澤田かおり「PRISM」マネージャーズライナーノーツ 前編
マネージャーなので当たり前かもしれないんですが、
彼女のPRISM収録曲は、目をつぶって歌詞を暗唱できそうです。
ということで、誠にかってながら制作秘話を含め
ライナーノーツかこうと思います。
前編としましたが、本人に見つかってNGになれば
後編は書けない、もしくはこの記事も削除かもしれません笑。
それでは、いってみましょう。
「Fairy Tale」
だいたいの曲は、「この曲はどんなエピソードで作曲したの?歌詞はどんな意味があるの?」と彼女に聞くんですが、「不幸女子だった時の曲」と一言。 もちろんそれ以上深くは聞かないんですが、Affectionately Yoursリリース後、収録されてない曲でしたが澤田かおりチームの香川さんが大絶賛をしてくださって、その後ライブでやるようになったら毎回ライブ後にあの曲はなんて言う曲なんですか?と質問が殺到しました。
その後、シングル曲としてプッシュして行くことが決定。彼女曰く、レコーディング時にその曲にかけた、当時の想いは、この瞬間にきれいに成仏したといっていました。ソウルフレーバーあふれるこの曲は、古内東子さんやアンジェラ・アキさんのアレンジで著名な河野伸さんが制作に力を貸してくださいました。河野伸さんにお願いするまでには様々な経緯があったのですが、まさに奇跡のコラボレーション。
「One Summer Love」
竹本健一さんに、アレンジをして頂いた一曲。以前から本人もライブでは披露していたのですが、今回PRISM収録にあたり、竹本さんによるアレンジでR&Bテイストが一段と加わり、爆音で車で海岸線を走りたい曲に大変身。スタジオにいらっしゃったときも、完璧なディレクション。さすが竹本さんですね。
どんな甘酸っぱい一夏の恋だったんですか?と本人にこの曲も質問。「すべてがノンフィクションだったら曲なんかかけないから。妄想!妄想!」と言っていましたが、事実は定かではありません。この曲は女子に、とっても好評です。先日もレコーディングで一緒だったNao Yoshiokaさんがこの曲「めっちゃ好き!(関西風)」といい酔っぱらいながら、歌っていらっしゃいました。
「sea」
この曲は個人的に、特別な1曲です。おそらくAffectionately Yoursをリリースした後に地方の現場に一緒に車で向かっているときだったでしょうか。はじめて曲について質問をしました。※これをきっかけにすべてエピソードや曲に込めた想いなどを聞くようになったんですが、
「この曲はラブソングというよりは、まだまだ、自分は凄い活躍しているとは言えないけど、もっともっと大きなステージにいったり、有名になっても、自分の原点や初心を忘れないようにしたい」という曲でした。
澤田かおりがはじめてうちの会社にミックス中のAffectionately Yoursをもってきてくれて一番印象に残って、ヘビーローテーションをしていたのがこの曲です。
想像できたんですよね。透明感のあるさざ波がささやかに迫る砂浜、オレンジ色に染まる朝焼け。会話もなく体育座りで2人朝日をしばらくみつめています。ふと隣に座る大切なその人の、太陽に照らされて少し赤らんだ横顔と遠くを見つめるまなざしが、勇気を与えてくれる感じがしました。
澤田かおりは僕から言わせれば、今のようなステージにいてはいけないアーティストだとおもっています。本来だったらもっともっと注目されて、活躍しているべきなアーティスト。僕の力不足な面もあるのですが、、、でもかならず大きなステージで今後活躍することは100%以上。そんなときも、この曲がきっと彼女を常にまっさらな気持ちにしてくれるだろうなと思います。
「ねこ」
すみません、正直申し上げると犬好きのマネージャーなんですが、彼女がライブをやるときはこの曲を心待ちにしています。この曲を聴くと、ねこもまぁ悪くはねーよーなーと思う訳です。イントロをながめに引いてピアノに乗る手が強弱をつけて駆け上がっていき、やさしくMCがはじまるそのカンジがとっても好きなんですよね。
もちろん曲調も歌詞も大好きなんですが、なんといってもねこはそのキャラクターをとらえて、まるで人のようにもとれる甘えっぷりや、ツンデレっぷりがつたわるのがたまらないんですよね。またBメロディからサビにはいっていくあたり、まるでAffectionately Yoursのジャケットの表情のように、希望に満ちた表情を感じることが出来るのです。
