「The Light」プロデューサーズライナーノーツ その3

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このブログの保存履歴をみるとなんと前回セーブしたのが1月26日。
後は誤字脱字をチェックすればというところで、
それからほぼお蔵入りになりそうだったこの記事なのですが、
次のアルバムに行くためにも、リリースを決心しました。
この4ヶ月の進歩によって書き換えない事がいけないことが
たくさんありすぎて驚きました。
進歩しているのです。成長しているのです。

 

それではまずはおさらいを。

「The Light」プロデューサーズライナーノーツ 序章
 Nao Yoshiokaのデビュー。制作に至るまでの秘話

「The Light」プロデューサーズライナーノーツ その2
制作開始直後、コンセプトや制作の姿勢。
今回はより、具体的に音源制作の話などもふまえてお話しします。

 

選曲・コラボアーティスト決定

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コンセプトと伝えたいメッセージを基に、
彼女がアルバムに入れたいカヴァー曲とオリジナルで
実現したい事を入念にすりあわせました。

Nao Yoshioka自身が考えた選曲をベースに
彼女が好きで、同じ方向性、精神性を持ち得る
SWEET SOUL RECORDSのレーベルアーティストを
ピックアップし、我らがレーベルのシニアマネジャー
マイケル・ハリスを通して声をかけ始めたのです。

この制作方法は功を奏しました。
SWEET SOUL RECORDSで関わっている海外アーティストは
僕たちが彼らの制作物を管理し、CDを日本で発売しています。
さらには世界中から選びに選び抜かれた素晴らしいアーティスト達であり、
僕たちSWEET SOUL RECORDSと絆があります。

彼らが何を志し、どういった音を奏で、
なにがしたいのか、できるのかをしっかりと把握していたのです。

もちろん彼らも本物のアーティストですので
興味のない事は一切手掛けたりはしません。
しかしいい音楽へ貢献したいという気持ちは本当に正直で、
Nao YoshiokaのMake the Changeを聞かせた瞬間に
絶対一緒にやりたいと言ってくれたのです。

そこから急ピッチに制作が始まりました。
もう既にみなさんご存知の
Make the Change Projectのメンバー達です。

次々にスカイプでのミーティングが始まりました。
その中でも僕が最も印象的な出会いをここに記載します。

オランダのネオソウルクイーンShirma Rouseとの出逢い

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まずはオランダのShirma Rouseから。

先日、日本にも来日したアーティスト、Shirma Rouseは
後にNaoにとっても僕にとっても家族のような存在になります。

彼女とは最初のスカイプMTGで、
「とりあえず、もう来なさいよ。」
というテンションに。僕らも僕らで
「わかった。いくよ。」
ということでオランダに行く事に決定しました。
今考えると良く短時間に思い切った事したなーと思います。

僕自身は以前から世界規模の音楽業界の国際展があり、
フランスのカンヌに行く事が決定していたため、その渡航時期をうまく利用して
オランダも含んだ旅程を組みNao Yoshiokaに帯同をしました。

アルバム収録曲でShirmaにお願いしたのは、Feeling Good、
I’m Not Perfectそして、Make the Changeのアレンジです。
オランダ滞在時のレポートはこちらから。

ShirmaのChocolate Coated Dreamsは
SWEET SOUL RECORDSのアルバムの中でも
高いセールスを記録しました。また個人的には事実一番好きといっても過言ではない出来映えです。
それはShirmaのつくる楽曲や歌声もしかりですが、
ミュージシャンのプレイ、録音状態、ミックスなどかなり好みでした。
彼女のアルバムと同じメンバーでの制作を依頼し、それが実現。

エンジニアはなんと、アリシア・キーズのフォーリンなど
超有名曲を手掛けたラッセル・エルバードの弟子であり、
オランダのシーンではかなり有名なエンジニアが
レコーディングとミックスを手掛けてくれました。

またShirma Rouseのボーカルレコーディングの
ディレクションはNaoのブレイクするーを目の前で見る事が出来ました。

オランダは小さい国にも関わらず、
本当に才能がある人が多く
非常に満足したできとなりました。

 

アメリカ新時代のソウルマンBrian Owens

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Brian Owens見た事がある方には一言も説明がいらないですね。
彼が真のソウルマンである事は.00001ミリさえも疑う事が難しい。

Brian Owensのプロダクトはレーベル内でもサウンド的に
彼の楽曲はもちろんのこと、マスタリングやミックスの精度が高く、
ライセンス当時もっとも出来がいいと評判でした。

彼の場合も二つ返事で「Let’s Do it」でした。
彼とはNao Yoshioka自身がスカイプMTGを重ねに重ね
入念に楽曲の書き下ろしがされました。

お願いしたのはAt Last、A Change Is Gonna Come
そして、CMタイアップソングにもなったオリジナル曲Spend My Lifeです。

セントルイスに集まる素晴らしい才能達を見事に3曲に詰め込んでくれました。
こうして2ヵ国におけるSWEET SOUL RECORDSの世界規模の制作方法が確立したのです。

 

日本の血を入れてレコーディングは3ヵ国に。

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左からTomoさん、SOKUSAIさん、Hiroyuki Matsudaさん、Kaz Katoさん、
そしてNeerajからのTaKさん。
日本を代表するメンバー達とThe Light、Certifiable、His Eye Is on the Sparrowを
レコーディングしました。

TomoさんはNaoのニューヨーク時代の仲間で、ちょうどいいタイミングで
日本に一時帰国していらっしゃったので、レコーディング参加が実現しました。

いまでもライブでいつもお世話になっているSOKUSAIさん。
どんなときでもファーストコールです笑
ちなみにドラマーのTomoさんとはニューヨーク時代からの
ミュージシャン仲間との事で相性も素晴らしい。

そしてMake the Changeのトラックメーカー及び、
サウンドプロデュースをしてくださったHiroyuki Matsudaさん。
信じられないくらいカッコいい音を提供してくださいました。
アルバムタイトルにもなったThe Light。。
日本のフレーバーをポジティブに個性として残せる
素晴らしい才能をお持ちで、この個性が海外でも大絶賛されているのです。

Kaz Katoさんは現在のNaoのミュージックディレクターをつとめてくださっており、
Naoのアメリカから帰国した直後から一緒にレコーディングに挑みたいという
ひとつの夢の実現でした。日本ナンバーワンゴスペルプレーヤーの呼び声高い
素晴らしいプレーヤーさんです。

そして僕にとってSWEET SOUL RECORDS、そしてNao Yoshiokaを語る時に
欠かす事が出来ない存在、Neeraj! 仕事仲間であり、最高の友人です。

Takさんは僕がSOUL OVER THE RACEのアルバムから
澤田かおりまで様々な作品に関わって頂いている、
ギタリストさんです。ちなみに僕が彼を始めて見たのは、大学生時代。
なんと、忘れもしないUnitでのAdriana Evansでのライブ。
海外アーティストの中に一人、Takさんがはいっていました。
まさかこうして一緒に仕事をする事になるとは。。

本当に素晴らしいメンバーに恵まれました。

そして最終章は、Naoについてじっくり書こうと思います。

次回に続く。

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