頂上から見えた景色 〜ブルーノート、ビルボード公演を終えて〜

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photo by Yusuke Suzuki

Jazz Auditoria、ブルーノート公演、ビルボードライブ公演無事終了致しました。

東京、大阪両公演満員御礼です。
ご来場本当にありがとうございました。

少しご報告が遅くなってしまいましたが、
改めてここで御礼とご報告をさせて頂きたく、
ブログを書いています。

ブログを読んでくださってきてくださった方、
僕らの活動をFACEBOOKで見てくださって、来てくださった皆様
当日ご挨拶をできなかったみなさま

みなさんが僕らの活動を応援してくださっていること
アクションに起こしてくださったこと
こんなに嬉しいことはありません。

そしていかがでしたでしょうか。
きっと会場に来てくださったに方は
僕が皆さんに何を伝えたかったか、
アメリカでのショーツツアーで何を見てきたか、
リアルミュージックとはなんなのか、
僕たちSWEET SOUL RECORDSが一緒に
志事をしている世界のアーティストのレベルというものは
どういうものなのかということを
アーティスト、スタッフが見せる”本気”のステージで
体感して頂けたように思います。

その瞬間を一緒に過ごせたことは
本当に嬉しく感じます。

この公演を通して、レーベルオーナとして、
Nao Yoshiokaのプロデューサーとして感じた
視点を少しここに残そうと思います。
それではまず一つ目。

圧倒的なものを本気で、全力で、見せ続けること
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僕たちが今シーンに訴えかけたいこと。
その一つをブライアンがステージで見せてくれました。

ブライアン・オーウェンズの公演はどこに行っても
相手が誰でも何人でも、とにかく全力で自分のやるべきことをやっています。

会場に来てくださった方は体感して頂いていると思います。
歌詞は良くわからない、音楽もそんなにしってるわけじゃないかもしれない。

「でもとにかく圧倒的で、本気で伝わってきてすごい!」

東京、名古屋での連日でのスタンディングオベーション。
ブルーノートではセカンドアンコールも起こりました。
本当のアンコールです。
ブルーノートさんもいつもは下げてしまうスクリーンを
一度下ろして戻してくれました。

とにかく全力で、最高のものを提供しようとすること。
アーティストとして、見に来てくれたみなさんの想像を
圧倒的に越えるようなパフォーマンスをみせられるようにすること。

こういう姿勢を続けることが、自ずと僕たちの道を開いてくれることは
間違いないのです。

僕たちがなにかを創る時、表現をする時
様々なことに惑わされます。
様々な雑音が発生します。

そんなことを気にせずに、
小さくまとまらずに、
何かを創り上げる一つ一つの瞬間に妥協なく
本気で「ものすごいものをつくる」という
スタンスは必ず続けようと思います。

※マジヤヴァイ状態にするだけということですね。

頂上から見えた景色

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みなさんに公演を楽しんで頂いた中で、
僕自身はというと
このプロジェクトを通して様々な課題や
先に見えてくるビジョンを感じて、
楽しい気持ちだけでは過ごせなかったことも事実です。

去年の末から今期の計画に入っていた
このトップレストランベニューでの公演。
年間での目標のなかでもかなりキーポイントとなる
通過点でした。

以前のビルボードライブ東京での出演をカウントすると、
これで実質上、シーンの中心である、
東京大阪にあるトップレストランベニューの全ての
ステージにあがることを実現しました。

弱音を吐いている訳ではないのですが、
事前のプロモーション、当日のオペレーションや
連日の移動はかなりハードルが高く、
結構な体力を使い、疲労は相当なもの。

確実に一つのヤマの頂きには登ったはずなんですが、
嬉しくもつらくも、頂上から見えた壮大な景色の先には
信じられないほど高い山がそびえ立っていました。

そう、まだまだ先がある。

知っていた事実ではあります。想像もしていました。
でも実際に見てみたら目が眩むほど険しい道なんだなと
実感したのです。

また良くも悪くも険しい道は詳細に
頭の中にひとつひとつ浮かんできました。

とにかく公演中は先のことがどんどん
頭に思い浮かび、先々までのやらなければいけないことが
とにかく頭でぐるぐると回りました。

そして最後にこの険しい道をくぐり抜けていくための
メンタリティも得られたように思います。
それについて書こうと思います。

僕自身が真価を求められる瞬間

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photo by Yusuke Suzuki

お恥ずかしい話ですが、講演後2〜3日はクリエイティブに仕事を
出来る状態ではありませんでした。
そんななか、ひとつひとつ反省をして、最後にたどり着いた結論。
その結論で大切にしたいこと。

この公演でまず自分自信でしっかりと意識をし
一番忘れたくないこと。

今回の公演・ツアーはこの5年間でトップ5に入るくらい
自分にとってタフな瞬間がありました。

その瞬間に、リーダーとしての真価が決まると思いました。

自分が満たされている状態で人に働きかけられるのは当たり前。
自分が満たされていない状態でこそ、人にどれだけ働きかけられるか。
自分が本当に苦しい状態でも、どれだけ人をケアできるか。

ガンジーが暴力をうけながらも信念を貫き通したように。
古代ローマの時代、明らかに劣勢な状態で、
数々の歴史上の王達が群衆を目の前にモチベートして、
人々を鼓舞するように。

苦しい状態でもどれだけ人に働きかけられるかこそが
リーダーの価値が決まる瞬間なのだなと痛感しました。

追いつめられたときにこそ、強くありたい。
こうして大きなプレッシャーがかかる場面を経験していくことで、
この意識を大切に、成長したいと思います。

今まで以上に強い意識と、相手に働きかける力を高めたいと思います。

 

新しい一歩に向けて

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こんな風には書いているんですが、
僕がこれだけ大変だったということは、
4日連続大舞台に立ち続けた
Nao Yoshiokaはきっともっと大変だったはず。
彼女に心からの感謝と、敬意を払いたいと思います。

総じて、僕が言いたいこと。

先は見えています。あとはそれを実行するだけ。
それがどれだけ幸せなことか。
今回の公演で新しい頂への道筋が、よりクリアになり
近く感じれたことは確実なのです。

Make the Change Projectはまだまだ続きます。
今回、この公演を通して僕たちはシーンに再度メッセージを託しました。
そして小さいかもしれませんが、
気付いてくださった方もいらっしゃいました。

シーンは僕たちアーティスト、レーベルだけでは変えられない。
音楽ファンのみなさま一人一人が意識を持って頂くこと。
アクションを起こして頂くこと。

それが体感できて本当に嬉しかったです。

後は登るだけ。明日から全力で僕たちがやるべきことを続けようと思います。

長々とありがとうございました。

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