本人の犬と猫との関わり方を見ると、別に犬も超好きで、かわいい動物であれば猫でも犬でも、きっとフェレットでさえも、いいのではないだろうかと思う訳です。ちなみにギターのAnikkiさんの編曲したぬこはミュージシャン界隈では名曲で「ぬこは〜♪」から始まり、一世風靡をしました。
「きづいて」
この曲はかなりリアルな歌詞の曲なんですが、これの題材はだれなんすか?と聞いたら「それは言えません。ていうか言うはずないだろ。」とまたきっぱり。私もおそらく面識がある人なのではと察し、想像がふくらむのです。よくライブのMCでもちらっとそのエピソードを聞けるんですが、音楽業界は男社会で、澤田かおりのように自分で私曲をかき自らミュージシャン達に指示するようなキャラクターはレアです。そんな中、ミュージシャンつまり仕事仲間のなかですこし気になってしまった身近な存在。でも言いたくても言えないし、きづいてほしいけどきづいてほしくない。そんなリアルな情景ですね。
僕の想像はなぜか夏の夕暮れと田園でした。絵に描いたようにきれいな夕暮れに、青々とした田園が視界には広がり、水路の音なんかも聞こえちゃう。灰色のコンクリートがまっすぐに続く道でわざとすこし後ろを歩いて背中を見る澤田かおり。だれなのかきになってきましたか?
こんな情景を思い浮かばせてくれるちょっぴり切ない歌詞とメロディがその想像をより豊かにしてくれます。リクエストを続ければきっとケオリ通信817号くらいで公開してくれると思います。
「so-called Lovers」
この曲、みなさん歌詞ちゃんと聞いてますか?Loversの正しい定義とは?みなさん考えたことありますか?はいそうです。結構えぐいことを言っているんですが、不幸女子まっしぐらな本人の感情がたっぷり伝わってくるダンサブルなナンバー。和訳すると「いわゆる恋人」です。これもきっとフィクションでしょう。きっと。
このトラックはボストン在住のトラックメイカーイガラッシュさんからあがってきたトラックを聞いて良い意味で驚きました。Eternal Lightsに続き、DJにはたまらないダンストラックでしょう。もう一回言いますが、歌詞はなかなかWOWってカンジです。
前編いかがでしたでしょうか。マネージャー視点から見た PRISMの
ライナーノーツ。好評だったらOR本人からNGがでて削除されなければ
きっと後編もかけるはず。
「9月14日 PRISM告知」
そしてなんて言ってもですが、ライブが最高の彼女。
9月14日にワンマンをやります。
なかなかこの規模での、豪華なライブは頻繁にできないので
是非みなさん今のうちにご予約ください。
今回はチケットを流通しているので、手元のチケットを
ご予約されたい方は、はやめに連絡くださいね!
親しい皆様
僕の音楽キャリアの中でも、最も大切なイベントの一つです。
できればこの瞬間を皆さんと共有したいです。
この一年間の集大成であり、いろいろな意味で大きな転換期です。
チケットは僕自身も何枚かもっていますので、
直接連絡頂いてもかまいませんし、流通しておりますので、
ローソンなどでも手に入れることが出来ます。
ご来場、お待ちしております!
KAORI SAWADA LIVE 2012 “PRISM”
日時:2012年9月14日(金)
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN:18:30
START:19:00
TICKET:前売り¥4,500(税込/D代別)
チケット発売日:2012年6月30日(土)
チケット購入:
チケットぴあ 0570-02-9999 P-code 171-719
ローソンチケット 0570-084-003 L-code 79424
イープラス http://eplus.jp (PC・mobile)
SOGO TOKYO オンラインチケット
問合せ:SOGO TOKYO / TEL:03-3405-9999
主催:J-WAVE/SOGO TOKYO
企画制作:ライフサウンド/イーストワン
澤田かおりオフィシャルサイト:http://www.kaorisawada.com/
最新アルバム「PRISM」:http://kaorisawada.com/news/2012/06/prism_0725/
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