりたいことが、相手にとってプラスになることに

繋がらないのであれば、僕にとってもあまり意味がない。

 

自分にとってはプラスだけど、相手にとってどうなのか?

お互いに幸せでないと長期的な関係は結べません。

アーティストではなく、僕たちのようなビジネスマンだって人間です。

意志を持っています。責任があります。

 

1音楽ビジネスマンである僕の経験上、マネージメントをしたり、

原盤の制作からリリース、ライブまで関わったこと今のところ一人しかいませんが、

明確に言えることがあります。

 

はじめて聴いたときから彼女の音楽全てが素晴らしくて、大好きだった。

 

自分にとって未知の領域でもあったことや、

レベルが高すぎて、あんまり口出しさえできなかったということもありますが、

出来上がった音楽がとにかく好きだったし、僕にとっては非のうちどころがなかった。

音楽はまかせる。ビジネスはまかせろ。と役割分担が出来ました。

結果的にそれが彼女にとってベストだったかの答えはこれからがもちろん勝負ですが、

僕にとって最高の経験であり、やりたいことと言えます。

 

アーティストとして自分のやりたいことが前提にあって

それを肯定し、パワーアップさせてくれるような関係をもてる相手を探すこと。

且つ双方にとって良い関係性を目指すこと。

この場合アーティストもコラボレーションする側も、

 

変化をするのではなく進化をするでしょう。

 

自分がやりたくない選択をし、変化してしまった時に

もう一度本来の自分を取り戻す作業はなみたいていのものではありません。

あくまで自分の目指す延長線で変わっていくこと、進んでいくことをお勧めします。

以上、参考になるかはわかりませんが、みなさん一度考えてみてください。

ついでにエリック・ベネイのTrue to Myselfも聴いて歌詞も見てみてください。

 

最後に、僕たちレーベルはアーティストにとって

マイクロフォンのような存在になるべきであると考えています。

しかも超高級且つ、本来の力を正しく、より魅力的に伝える事ができる素敵なマイク。

アーティストのやりたいこと、いいたいことを増幅してより多くのファンに届ける役割でありたい。

 

そこに過度のエフェクトや個性を抹消するような細工をすることが

実際行われていることもあるとおもうのですが

生音にこだわる僕たちには向いていません。

 

マイクロフォンのような存在として関わりたいと思える、

素晴らしいアーティストはたくさんいますが

僕たちの今の規模では、現状が精一杯です。

 

アーティストがやりたいことで成功させるモデルをつくることが

僕たちがやりたいことですし、時代に求められていることでもあると思います。

 

上記のような考えを多くの人に肯定頂くためには

いまやっていることを成功しなければいけない。

背中で見せなければいけない。

だから今日もひたすらアクションをしていこうと思います。

是非皆さんもご一緒に。

 

SPREAD REAL MUSIC.

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