Midem Meetup Tokyo 2012レポート

フランスのカンヌで行われる世界最大級の音楽とITのカンファレンス”Midem”。

そのカンファレンスを紹介する、Midem Meetup Tokyo 2012に行って参りました。

日本はPeatixさんという、ソーシャルチケッティングサービスをやっていらっしゃる

新進気鋭の会社がプロモーションをされていらっしゃいます。

 

このMidemなんと、7000人近くの方、3000以上の企業が77カ国から参加します。

つまり世界からもかなり注目されていると言えると思います。

 

ここ10年で音楽の楽しみ方は劇的に変化していますよね。

当日行ったセミナーのデータをちょっと拝借すると、

音楽とITがどのくらい密接しているのか、見ることが出来ます。

 

・Twitterのトップ10アカウントのうち7つのミュージシャン

・Youtube上の動画の3分の一が音楽ビデオ

・音楽ファンの74%そして音楽レーベルの67%が、ますます多くのファンがアーティストから直接、コンテンツを購入するとの予測を発表(Music Support Here)

・97%の人々がブランドを強化するために音楽が必要と考えている(Sounds Like Branding, 2010)

 

など気になる内容が盛りだくさんでした。

 

この中でやはり特徴的なのは、

いやゆるテクノロジーに強いスタートアップの企業が

ベンチャーキャピタルに出会い、投資を受けたり、

テックベンチャー達がコンペティションに参加することにより、

優れた音楽ITサービスが発掘されることだと思います。

 

またコカ・コーラやディーゼルといった

世界的に有名な企業がアーティストやそういった企業にコンタクトし、

ビジネスが成立する場としても有名です。

 

Midem Meetup Tokyo 2012の当日の内容は

テクノロジーカンパニー向けな内容でしたが

最後の質疑応答部分でインデペンダントレーベルとして

どんな成功事例があるかと質問したところ、

ヨーロッパ中の流通会社などがくるため、そこで契約が成立することも

あるとのことでした。例としてエイミー・ワインハウスもそこで

有名なフランスのレーベルと契約をしたそうです。

エイミー・ワインハウスはビッグネームなのであまり

良い参考例になるとは言えないかもしれないですが、

世界中の音楽レーベル、ブランド、IT企業の人々が集まる場所で、

もしステージができるのであれば、これほどのチャンスはないでしょう。

日本で微力に発信するよりもの凄い威力があるかもしれません。

 

そんなことを思い、可能性を探るため

質疑応答後の懇親会でも

鼻息荒くフランスから来たゲストトーカー達に、

質問を愚直に投げかけてみました。

Midemに関する有益な情報は頂けましたが、

ステージに日本人が乗ることに関しては、

相当の政治力とお金が必要なようです。

でも、これ実現したら相当面白いですよね。

 

来年の1月はもしかしたら、SWEET SOUL RECORDSは

あるプロジェクトを実行し、世界での新しいセールスの作り方を

日本に持ち込んでいるかもしれません。

 

音楽の質というものには普遍性があると思います。

ユーザーと音楽の間でのコミュニケーション方法は常に進化をしています。

 

この進化を見据え、積極的に新しい技術を取り入れること。

今や音楽会社は既存の媒体や音楽だけ創っていればいいわけではなく、

世界の最新のテクノロジーを駆使し、ユーザーの音楽との接し方に

ついていく必要があります。

 

ただ安易に法人のスポンサーをとって

音楽性を変えてしまったりすることは

あまり意図をしておらず、

やはりいかに深く共鳴し合えるユーザーと出会い

その輪を広げていけるかだと思います。

 

Midemが提唱するような世界規模な視点と、ITの力がきっと

より多くのアーティストが正当な評価を受けられる土台づくりには

欠かせないのだろうと感じる一日でした。

 

詳しくはこちら:http://www.midem.com/

 

 

 

 

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